▼第5試合 女子アトム級 ムエタイ 3分3R
×ベロ・ニカ(ミャンマー/Tiger Muay Thai)
判定1-2
〇フランシスカ・ベラ(チリ/Kai Muay Free Fighters)

ベロはボクシングで全国選手権優勝を収め、2017年からはラウェイに参戦。2017年7月に日本で開催された『ラウェイ・イン・ジャパン』にて高橋奈七永と対戦してドロー、2017年11月の再来日ではユリア・ ストリアレンコにKO負け。2019年1月にミャンマー王者になり、2020年1月までラウェイで戦って9勝(9KO)1敗8分。

2022年からはムエタイに転向し、タイの『ムエハードコア』と『THAI FIGHT』で活躍。17連勝を収め、THAI FIGHTロイヤルカップ53kgと54kgのタイトル戦を制した。2024年2月に判定負けを喫するも、8月の再起戦で勝利し、ONEと本戦契約を結び今回ONE初参戦を果たす。

また、ベロはミャンマーのアイドルオーディション番組(リアリティーショー)『ミャンマーアイドル』のシーズン3に出場したことから“ファイティングアイドル”のニックネームを持つ。

ベラは2023年2月の『ONE Friday Fights 4』からONEに参戦。ここまで2勝3敗の戦績。

1R、両者ともスピードのあるパンチを繰り出す。ベラが得意な首相撲に持ち込むと、ベロは顔を押してヒザを蹴らせない。離れると前に出るベラがワンツー、ジャブからの右ヒジも繰り出す。ベロはジャブを突き刺し、前へ出てくるベラにワンツー。ベラがベロをコーナーへ追い込む。

2Rも前に出るのはベラ。長いジャブを打って右ストレート、右ミドルにつなげる。ベロも打ち合うがベラのスピードと手数に下がる展開。右ストレートを思い切り繰り出すベロだが、ベラは接近するとヒザを突き刺す。

組みから離れ際にもパンチを止めないベラ。ヒザ、右ヒジ、左ストレートの猛攻に下がるベロ。サイドキックや前蹴りでベラを突き放そうとするが、ベロが強烈ボディからワンツー、首相撲からのヒザでベロを圧倒。

3R、ベロは立ち止まって左ボディと右ヒジ、右ボディも。ベラも下がらず長い左ジャブ、ヒザ。徐々にベラのペースが上がり、ワンツー、左ヒジ、ヒザと矢継ぎ早に攻撃を繰り出す。ベロがヒジを出すとベラは首相撲からのヒザ。

ベロは左ボディと右ボディストレートでボディを狙い撃ちするが、ベラは首相撲に持ち込むとヒザを連打。ベロは右ストレートを連打してヒジにつなげるが、やはり首相撲に捕まってヒザの連打をもらってしまう。

両者顔面を腫らし、流血しての大激闘。判定は2-1と割れたが、終始前へ出て攻め続けたベラが勝利した。両者に35万バーツのボーナスが贈られた。

ベラは「自分の実力を証明したかった。本戦契約に値する選手であることを見せたかった」、ベロは「ONEでの初戦で嬉しかったけれどとても疲れました。勝てなくてごめんなさい」とそれぞれインタビューに答えた。


