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【ボクシング】那須川天心が元WBO世界バンタム級王者モロニーに判定勝ち「打ち合いをしてちょっと男になれた」、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人は圧巻のV3!

2025/02/24 19:02

中谷がダウン未経験・無敗のクエジャルを3R KOで「西田選手やりましょう」

▼WBC世界バンタム級タイトルマッチ 3分12R
〇中谷潤人(M.Tボクシングジム/王者)
[3R 3分04秒 KO]

×ダビド・クエジャル(メキシコ/挑戦者・同級6位)



 中谷は2015年4月にプロデビュー。2016年12月に全日本フライ級新人王となり、2019年2月には日本フライ級王座に就いた。2020年11月にWBO世界フライ級王座、2023年5月に同世界スーパーフライ級王座、2024年2月にWBC世界バンタム級王座を獲得して三階級制覇。今回は3度目の防衛戦となる。戦績は29勝(22KO)無敗。

 挑戦者クエジャルは28勝(18KO)無敗。2023年10月には世界2階級制覇王者のルイス・コンセプション(パナマ)に8RでTKO勝利を収めている。

 1回、サウスポー構えの中谷、左回りに詰めるクエジャルはミドルレンジ。中谷は低い姿勢から右から左をヒット。クエジャルも得意の左フックを返すが、パンチの的確さは中谷。

 2回、前手のガード高く一瞬外に出て左ストレート、左ボディを突く中谷。さらに右フック。前に出るクエジャルに丁寧に右ジャブ。さらに左から右。クエジャルの左ボディから左フックをブロッキングして回る。クエジャルも右を入れるが、中谷の左ストレートが伸びる。

 3回、左目を腫らしているクエジャル。左足を外に踏んで右を伸ばす。中谷の右から左に左を返すクエジャル。前かがみに詰める。

 左ボディから右フックのクエジャルをさばいた中谷は、左ボディを効かせると、近い距離で右ショートの打ち降ろしをヒット。さらに左ボディ、右フック、左ストレートとラッシュでダウンを奪った。

 立ち上がったクエジャルに大きくふりかぶった左フック、さらに右左と繋ぐと、クエジャルは2度目のダウン。ロープ背に座り込んだクエジャルは立ち上がれず。中谷が3R KO勝ちした。

 28戦無敗だった同級6位のクエジャルの挑戦を受け、プロ30戦目で自身9度目の世界戦を3回3分04秒、KO勝ち、30連勝を飾った中谷は、「あのクエジャル選手、すごく背が高い選手なので、そこらへんで不安要素があったかなっていう風には思ったんですけど、まあ、しっかり倒せてよかったです。(フィニッシュは)あんま覚えてないんですけど、皆さん“ビッグバン”見れましたか? まあ、最初当たるかなっていう風にはすごく思ったんですけど、案外こう、うまく当てさせてくれない部分もあったんで。そういったところはさすが無敗でキャリアを重ねている選手だなっていう思いがありました。(リングインした西田凌佑に)前のインタビューでは『フーズ・ネクスト』って言ったんですけど、今回は西田選手やりましょう」とマイク。

 IBF世界バンタム級王者の西田凌佑は「いや、もう自分はずっと中谷選手とやりたいと思ったんで、ぜひお願いします」と返答した。

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