2019年11月8日(金)東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.107』の記者会見が、10月2日(水)都内で行われ追加対戦カードが発表された。
フェザー級で鷹大(WSRフェアテックス西川口)vs森坂陸(エスジム)、ライト級で東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vs関川和将(DTS GYM)が決定。
鷹大はムエタイでWMC世界スーパー・バンタム級王座、WPMF日本同級王座、WPMF日本フェザー級王座と三冠を獲得。2018年8月にKRUSH初参戦を果たし、前回6月にはK-1で小澤海斗に敗れて今回が再起戦。戦績は21勝(8KO)11敗1敗。
森坂は2017年5月からKRUSHで活躍し、現フェザー級王者・江川優生、小倉尚也らに勝利。8月大会では佐野天馬に敗れ、鷹大同様に今回が再起戦となる。戦績は9勝(2KO)8敗2分。
以下、会見での両選手のコメント。
鷹大
「前回せっかくの大舞台で情けない試合をして負けてしまって、応援してくれてる人たちをガッカリさせちゃって、僕自身もだいぶ落ちたんですけど、いろいろ会長と話し合って、もう1回やってみろっていうことになりました。でもこれで負けたら自分も終わりだと思っているので、そうならないように気合いを入れて頑張りたいと思います。
(森坂の印象は)奇抜な感じで、トリッキーで、あとむちゃくちゃ打たれ強いところですね。(負けたら終わりという心境は?)僕は17歳でデビューして今27歳、プロでデビューして10年になるので、いつまでもダラダラやっていてもしょうがないかなと思っています。ここで勝たないと先がないと思ったので、最後にならないように頑張ろうと思います。
前回の試合は振り返りたくないぐらいヒドすぎました。僕はただ勝ってもダメだと今回は思ってるので、周りのみんなに納得してもらうには盛り上げて勝たないとダメだと思っています。試合は一人じゃできないし、相手がいてできることなので、そこは森坂くんにも協力してもらって、遠慮なく僕を倒しに来てください。そうしたら僕もリスペクトを込めて全力で潰しにいくので、お願いします。とりあえず辞めたなくないので、絶対倒して完全復活します」
森坂 陸
「前回負けて自分の課題、階級を上げてからの課題が明確に見えて、それをクリアするまで時間が掛かると思ったので、今年はもういいかなと思ったんですけど、オファーをもらったのでやるって決めました。今年はいい流れで来ていたのに、前回躓いてしまいました(8月KRUSHで佐野天馬に判定負け)。自分の中では課題ができたいいきっかけになったと思いますが、その課題をクリアするどうこうの前に、今回は結果を出さないといけないと思うので、勝つことにこだわっていきたいと思います。
(鷹大は)ムエタイの選手ですけど、パンチのコンビネーション、パンチから蹴りのコンビネーションが上手いっていう印象です。(課題とは?)簡単に言えばフィジカルなんですけど、フェザー級に階級を上げて自分は身体が小さい方で、筋肉をちゃんとつけなきゃいけないというのがこないだの試合で分かって、あとは体の使い方ですね。
テクニックとかではなくて、体の全体的な強さとか丈夫さとか、あと1発1発を強く攻撃できるように。体を上手く使えることができれば1発1発のパワーも増すと思いますし、それが課題です。フィジカルを鍛えてパワーを上げるっていうのが自分の課題です。
(何か特別な練習はしている?)トレーナーさんに見てもらっていて、フィジカルトレーニングを週に2回ぐらいやってるんですけど、筋肉はそんなに簡単につくもんじゃないって思ってますし、半年は絶対掛かるんだろうなって思ってます。こないだの試合に負けて、フィジカルがちゃんと鍛えられないと、テクニックがあっても上にいけないって思わされた試合だったので、今年は体作りに熱中しようと思いました。(いつ完成する?)半年後ぐらいにはクリアできていればと思いますけど…それ自体は自分自身でも明確には分からないです。
階級を上げてから倒さなきゃってずっと自分に言い聞かせていて、でもそれが逆に空回りして倒せないというか、自分らしさが無くなっていたと思います。倒そうっていうのはフィジカルを鍛えて課題をクリアすれば絶対できることだと思うので、自分のスタイルの中でKOできたらいいなっていう考えになりました。
前回まではどうしても倒しにいくっていう気持ちでやっていましたけど、今回は楽しく自分の世界観を出して、自分らしくやっていこうかなって思っています。なので硬くない、楽しんでる自分を見てもらいたいです。倒そう倒そうと思うと絶対に倒せないので、自分の流れの中でちゃんと倒しに行けるように頑張ります。ちゃんと引退させるようにします。
相手はすごい強い相手だし、決意を決めて戦う人が僕は強いと思っています。引退覚悟みたいな感じで来るっていうことは相当余計に強い選手になっていると思うし、強いコンディションで来ると思うので、僕もそれに負けないように必ず勝ちたいと思います。楽しんで勝ちます。よろしくお願いします」
東本はボクシングをバックボーンに持ち、Krush初参戦でHIROYAをKOしていきなり注目を集める。その後は卜部功也、佐々木大蔵、中澤純らトップ選手としのぎを削ってきたが、現在は3連敗中。今回の試合に復活を懸ける。戦績は11勝(5KO)13敗。
対する関川は2018年7月からKRUSHに参戦すると、現在3勝1敗1分。前回9月大会では竹内悠希をKOに下している。戦績は6勝(3KO)2敗2分。
以下、会見での両選手のコメント。
関川和将
「今回とびっきり格上の選手とやらせてもらう機会を頂いて本当にありがたいです。自分が浮上するきっかけにする大事な試合になると思うので、ここでしっかり番狂わせを起こして、そこを意識してしっかり頑張っていきたいと思います。
(東本の印象は?)僕がジムに入る前から活躍している選手なので、本当にやらせてもらえるのが光栄です。僕がどこまでやれるか分からないですけど、楽しめたら嬉しいなと思うので、しっかり準備して最終的に楽しんで勝てればと思います。
(どんな試合をしたい?)まだまだキックボクシング、僕自身には足らないところがいっぱいあるので、空手の技に頼りすぎないで、基礎からずっと勉強しているキックボクシングの技も出しつつ、どこかで空手の技も出して1発決められればと思っています。
(試合を楽しむとは?)自分が練習してきたこともそうですし、あとは心の底から出し切ることですかね。今回格上の選手に挑戦するにあたって、しっかり準備していい勝ち方をしたいと思いますので、応援よろしくお願いします」
東本央貴
「今回、格上とかそういうのは関係ないので、しっかり楽しんで試合をしようと思います。(関川の印象は?)後輩が試合をやっていて、自分もセコンドについてるんですけど、今日会見で顔と名前が一致した感じです。メッチャ褒めてくれるんですけとそういうのは関係ないので、試合でしっかり結果を残したいなと思っています。試合は自分との戦いだと思っているので、普段練習していることを出して勝てたらいいですね。
(連敗の原因は?)自分が思っていることと体が一致していない状態で、それを今改善するためにやっています。自分は全然それを跳ねのけるくらいの力はあると思うので、楽しみにしていてもらったらいいと思います。
(試合を楽しむとは?)試合中笑ってる人が多いと思いますが、自分は自然に笑って戦えたらいいかなと思っています。今なかなか勝ててなくて負けてるんですけど、自分は今までのことを跳ね返せるぐらいの力を持ってると思うので、それを見てもらえたらいいですね。楽しみにしていてください」
プレリミナリーファイトではバンタム級で倉田永輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vs高橋享祐(戦-IKUSA-GYM)が決定。両選手ともAbemaTVの『格闘代理戦争シーズン4』に出演し、倉田はTEAM武尊、高橋は芦澤一家のメンバーとして活躍した。両者とも今回がデビュー戦。
また、11月30日(土)東京・新宿FACEで開催が予定されていた『K-1 KHAOS NIGHT』は、格闘代理戦争の新シーズンで生中継される試合が行われることになったため中止。次回のKHAOSは2020年の開催となる。