アンソニー・ヘルナンデス「俺は組んでも抱きついたりしない。人を傷つけようとする」
──前回のブレンダン・アレンとの試合を振り返って。
「LFAでの試合のときは、肋骨周辺を肉離れしたような感じだった。拳を怪我してフルでは打てなかったから、ミットも打てなかった。合宿ではずっと、ジョギングをしたり、実技のポジションについて話したりするだけだった。でも誰も僕を止められないと思っていた。あの試合にはうんざりしていたよ。
でも、スクランブラーになったんだ。今は自分が何をしているのか理解できているから、楽しみだよ」
──ともにグラップラーとしてどのように進化した?
「間違いなく僕ら2人は同じような傾向を持っている。僕はそれを生かすつもりだし、一日の終わりには、もうヘトヘトだった彼を精神的に壊したんだ。疲れ果てた。今回の体調は万全だし、戦争に行く準備はできてる。
あれから彼はどこも良くなっている。前回、初めて戦ったときに俺が失敗したと感じたところは、すべてそうだ。今はそれが理解できたし、どうすればそれを封じられるかも理解できた。だから素晴らしいパフォーマンスをするつもりだ。
俺は組んでもハグはしない。人を傷つけようとする。肋骨を折ったり、顔を切ったりするんだ。意地悪なんだ。俺は頭を叩く。ブレンダンは優れたレスラーで、グラップラーでもある。前回のようにクレイジーな展開が予想されるし、ただ立ってキックボクシングをするだけかもしれない。そのどれも準備はしてきた。
戦いになることは分かっている。彼はタフなクソガキだった。だから、それが何であれ、どっちが勝つかな。
戦争になるっていうのは……ファイターなら誰だって、そこに乗り込んで、炎と炎で戦うことに抵抗はないだろう。でも、あそこに入って無傷で済む可能性は低い。そこで打撃を交えないといけない。殴り合いをしなければならない。試合に出て無傷で帰れるとは思っていない。それはいつも肋骨が折れているような状態さ。試合後のシャワーは最悪だ。マットで火傷した後、シャワーを浴びるんだ。それがファイトさ」
──今後については?
「いまはこの試合だけを見ている。これが最大の戦いだからだ。重要なんだ。分かるか? この男を仕留めよう。UFCにはプランがあるんだ。ランキングに入ってないヤツがどのように戦うかを見てきただろ? タイミングが合えば、僕にチャンスをくれる。何があっても準備は万端だ。俺はDDP(ドリカス・デュ・プレシ)と戦いたいんだ。俺はその試合をするはずだったんだ。そのとき、俺は“ドープ”だった。俺はイエスと言うよ。俺にはあいつを倒すスキルがある。みんな『彼は息が上がっているように見える』って言うんだ。わかるだろ? 彼は不器用だから、みんなを混乱させるんだ。
でも今はブランドン・アレンだけだ。正直、誰とでも戦うよ。誰とも戦うことを恐れないように戦うよ。ダナは一つの数字を知っている。番号をね。もし呼ばれたら、怪我がない限りイエスと言うよ」



