2024年11月29日(日本時間30日)、PFLシーズンフィナーレとなる『PFL 2024 Championships』(U-NEXT配信)がサウジアラビアのリヤドのThe Mayadeenにて開催された。優勝賞金100万ドル(約1億5千万円)を賭けた6階級の決勝戦で、6人の世界チャンピオンが誕生した。
【写真】元UFCのサントスの組みを断ち切り、倒されても立ち上がり、ムエタイベースの打撃でKO勝ちしたダコタ・ディッチェバ。100万ドルとベルトを獲得した。MMA歴3年半で14勝無敗の26歳。
2024 PFL Championships Global Season 速報
▼PFL2024 フェザー級決勝 5分5R ※選手名から前戦〇ティムール・ヒズリエフ(ロシア)18勝0敗 144.7lbs/65.63kg[判定3-0]※ 50-45, 49-46×2×ブレンダン・ラフネイン(英国)144.8lbs/65.68kgP
フェザー級決勝戦・5分5R。
2022年に工藤諒司を接戦の末に下すど優勝を果たしているラフネインは、2023年は優勝したヘスス・ピネドにKO負けで予選リーグ敗退。2024年は予選リーグで、Bellator6位のペドロ・カルバーリョを初回TKO、8位ジャスティン・ゴンザレスは2R TKO。準決勝で9位のカイ・カマカ3世にスプリット判定勝ちで決勝進出した。MMA30勝5敗の34歳。
ヒズリエフは、Eagle FCを経て、2022年からBellator参戦。ジャスティン・ゴンザレスを下すなど、3戦すべて判定勝ち。2024年のPFL予選リーグでは、ブレット・ジョンズ、エンリケ・バルゾラを判定で下し、準決勝でガブリエル・ブラガにスプリット判定で勝利。決勝行きを決めた。MMA16勝0敗の29歳。
1R、ともにオーソドックス構え。先に右カーフはヒズリエフ。左ジャブのダブルで前に。バックステップでかわすラフネインに、右前蹴りを見せるヒズリエフ。右ロー、関節蹴りも狙う。
右を上下に突くヒズリエフに左右にステップするラフネイン。ヒズリエフは腹に後ろ蹴り。ラフネインもお返しの上段の右後ろ廻し蹴りもそれを肩口でかわしてシングルレッグテイクダウンはヒズリエフ!
クローズドから足を開き、金網に上体立てて背中譲って立とうとするラフネイン。そこに左足をかけたヒズリエフに立ち上がるラフネイン。しかし小外がけでテイクダウンを奪うのはヒズリエフ。
金網に頭を詰まらせてインサイドガードからヒジ! ラフネインは背中を着いたままゴングを聞く。
2R、先にジャブから突くのはヒズリエフ。左ダブルから右を突いてバックスピンキックを腹に突き、右ストレート! 金網まで下がったラフネインにダブルレッグはヒズリエフ。
ここは差し上げたラフネイン。右前蹴りは遠い。ヒズリエフも左で飛び込み。ラフネインは鼻頭を赤くする。右フックを打ち込むヒズリエフは右ローも。
ラフネインの返しはステップバックしてかわすヒズリエフは潜って入り右! さらにワンツー&カーフ。左ジャブ。ラフネインも左ジャブ返すが単発。ヒズリエフは右を突き上げ前に。関節蹴りも。押し戻すラフネインだが顔面の出血は多くなる。
左を当てたラフネイン! 少し下がったヒズリエフだがすぐに押し戻すと右カーフ。マウスピースを吐き出すラフネイン。戻されると、ヒズリエフが圧力をかける。
3R、左ジャブの刺し合いでラフネインにケージを背にさせてダブルレッグはヒズリエフ。バッククリンチでヒザを突いてラフネインがスタンドポジションになるのを確認してヒザ。正対し離れるラフネイン。出血で顔が赤く染まる。
左ジャブ&ローのヒズリエフ。左ジャブ&右ローの対角線攻撃。ラフネインは右ロー。ヒズリエフは右ロー、じっくり削り、右アッパーにラフネインのマウスピースが飛ぶ。ラフネインの後ろ廻し蹴りをまたもかわしてシングルレッグテイクダウンのヒズリエフ!
クローズドガードのラフネインにガードの中からヒジを突くヒズリエフ! 金網背に上体を立ててヒズリエフにヒジを落とすと立ち上がり。ここでもマウスピースを吐き出すラフネイン。口に戻し再開。左前手で飛び込むヒズリエフ。ラフネインはパンチが出ない。
4R、ジャブを突き遠間からダブルレッグテイクダウンのヒズリエフ。金網使い片足立ちになるラフネインは立ち上がり正対し、離れる。右カーフも打てないラフネイン。左ジャブを当てるヒズリエフに右を返したラフネイン。右ローを当てて右フック。これを潜ったヒズリエフは金網に詰めて後ろ廻し蹴りもこれはかわしたラフネイン。
右アッパーを見せるヒズリエフ。さらに左前手フックの飛び込みにラフネインはサークリング。ヒズリエフは近づき右をオーバーハンド。ラフネインもジャブを返すが単発。
5R、ラフネインの右ローを掴みに行くヒズリエフ。左フックで飛び込むが、かわすラフネインは左ジャブ。しかし頭を下げたところにヒズリエフは右アッパー! 足が揃うが、戻すラフネイン。またも頭が下がると、ヒズリエフはヒザ蹴りをカウンターで入れる。
右を突いて、右アッパーを入れたラフネイン。しかし、前がかりになるとそこにダブルレッグテイクダウンはヒズリエフ! 背中を見せながら立つラフネインは突き放す。
残り1分20秒。ヒズリエフの打ち終わりに左右を突くラフネインだが、すぐに打ち返すヒズリエフ。ヒザ蹴りもまとめるラフネインに、ヒズリエは組んで脇潜るが、離れるラフネイン。圧力をかけるラフネインに右を当ててサークリングのヒズリエフ。ゴング。
判定3-0(50-45, 49-46×2)でヒズリエフがフェザー級を制し、優勝賞金の100万ドルを獲得した。
試合後、ヒズリエフは、「サウジアラビのすべての人々やチームのみんな、神のご加護のおかげで勝利することが出来た。ラフネインの戦い方は完璧に把握していた。そのために対策して勝てることが出来た。ただ、あれだけのダメージを受けながら立ち続けた彼を称賛したい。正直、ここまで長い道のりだったし緊張もした。家族に勝利を届けることが出来て嬉しい。どうもありがとう」と語った。
【写真】レイセフォー、ピーター・マレーCEOからベルトを受け取ったヒズリエフは、これでMMA18勝無敗となった。
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▼PFL2024 女子フライ級決勝 5分5R〇ダコタ・ディッチェバ (英国)14勝0敗 124.9lbs/56.65kg[2R 4分41秒 TKO] ※左ボディ×タイラ・サントス(ブラジル)22勝4敗 125.0lbs/56.69kg
女子フライ級決勝戦・5分5R。
熊谷直子と戦った母を持つPFL欧州王者ディッチェバは、キックで元ISKAムエタイ英国王者。2021年にMMAを始め、13勝無敗。PFL本戦では、リサ・モールディンを三日月蹴りから1R パウンドTKO。2戦目でチェルシー・ハケットも1R ボディフックで1R KOに下すと、準決勝で、2017IBJJFの世界ノーギ選手権優勝のグラップラーのジェナ・ビショップを1R TKOに下している。26歳。
元UFCのサントスは、MMA22勝3敗。ジョアン・ウッドをリアネイキドチョークで極めるなどUFC4連勝後の2022年6月にヴァレンチーナ・シェフチェンコの持つUFC世界フライ級王座に挑戦し、テイクダウンを奪ったもののスプリット判定負け。続くエリン・ブランチフィールド戦でも判定負けでトップランカーながらUFCリリース。
2024年にPFLに参戦し、4月にイララ・ジョアニをリアネイキドチョークで極めると、6月にジェナ・ビショップにスプリット判定勝ち。準決勝でBellator王者リズ・カモーシェを判定で下し、決勝行きを決めた。31歳。
1R、右カーフから入るディッチェバ。スイッチして左前蹴り。左ジャブ、左ロー! サントスは左ジャブはまだ遠い。
右ストレートを突くディッチェバにサントスは組んで両差し! 崩すが残すディッチェバ。右小手で投げてテイクダウンはディッチェバ! そのまま立ち上がる。
右ローのサントス。首相撲のディッチェバを押し込み右で差すサントス。左小手のディッチェバ。サントスは右小外がけテイクダウンもすぐにスクランブルで立つディッチェバ。バッククリンチ狙うサントスに正対するディッチェバは右ストレートで前に。
スイッチして左から飛び込み、左ローのディッチェバ。オーソに戻し右ロー。サントスの左右をバックステップでかわし、スイッチして圧力かけ右の高い打点の顔面前蹴り!
サントスの左の打ち終わりに左右から右ヒジ! 左ボディも。サウスポー構えからオーソに戻しワンツー、近づけば首相撲ヒザのディッチェバ。サントスもワンツーで飛び込んでゴング。
2R、サウスポー構えから入るディッチェバは左前蹴り。軸を崩しながらも右で飛び込み組むサントス。ヒジを受けながらも組んだサントスはバッククリンチ。しかしボディロックはできない。
正対し離れるディッチェバ。右ロー。そこにサントスは右を合わせに行く。左ボディストレートのディッチェバ。左フックも。右を突くサントスに前蹴りで突き放す! さらに右前蹴り。左ミドル。サントスはそこに右を合わせに行く。
中央を取り左ストレートを当てるディッチェ。さらにヒザ! しかしそこに果敢に組んだサントス。クラッチさせないディッチェバは体を入れ替え右ヒジ! 前蹴り! ヒザ、左ハイと怒涛の攻撃! ワンツーの右にヒザで詰めるディッチェバ。しかしここで組むサントス。
剥がすディッチェバは左ヒザ! 動きが止まったサントスにさらに右ヒジ! 左ボディを突くとサントスはくの字で動けず。さらに左ボディ2発でサントスが半身で身体を折り曲げたままとなり、レフェリーが間に入った。
勝利にケージの中でリップクリームを塗ってみせたディッチェバは、コーナーマンの肩車に両胸を叩いて咆哮した。サントスはキャリア初のフィニッシュ負け。
恐るべき強さを見せた“デンジャラス”ディッチェバは、母ハワースさんからベルトを肩にかけ直してもらうと、「言ったでしょう、勝つって。何を言われようが私は証明し続けます。サントスは強い選手ですが、チームで対策をしたので勝てました。私はただのモデルなんかじゃない。実力があることをいい加減分かってほしい。母やチームに感謝している。英国からの応援も。弟が彼女募集中だよ」と笑顔で語った。
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▼PFL2024 ライトヘビー級決勝 5分5R〇ドブレジャン・ヤクシムラドフ(トルクメニスタン)20勝0敗1分 204.1lbs/92.578203[1R 0分58秒 KO] ※右アッパー×インパ・カサンガナイ(米国)17勝1敗 204.6lbs/92.80kg
1R、ともにオーソドックス構え。カサンガナイは先に左右で飛び込み。かわすヤクシムラドフ。
カサンガナイは、左から右を毛穴網に詰めて当てるが、迎え撃つヤクシムラドフは、さらに連打のカサンガナイに右ストレートを当てるとすぐに首を押さえて右アッパーを追打!
左右で体を入れ替え、右アッパー連打! 金網に詰まったカサンガナイに右アッパーを打ち込み、ダウンを奪うとすぐにレフェリーが間に入った。
1R 0分58秒 KO勝ちで、カサンガナイのライトヘビー級連覇を阻止したヤクシムラドフが優勝。100万ドルを獲得した。
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▼PFL2024 ウェルター級決勝 5分5R〇シャミル・ムサエフ(ロシア)20勝0敗1分 169.8lbs/77.01kg[3R 1分44秒 TKO]×マゴメド・ウマラトフ(ロシア)17勝1敗 168.8lbs/76.56kg
ウェルター級決勝戦、5分5R。ロシアの無敗対決。
ダゲスタン出身、散打世界王者のムサエフは、MMA18勝0敗1分。予選リーグ戦初戦で元Bellator暫定王者ローガン・ストーリーに2R KO勝ち。2戦目は元ONEで手塚裕之に勝利しているムラッド・ラマザノフとの無敗対決で2R KO勝ち。トーナメント準決勝でラマザノフとの再戦を判定で制して決勝進出。30歳。
ATT所属のウマラトフは、MMA17勝0敗。コンバットサンボをバックボーンにEagle FCを経て、2021年からPFLに参戦。2度決勝トーナメント進出を決めるもビザ発給問題と棄権があった。2024年はアンドレイ・コレシュコフに判定勝ちすると、ブレナン・ワードを1R アナコンダチョークで仕留め、8月にネイマン・グレイシーに判定勝ちし、決勝進出。32歳。
1R、ともにオーソドックス構え。ムサエフがセンターで左インロー。ATTマークをつけたウマラトフが左回りから右ボデイストレートで徐々に押し戻す。しかし、スピーディな左フックの飛び込みはムサエフ!
そのまま組んで左の小外刈りでテイクダウン。立つウマラトフに左ヒザ! 深追いはしない。ウマラトフも圧力をかけると、ムサエフはケージ背から右から左で押し戻す。
2R、左前手を回して近づき、ケージ背にさせてダブルレッグのウマラトフだが、ムサエフは飛び上がるようにテイクダウンディフェンス。右カーフを当てるウマラトフ。左から右でダブルレッグからボデイロックテイクダウン!
しかしすぐにスイッチからバックへ。バッククリンチからウマラトフが正対したところにダブルレッグテイクダウン。
金網で上体立てて立ち上がるウマラトフ。ムサエフのシングル狙いを差し上げて四つに持ち込みヒザ。ムサエフの左右ヒザを返すが、押し戻してスタンドにするムサエフ。
ワンツーのウマラトフにダーティボクシングのムサエフ。ウマラトフも押し戻して右カーフ。ムサエフのシングルを小手に巻いて投げるがともに残す。
3R、中央の取り合い。ワンツーの長い右を突くウマラトフ。ムサエフは右前蹴り。右から左を強振する。避けるウマラトフは右を突いてシングルレッグ。
突き放したムサエフはケージの反対側まで圧力をかけると、右のフェイントから素早く左フック! ダウンしたウマラトフに右のパウンド連打。レフェリーが間に入った。
17勝無敗だったウマラトフは18戦目にして初黒星。ムサエフは20勝0敗1分として、ウェルター級優勝。100万ドルを獲得した。
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▼PFL2024 ライト級決勝 5分5R〇ガジ・ラバダノフ(ロシア)24勝4敗2分 155.olbs/70.30kg[3R 2分31秒 TKO]×ブレント・プリマス(米国)15勝4敗 154.3lbs/69.98kg
1R、ともにオーソドックス構え。ラバダノフは右カーフから。プリムスは左右フックで前に。かわすラバダノフは左インロー。ラバダノフも強い左から右、ダブルレッグテイクダウン!
ギロチンチョークを合わせるプリムスに首抜くラバダノフ。プリムスは右腕にラバーガード。右腕を抜いたラバダノフは中央に戻るが、右手を下にするとすぐに左足を巻くプリマス。
ダブルバーガーも狙うが、腕を抜くラバダノフは左で脇差しに変えるが、右手をマットに着くとすぐにプリマスはラバーガード。ゴゴプラッタも狙うが、作らせないラバダノフ。下から四角に組んだプリマスは下からヒジを突いてゴング。すぐに立つラバダノフ。
2R、先に右カーフを打ち込むラバダノフ。プリマスはワンツー。右回りのラバダノフは再び右カーフをヒット。ジャブからシングルレッグを狙うが、深追いせず。
プリマスは左から右フック。ラバダノフはスイッチして左インロー。プリマスは右を突くが、向かい合った刹那、ラバダノフは右から左フックでプリマスの左手のガードを下げさせると、さ続く右ストレートでプリマスからダウン奪取!
飛び込むラバダノフに下のプリマスはラバーガードで凌ごうとするが、作らせないラバダノフは左足をパスしてハーフからパス狙い。
プリマスのラバー狙いに上体を立てて上から蹴り。再びガードに飛び込み。プリマスはハーフからニーシールドで凌ぐ。
3R、右から左で飛び込むラバダノフは、さらに右ストレートでダウンを奪う! 下から絡むプリマスに立ってスタンド勝負。左頬をカットしたプリマスは右ハイ。
ガードのラバダノフに、プリマスは左フックをヒット、さらに右バックフィストも。これはガードしたラバダノフは右アッパーから左フック!
動きが鈍ったプリマスに、ラバダノフはレベルチェンジのフェイントから右、そして左フック!
さらに右をガードの上を抜いて打ち抜き、プリマスが前のめりにダウン! パウンド1発ですぐにレフェリーが止めた。
PFL初優勝のラバダノフは10連勝目で100万ドルを獲得。
これでダゲスタンのチーム・ハビブには、ライト級で3人の世界王者が在籍することとなった。
UFC世界ライト級王者イスラム・マカチェフ※1.18 vs.アルマン・ツァルキヤン(ジョージア/アルメニア)
Bellator世界ライト級王者ウスマン・ヌルマゴメドフ※1.25 vs.ポール・ヒューズ(アイルランド)
PFL2024ライト級王者ガジ・ラバダノフ
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▼PFL2024 ヘビー級決勝 5分5R〇デニス・ゴルツォフ(ロシア)36勝8敗 245.8lbs/111.49kg[1R 2分55秒 三角絞め]×オレグ・ポポフ(ロシア)19勝2敗 249.5lbs/113.1713kg
1R、先に左ジャブはゴルツォフ。ポポフも左を伸ばすと、最初のシングルレッグでテイクダウンに成功。下のゴルツォフはフルガードで左右オーバーフックでディフェンス。
腕を放し、クローズドに。ゴルツォフはポポフの右腕を左腕でオーバーフックしたまま、右手でポポフの左腕を後方に送り、右足を首筋に当てて三角絞めに。
ヒザ裏で組んで絞めて、失神させた。ゴルツォフが一本勝ち。100万ドルを獲得した。
ゴルツォフは試合後、「5度目でようやくベルトが獲れた。次? もちろんフランシス・ガヌーさ」と現PFL世界ヘビー級スーパーファイト王者の名を挙げた。
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PFLショーケースバウト
▼ライト級 MENAショーケースバウト 5分3R〇マンスール・バルナウイ(フランス)153.6lbs/69.67kg[3R 3分41秒 リアネイキドチョーク]×アルフィー・デイヴィス(英国)155.7lbs/70.62kg
1R、ともにオーソドックス構え。バルナウイが左ジャブで圧力をかけてケージを背にさせる。デイビスはサークリングで左前手フックを狙う。ワンツーで追うバルナウイ。左右から左を振ってそのまま首相撲のように捕まえに行くが、デイビスは離れてバルナウイの左をかわして脇を潜る。
サウスポーにスイッチしたデイビスは左ハイ。ブロッキングのバルナウイはなおも前に出て左ジャブを当てると、デイビスは左ハイ。そこにバルナウイは右を合わせに行く。詰めるバルナウイは左を伸ばしてそのまま頭後ろを掴み、クリンチボクシング!
離れるデイビスに右前蹴り。それを掴んだデイビスは軸足払いもそこで足を押し込み倒したバルナウイはトップを奪う。クローズドガードで抱きつくデイビス。バルナウイはインサイドから細かいパウンド、首を引きつけて右ヒジ! クローズドを解いたデイビスに噛みつきパスで左に抜けてサイドに。袈裟固めからアメリカーナ狙いでパウンドしゴング。
2R、再び圧力をかけるバルナウイに二段蹴りから左ストレートはデイビス。左前手フック、左ミドルのデイビスだが、その間合いを潰すバルナウイ。サークリングして離れると半身構えに。しかし、バルナウイは左ジャブで詰める。サウスポー構えで左ミドルハイをガード上に当てるデイビスに長い左ジャブで詰めるバルナウイは、左右連打で掴みに行くが、切るデイビス。
左フックで飛び込み、左の蹴りでサークリングするデイビス。バルナウイの右に左テンカオも狙う。追うバルナウイは二段跳びヒザも、かわすデイビスは左ストレートの飛び込み。デイビスの左前蹴りの打ち終わりにボディロックしたバルナウイは、デイビスをケージに押し込む。両差しのバルナウイに両オーバーフックのデイビスは四つに持ち込むと、バルナウイはヒザを腹に突く。
3R、右目下をカットするバルナウイ。互いに左フック。詰めるバルナウイに回って左ストレート、左テンカオで迎え撃つデイビス。右前蹴りから左ストレート、右ハイで詰めるバルナウイ。足をシャッフルして半身構えから左ジャブダブルのデイビス。左蹴りには右で詰めるバルナウイ。
バルナウイの左ジャブに左ミドルを合わせるデイビス。左ジャブを突くバルナウイに右の飛び込み、左ミドルハイ。サークリングのデイビス。詰めにスッと入ってかわして離れて二段ヒザを突く。
左フックをボディに打って走り抜けるデイビス。バルナウイに触らせずその場跳びのヒザ蹴りも。しかし詰め続けるバルナウイは、左右連打から左フックを効かせると、首相撲ヒザ連打!
さらに左で首を押さえての右ヒジ7連打で詰めるとさらに右ヒジ3連打! ここで脇を潜るとバッククリンチから引き込んでパームトゥパームでリアネイキドチョーク。タップを奪った。
バルナウイは、矢地祐介戦のダースチョークでの一本勝ちに続く2連続一本勝ち。
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▼ヘビー級 MENAショーケースバウト 5分3R〇スリム・トラベルシ(チュニジア) 243.5lbs/110.44kg[判定2-1]×エイブラハム・バブリー(英国)251.8lbs/114.21kg
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▼フェザー級 グローバルショーケースバウト 5分3R〇ガブリエル・ブラガ(ブラジル)144.3lbs/65.45kg[判定3-0] ※29-28×3×ジェレミー・ケネディ(カナダ)145.8lbs/66.13kg
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▼フェザー級 グローバルショーケースバウト 5分3R〇アザエル・アジュウジ(フランス)145.9 lbs/66.17kg[3R 1分10秒 ギロチンチョーク]×ホセ・ペレス(米国)145.0lbs/65.77kg
※1、2Rと攻勢だったペレス。3Rにも右ミドルで詰めるペレスにアジョウジはダブルレッグからシングルレッグへ、そこに右手を首下に巻いたアジョウジは、左でヒジを落として、ペレスが左わきに頭を出したところでアームインギロチンへ。
スラムしたペレスにアジョウジは下からボディトライアングルで絞めてタップを奪った。
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▼ミドル級 グローバルショーケースバウト 5分3R〇コステロ・ファン・スティーニス(オランダ)185.9lbs/84.32kg[1R 0分48秒 TKO]×ホアン・ダンタス(ブラジル)185.0lbs/83.91kg
1R、ともにオーソドックス構え。じりじりと詰めるスティーニスにダンタスは両手を上に構える。右ローを突くスティーニス。さらに左インロー、右カーフも当てる。左ジャブ、右カーフのスティーニス。
左インローを突くと、右ローの飛び込み。さらに右カーフ。上中下と蹴り分けるスティーニスは、ダンタスのジャブに左ミドルも合わせると、ダンタスの右ストレートにカウンターの右ハイ!
まともに食らったダンタスは前のめりに頭からダウン。すぐにレフェリーが止めた。衝撃的なKO。
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PFL MENA Championships
▼フェザー級 MENA選手権試合 5分5R〇アブダラ・アルカタニ(サウジアラビア)144.3lbs/65.45kg[1R 3分21秒 TKO]×マルワン・ベラグイト(モロッコ)144.4lbs/65.49kg
▼ウェルター級 MENA選手権試合 5分5R〇オマール・エル・ダフラウィ(エジプト)170.0lbs/77.11kg[2R 0分57秒 TKO] ※アラクラーのシングルレッグに鉄槌連打×モハメド・アラクラー(クウェート)169.6 lbs/76.92kg
▼女子アトム級 MENAショーケースバウト 5分3R〇ハッタン・アルサイフ(サウジアラビア)105.4lbs/47.80kg[2R 1分37秒 TKO] ※左ヒザ蹴り×リリア・オスマニ(アルジェリア)108.3lbs/49.12kg
▼バンタム級 MENA選手権試合 5分5R〇アリ・タレブ(スウェーデン)134.0lbs/60.78kg[1R 1分25秒 TKO] ※右フック×ラシッド・エル・ハズーム(スペイン)134.8lbs/61.14kg
▼ライト級 MENA選手権試合 5分5R〇モフセン・モハマドセイフィ(イラン)154.6lbs/70.12kg[判定3-0]×ジョルジュ・エイド(レバノン)155.0lbs/70.30kg
【写真】1月25日ドバイ大会でワジム・ネムコフvs.アンテ・デリアが決定した。