純粋に強いと認めているからこそ勝ちたい

――5年前の小林戦を振り返ったり、試合を見返したりする事はありますか?
「ありますけどめっちゃ嫌です(笑)」
――私も先日見返したんですけど、2ラウンドからが勝負の分岐点となっていて、小林選手の圧に下がってしまってペースを掴まれたという印象だったのですが、その反省点を活かす試合になりそうですね。
「前回の2ラウンド目の真ん中くらいで眼窩底を折られて、もらったパンチは分かっているんですけど、そこから相手が何人もいる状態で試合をしていたので、雰囲気で戦っているような状態でした。そうならないようにすれば全然勝てると思います」
――眼窩底を折られた記憶というのは鮮烈に残っているんですね。
「半年練習ができなかったんですよ。半年ってめっちゃ大きいじゃないですか」
――逆にそれだけの攻撃をくらっていたら、小林選手の事を楽観視することは一切ないですよね?
「元々好きな選手なので、楽観視とかはしていないですし、ずっと警戒しています」
――元々好きな選手だったというのは、KOKOZ選手と同様にムエタイベースの選手だからですか?
「それもあるかもしれないですけど、KNOCK OUTに出ている時から見ていて、試合も面白いし『すごいな?』って思っていた選手なので、それで好きです」
――今回の試合については、どんな試合展開になると予想していますか?
「自分的には、前の試合では勢いに飲まれて考える隙を与えてもらえなかったのが敗因の一つだと思うので、そこはとりあえず落ち着いて対処することを意識するのと、ダウンを奪って勝つかKOして勝つかっていうハッキリした勝ちにしたいと思います」

――今の言葉からかなり強い意志を感じたのですが、それだけこの試合は重要という事ですね。
「リベンジというのもありますけど、純粋に強いと認めているからこそ勝ちたいって思っています」
――何ラウンドくらいに試合のクライマックスが訪れると思いますか?
「分からないですけど、こういうのは大体『2ラウンド』って言いますよね(笑)」
――奇しくも前回と同じということになりますかね?
「そこで気を抜かないようにします。それをやってきた約4年半なので、前回からの成長ぶりを見せたいです」
――この4年半の期間が決して無駄ではなかった事をこの試合にぶつけることになりそうですね。
「そこでの成長率は絶対に自分の方が成長していると思っているので、そこを見せつける時間だなと思っています」
――ちなみにもう体重の方は大丈夫ですか?
「あと3kgもないくらいなので大丈夫です」
――前回の試合と感覚が短いような気もしますが、去年の6月にはもっと短い期間で試合もしているんですよね。
「2週間くらいの期間でやっています」
――しかもその6月は台湾からのタイでやっているじゃないですか。同じアジア圏とはいえ、若干の時差があったと思うのですがそこは問題ありませんでしたか?
「あまり気にしないタイプなので全然大丈夫でした(笑)」
――今回に関してはインターバルが2ヶ月もあるというくらい余裕があったわけですね。
「全然短いとは思わなかったです」
――最後にこの試合を待ち侘びているファンの皆様に、タイから熱いメッセージをお願いいたします。
「タイで死ぬほど練習しているので、成長ぶりを是非見ていただけたら嬉しいです。応援よろしくお願いいたします」


