▼セミファイナル(第11試合)ライト級 ムエタイ 3分3R
〇ドミトリー・メンシコフ(ロシア/Empire Club/Kuzbass Muay Thai)
KO 1R 2分59秒 ※左フック
×テングヌン・フェアテックス(タイ/Fairtex Training Center)

メンシコフはアラゾフと同門。ロシア国内で7戦を経験した後、2018年9月からGLORYに参戦。3戦全勝をマークしたが、2022年のロシアによるウクライナ侵攻に対する抗議としてGLORYがロシア戦士全員との契約を解除したため、その後はムエタイファクトリーやフェアファイトなどロシア国内の大会で試合を行っていた。11連勝で2023年6月にONEに初参戦し、いきなりライト級ムエタイ世界王者レギン・アーセルに挑戦したが46秒でKO負けを喫した。その後はルンラーウィー、ムーシネ・チャフィ、シンサムットに3連続KO勝ちを収めている。戦績は28勝(20KO)3敗。

テングヌンは左の強打を武器に2014年オムノーイスタジアム154ポンドトーナメントで優勝、2014年キングスカップチャレンジャートーナメント優勝などの実績を上げ、2015年からは『THAI FIGHT』に参戦。KOを連発してTHAI FIGHTのメインイベンターとなり、2015年THAI FIGHT 70kg級キングスカップで優勝。2020年と2023年には72.5kgでキングスカップを制覇している。

驚くべきはその戦績で102勝14敗4分、2015年4月以降は15連勝(12KOで11連続KO)のあとに3連敗も、その後は現在まで33連勝(27KO)。そのうち29KOが1R、10KOが2Rという怪物的なKO記録を持っている。キャリアのほとんどは外国人選手との試合。

1R、圧を強めていくのはメンシコフ。サウスポーのテングヌンはジャブを突き左インローを蹴るがメンシコフはお構いなしに入り込んで左右フックを打つ。メンシコフのパンチをかわして左ストレートを2発当てるテングヌン。さらに左インローでメンシコフの足を跳ね上げる。


コーナーに追い込むメンシコフは左右フックの連打。これにテングヌンがグラつくと、一気にラッシュを仕掛けて左フックからの右アッパー、そして左フックでアゴを打ち抜き、テングヌンは失神。




