これでまたしょうもない試合をしたら…
「そうですね、難しいですね……。本当に前の試合がよくなくて、口で何を言っても結果を出せていないので、今言えることも正直ないという感じですね」
──次の相手がどうこうではなくて。
「相手には『勝手に頑張って』とは思うんですけど、自分の中では前の試合がちょっとダメすぎたので、そこを払拭できるような試合をしなきゃなとは思ってます」
──ちょっと重症そうですね。
「そうですね……。自分の中ではこの試合をとりあえずひと区切りとしてやっているつもりなので、これからモチベーションを上げて、また頑張ろうかなとは思ってます」
──では、今回勝ってそこからどうこう、みたいなことは……。
「今は正直、何も考えてないですね。考えないようにしてるというか。これでまたしょうもない試合をしたら、さすがにもうリングに立ちたいと思わないと思うので。試合が終わらないと何も言えないって感じですね」
──ただ、自分のテンション上げていかないと、試合への気持ちにも向いていかないでしょう?
「そうですよね……。相手も弱いわけじゃないので、頑張らないととは思ってますけど。まあそれぐらい、前の試合が悪かったということで」
「いや何か、『もうちょっとできたな』っていうのがあります。相手の体重オーバーとかどうのこうのじゃなくて、もうちょっとできたなって思うし、あんな試合だったら出ない方がよかったなっていうのが今もあるぐらいなんですよ。『何しに出たんだろう?』って思います。興行的には穴を空けなかったので、そこはよかったと思うんですけど」
──でもそれを挽回するのは、また試合しかないですよね。
「みんなそう言うんですよ(笑)。リングの借りはリングで、ってみんな言いますけど、そうなのかなって。いやでも、試合までにできるだけモチベーションを上げて頑張ろうとは思ってますよ(笑)」
──そうじゃないと(笑)。一番の鍵は、ここからどれだけテンションとモチベーションを上げられるかっていうところですね。
「そうですね。今は正直、何を目標にしてやっていけばいいのかなって感じなんですよ。世界では階級的にもちょっと厳しいものもあるし、海外の選手はやっぱりみんなもっとフィジカルがあるし。とりあえず日本人最強になろうと考えてたんですけど、前回の試合で、体重関係なくあんな試合になってるし……何か正直、どうしたらいいか分かんなくなっちゃったっていう感じなんですよね。だからリングで見せるしかないと思うんですけど。練習でもっとモチベーションを上げられるように頑張ります」
──期待しています。
「まあ見出しは、『アイツは大したことない』って感じに書いといてください」
──そこはそれでいいんですか(笑)。
「私は口だけでケンカ売ってくるヤツには負けないので。『アイツは大したことない。過去の栄光に1人ですがってる』って書いといてください」
──分かりました(笑)。では最後に、そんな中で今回、ここに注目してくれというポイントはどこでしょうか?
「やっぱり1年間いい試合を見せていないので、もう1回『強いな』って思ってもらえる試合をしたいですね。自分のためにも、周りのためにも」




