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2025年3月1日(日本時間2日)に米国ラスベガスのUFC APEXで開催される『UFC Fight Night』で、フライ級1位のブランドン・ロイバルと対戦予定も、ロイバルの負傷欠場により、試合が白紙となっていたマネル・ケイプ(アンゴラ)の対戦相手が、同級8位のアスー・アルマバイエフ(カザフスタン)になることが米国で報じられた。同試合はメインイベントで行われる予定。
▼フライ級 5分5R
マネル・ケイプ(アンゴラ)6位・20勝7敗(UFC5勝3敗)
アスー・アルマバイエフ(カザフスタン)8位・21勝2敗(UFC4勝0敗)
6日にロイバルが欠場を表明したことで、10度目の試合キャンセル(自身が原因のキャンセルは3度)に見舞われたケイプだが、7日、米Sportilinetの一報をケイプがリポスト。6位のケイプは、下位ランカーながら4連勝中の強豪アルマバイエフとメインイベントで対戦する。ケイプは前戦のブルーノ・シウバ戦に続く、4連勝中の相手との対戦となる。
中央アジア・カザフスタンのアルマバイエフは、MMA21勝2敗。幼少期からレスリングを経験し、小学5年生の時にアルマトイへ移住し、ボクシング、空手、ブラジリアン柔術等を習得し、2013年にプロMMAデビュー。10年のキャリアを経て、2023年8月のオーデ・オズボーン戦でUFCデビューすると、リアネイキドチョークで一本勝ち。その後もCJ・ベルガラ、ホゼ・ジョンソン、マテウス・ニコラウを相手にいずれも判定勝ちの4連勝でランキング入りした31歳。
Connected and DROPPED him 👊
— UFC (@ufc) October 19, 2024
Asu Almabayev with the big moment to start off RD 3! #UFCVegas99 pic.twitter.com/woYwS5aBtZ
当初、アルマバイエフは、2024年5月にタイトル挑戦経験のあるスティーブ・エルセグと対戦予定だったが、2025年3月のメキシコシティ大会で元王者のブランドン・モレノとの対戦に変更。さらにアラン・ナシメントに対戦相手が変更されていた。しかし、ロイバルの負傷により、今回のケイプが相手となった。
オーソドックス構えで強靭な体幹から繰り出される、ニコラウをダウンさせた右アッパー、後ろ蹴りなどの足技も繰り出し、ベルガラ戦で9度、ジョンソン戦で6度奪った強いテイクダウンを武器とするアルマバイエフ。9つの一本勝ちのうち、リアネイキドチョークで6つの勝利を挙げているほか、ギロチンチョーク、ペルビアンネックタイの首系サブミッションを得意とする。
左右どちらでも戦えるケイプは近年、テイクダウンディフェンスに磨きをかけており、そのボクシングは前戦でもブルーノ・シウバを寄せ付けないシャープな動きを見せている。アルマバイエフの組みも切ってスタンド勝負が出来るか。
STARBOY GETS THE LATE STOPPAGE 🔥@ManelKape comes out on top at #UFCTampa! pic.twitter.com/NSlOAKTKgt
— UFC (@ufc) December 15, 2024
アルマバイエフにとっては、2019年10月のM-1フライ級暫定王座決定戦でクリス・ケレイデスに判定勝ちしたとき以来の5R戦でいかに粘り強く戦えるか。ともに31歳。王座挑戦を狙うケイプにとっては絶対に落とせない、1カ月前の対戦相手変更のメインイベントだ。
今回の試合前に3度目の対戦相手変更となるアルマバイエフは、ケイプとの対戦決定に、「私は計画変更の準備ができています。私は誰と戦おうと気にしない、レッツゴー!」とSNSに意気込みを記し、さらに「スティックを放さず、剣を恐れなければ、私が勝ったと言ってください」と、第二次世界大戦の退役軍人で作家でもあるカザフスタンの英雄バウイルジャン・モミシュリーの言葉を引用している。