2025年4月6日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2025 vol.2』の対戦カード発表記者会見が、2月26日(水)都内にて行われた。
スーパーファイトのKNOCK OUT-BLACKウェルター級3分3R延長1Rで、KNOCK OUT-BLACKウェルター級王者・中島玲(ハイブリッドアカデミー) が初来日のユリアン・ポズドニアコフ(ウクライナ) と対戦決定。
中島は2019年にボクシングでプロデビュー。2020年10月にプロ4戦目にして前OPBF東洋太平洋ミドル級王者・細川チャーリー忍を判定に破る大金星をあげて注目を浴びる。2023年4月には日本スーパーウェルター級暫定王者決定戦でTKO勝ち。2024年1月9日にボクシングで最後の試合を行い、6勝(1KO)2敗の戦績を残してキックボクシングに転向した。3月20日の『K-1 WORLD MAX』でヴィクトル・アキモフにKO負けも、6月のKNOCK OUT初参戦でKNOCK OUT-REDスーパーライト級王者・バズーカ巧樹にTKO勝ち。10月に漁鬼、12月に渡部太基を破り第2代KNOCK OUT-BLACKウェルター級王座に就いた。
ポズドニアコフは身長176cm(中島は167cm)、戦績14勝(6KO)4敗の22歳。山口元気KNOCK OUT代表は「この選手はタイで行われたKARATE COMBATにも出場して勝利。先日、久井大夢選手がカンボジアで試合をした時に同じ大会で試合をして、見事勝利して。非常にアグレッシブなファイターということでタイの方から推薦を受けました。ウクライナからタイに留学してずっと試合を続けている。シッソンピーノンジムに寝泊まりしていてシッティチャイと一緒に練習しているムエタイテクニックがある選手です」と紹介した。
会見に出席した中島は「王者にふさわしい、僕が思うKNOCK OUTの姿をお見せするので楽しみにして下さい」とコメント。
対戦相手の映像は見たと言い、「アグレッシブで足も長くて蹴って来るし、パンチでも多分戦える選手だと思う。フィジカルはあると思うけれどスピードやタイミングだったり、大事なところは他にたくさんあるのでそれを大事にしたいと思います」と、フィジカル以外の部分で対抗するとした。
「4月は素晴らしいカードがいっぱいあるけれど、中島玲は頭一つ二つ抜けていると思われる試合をします」と意気込み、「最後はノックアウトで締めます。僕が描いているKOシーンは相手が前のめりに倒れて失神KO、それだけですね」と失神KO宣言。
相手がムエタイスタイルであることについては「僕はパンチの選手なので、ムエタイにパンチに挑むのも面白いと思う。ただ、僕は蹴れないわけじゃない。蹴ってないと言われるけれど前回も2発だけローを蹴っている。それだけは言っておきます」と、蹴りも使うかもしれないとする。
また、対戦をアピールしている鈴木千裕について「ずっとやりたい気持ちは変わらないし、彼がRIZINのタイトルマッチで負けたからってキックボクサーとしての彼のキャリアがどうかなったりはないと思っていますし、彼が選んだ道なので、彼がいない間に中島は間違いないと思わせる。中島と試合をさせたいと思わせる選手になれるように頑張ります」と、戦いたい気持ちは変わらない。
鈴木がRIZINのベルトを取り戻したらKNOCK OUTで試合をすると発言していることには、「逆に6月対戦するかもと思っていたので、6月にやったら僕のキックボクシングのキャリアが1年ちょっとなので彼も勝てたかもしれないけれど、これ以上キャリアを積ませると彼が勝つ筋が見えなくなる。時間が経てば経つほど彼が僕に勝つ筋が見えなくなってしまうなと思います」と、時間が経つほどに自分の方が有利になると言い放った。