アデサニヤはまだ戦えるし、この敗戦を埋めるために戦い続けるべきだ
──ここサウジアラビアでイージー(イズラエル・アデサニヤ)のファンに驚きましたか?
「そうでもないよ。若いファイターや、彼を応援し、彼を好きな若いファンがたくさんいることは知っている。僕がそういう思いを抱いているように、彼は世界的なスポーツの伝説だからね。驚かなかったよ」
──序盤からアデサニヤの蹴りにも落ち着いて対応していたように見えました。そして、右アッパー、右オーバーハンドを巧みに打ち抜きました。
「ファイトウィーク中も、試合までの準備期間中も、とても自信があった。『サプライズが待っている』と言っただろ? みんなを驚かせることが目標だった。だから練習前、試合前のウォームアップでも、あの動きに取り組んだんだ。1週間ずっと練習していた。それがうまくいった。とてもハッピーだよ」
──1Rは右アッパーストレートをクリーンヒットさせたものの、アデサニヤがコントロールしたラウンドとして落としました。その時はどんな気持ちでしたか。
「彼が非常に良い状態で試合に臨むことは分かっていた。最初から爆発的で、非常に速い戦いぶりだった。僕はレスリングの技術を投入する必要があった。レスリングではケージに追い込んでアッパーカットを繰り出した。肋骨を痛めていたけど、フェイントをかけ、ケージを使って攻撃できるようにレスリングを続けた。
実は、試合前に米国のキル・クリフFCで肋骨を傷めて、それがこの試合の準備の始まりだったんだ。だから、最初はフェイントと出入りだけで、レスリング無しで世界戦の準備をしたんだ。その後、2週間ほどはレスリングの練習ができた。今回、アデサニヤのテイクダウンディフェンスはとてもしっかりしていた。ただ、グラウンドに持ち込むのは、僕の神頼みではなかったんだ」
──アデサニヤの立ち上がりに驚きもありましたか。
「彼について驚いたのは、そのタイミングと正確さだ。本当に彼は優れたキックボクサーで、序盤、僕はほとんど彼の間合いの中に入らなかった。左フックから右フック。クレイジーなタイミングだった。すごく速いとは言えないけど、それこそがタイミングであり、正確さなんだ。それが僕の答えだ。
2ラウンド目に向かうとき、コーナーの言うことをよく聞いていた。そして、僕は我慢したんだ。『肋骨が痛くてこれ以上戦えない』と伝えたとき、彼らに言われたのは、レスリングのフェイクを続けることだった。グラウンドに戻そうとはしなかったよ」
──アデサニヤとケージで戦ったあなたは、彼が引退すべきだと思いますか、それとも戦い続けるべきだと思いますか?
「いや、彼はまだ戦えるし、この敗戦を埋めるために戦い続けるべきだと思う。彼は本当にいいコンディションにあると思うし、僕は彼が戦い続けることを知っている。この大いなる時間のために」
──アデサニヤがスイッチして距離を作り直そうとしたところにステップインしての右オーバーハンドを効かせて左アッパーカットでダウンさせました。衝撃的なTKO勝利にも喜びを爆発させることはありませんでした。
「勝利しても僕は自分自身のままだった。自分を失うことはなかった。それが、より効果的に、最高の状態でプレーできる理由だ」
──6月にジャレッド・キャノニアをKOするなど、1年弱の間に4連勝です。今後は?
「これで僕はどうなる? この階級のほとんどクリーンアップした。たった1年で。普通に2位になるつもりだ。4試合、トップ10の選手に2勝、トップ5の選手に2勝。次はベルトだ。もうひとつの勝利──このスポーツのレジェンドになるのは素晴らしいことだと思う。待つのは好きじゃない。チームと話をしなければならないが、戦わなければならない」



