▼第8試合 NJKFスーパーライト級タイトルマッチ 3分5R
〇吉田凜汰朗 (VERTEX/王者)
判定2-0 ※49-49、49-48×2
×健太 (E.S.G/元WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者/挑戦者)
※吉田が初防衛に成功。

吉田は2023年9月、NJKFスーパーライト級タイトルマッチで王者・畠山隼人に挑戦。5年に渡り王座を保持する難攻不落のチャンプに対し、吉田は3連敗中であり不利の下馬評が多数を占めたが、KOでベルトを奪うと、NJKFの年間最高試合に選ばれた。2024年2月にはWBCムエタイ日本ウェルター級王者の青木洋輔を判定で破っている。11月の前戦ではサムランチャイ・エスジムとドロー。

健太は116戦ものキャリアを持つ大ベテランで、2008年と2014年にNJKFウェルター級王座、2010年に同スーパーウェルター級王座、2011年にKrushスーパー・ウェルター級王座、2014年と2016年にWBCムエタイ日本統一ウェルター級王座、2024年にスックワンキントーン認定スーパーライト級王座を獲得。月に1度のハイペースで試合をこなすため“月イチ健太”の異名も持つ。2024年は7試合して3勝3敗1分。戦績は69勝(20KO)40敗8分。

1R、ジャブの突き合いからスタート。健太は飛び込んでの右ストレートを何度か見せておいての左フック、蹴り返しの右ローと多彩な技で揺さぶりをかけていく上手さを見せる。

2R、吉田はジャブを内側と外側に打ち分け、右カーフにつなげる。この右カーフを狙い撃ち。健太は右クロスをクリーンヒットさせるが、吉田の圧に下がり始める。

3R、健太のジャブと右クロスのヒットが目立つ。吉田もジャブを突いて右カーフを蹴るが、健太は右をしっかり当てていく。右ローを蹴るのも忘れない。左目上をカットして流血した吉田。

4R、じりじりと前へ出て右を狙う健太に吉田はジャブを多用。このジャブが健太を捉える。健太はローから崩して右を狙うが、吉田がこのラウンドはややジャブを当てたか。

5R、序盤に打ち合いに行った吉田の右ストレートが連続ヒット。すぐに健太も取り戻しに行き、右アッパーをヒットさせる。互いに手を出し合う両者だがクリーンヒットはなかなかない。健太が左フックをヒットさせれば吉田は右ミドルを返す。

難しい判定となったが、判定は2-0で吉田が勝利。初防衛に成功した。

マイクを持った吉田は「初防衛戦ということで気合い入れてKO狙っていたんですが、詰めが甘かったところがあります。また出直します」と話した。


