2025年2月9日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2025 vol.1』(U-NEXT配信)にて、これまでK-1グループで活躍してきた山田真子(GROOVY)とKNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級3分3R延長1Rで対戦するぱんちゃん璃奈(フリー)のインタビューが主催者を通じて届いた。
記者会見では山田から「格闘技に泥を塗るようなことをした、このクソエリート。こいつをボコボコにしたい」「水着とかを着た写真とか載せてるから知名度が上がってるんでしょう? あと、ダサいこともしてるし色々。とりあえずダサい」と挑発されまくったぱんちゃんだが、テンションは上がらないという。それはなぜか――。
山田は何も興味をそそられない人
──今回の山田真子戦、カード発表会見ではいろいろありましたが、あの会見ではどう思いましたか?
「マジで何も思わないというか、テンション上がらないですけどね」
──このところ、会見でいろいろ言われることが多いですが、特に気にはならない?
「特に。あんまり興味がないんでしょうかね、私が。対戦相手の試合も、正直、前回も今回も見てないんですよ。それぐらい興味がないし、なおかつ今回の相手はSNSをやってないので、余計に興味が持てないですよね。まあ、魅力がない選手だからじゃないですか。魅力があったら、私もさすがに見るでしょうけど。何も興味をそそられない人だなって感じです」
――そうですか。ボクシングの元世界チャンピオンだったり、今までの戦績とかも気にならない?
「レコードはいいと思うんですけど、現在強いかどうかはまた別なので。やっぱり選手ってモチベーションとかもあるので、昔はすごかった、すごかったってアピールされても、今結果を残してるかっていう問題なんですよね。最近、彼女は何か残してますか? 昔はすごかったのかもしれないですけど、今の選手の方が全然レベル高いんですよね。私も最近、試合していて思うのは、女子もみんな技術が上がっているので、昔みたいに楽に勝てなくなってきてるということなんですよ。そんな中で私は最近、けっこう試合してきていて、彼女は1年半ぐらいしてないじゃないですか」
──そうですね。
「ボクシングの技術は私より上なのはもちろん分かってるんですけど、戦うのはキックボクシングなので。最近、彼女はキックの試合をしてないから、以前の彼女のままだったら、今のリングでは勝てないんじゃないかなと思いますけどね」
──逆に、ぱんちゃん選手の今回のテーマというと?
「テーマ……何でしょうね? 正直、あまり思いつかなくて。差をつけて勝つということぐらいですかね?」
──今までの試合だと、「倒す」とか「ダウンを取る」とか、毎回けっこう明確にありましたよね。
「うーん……前回、あんな情けない試合をしてるので、正直、何も言えることがないですね。何を言ったとしても、リングで見せられていないのは自分なので、言えることが本当にないです」
──では、練習で一番力を入れているのはどういうところですか?
「一番は……モチベーションを上げることです(笑)。それぐらいですかね。今、力を入れて練習していることは、特にないです」
──そうですか……。
「でも、このところの数試合がディフェンシブで、周りからも『前のスタイルの方がよかった』とか言われて、ちょっとしんどいんですよ。だから、何か攻撃の部分を取り戻して頑張りたいなと思ってます。『ディフェンスしなきゃ』『もらわないようにしなきゃ』っていうのが頭いっぱいになって、よくない試合になっちゃっていて。周りからも言われるということは、もう本当にそうだと思うので、そこですかね。ディフェンスももちろんするんですけど、昔のいい部分というか、そういうアグレッシブな部分もしっかり出せるようにすること、ぐらいですかね」
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これでまたしょうもない試合をしたら…
──どうも、ちょっと言葉のトーンが上がらないですね。
「そうですね、難しいですね……。本当に前の試合がよくなくて、口で何を言っても結果を出せていないので、今言えることも正直ないという感じですね」
──次の相手がどうこうではなくて。
「相手には『勝手に頑張って』とは思うんですけど、自分の中では前の試合がちょっとダメすぎたので、そこを払拭できるような試合をしなきゃなとは思ってます」
──ちょっと重症そうですね。
「そうですね……。自分の中ではこの試合をとりあえずひと区切りとしてやっているつもりなので、これからモチベーションを上げて、また頑張ろうかなとは思ってます」
──では、今回勝ってそこからどうこう、みたいなことは……。
「今は正直、何も考えてないですね。考えないようにしてるというか。これでまたしょうもない試合をしたら、さすがにもうリングに立ちたいと思わないと思うので。試合が終わらないと何も言えないって感じですね」
──ただ、自分のテンション上げていかないと、試合への気持ちにも向いていかないでしょう?
「そうですよね……。相手も弱いわけじゃないので、頑張らないととは思ってますけど。まあそれぐらい、前の試合が悪かったということで」
──そんなに引きずってる感じなんですね。
「いや何か、『もうちょっとできたな』っていうのがあります。相手の体重オーバーとかどうのこうのじゃなくて、もうちょっとできたなって思うし、あんな試合だったら出ない方がよかったなっていうのが今もあるぐらいなんですよ。『何しに出たんだろう?』って思います。興行的には穴を空けなかったので、そこはよかったと思うんですけど」
──でもそれを挽回するのは、また試合しかないですよね。
「みんなそう言うんですよ(笑)。リングの借りはリングで、ってみんな言いますけど、そうなのかなって。いやでも、試合までにできるだけモチベーションを上げて頑張ろうとは思ってますよ(笑)」
──そうじゃないと(笑)。一番の鍵は、ここからどれだけテンションとモチベーションを上げられるかっていうところですね。
「そうですね。今は正直、何を目標にしてやっていけばいいのかなって感じなんですよ。世界では階級的にもちょっと厳しいものもあるし、海外の選手はやっぱりみんなもっとフィジカルがあるし。とりあえず日本人最強になろうと考えてたんですけど、前回の試合で、体重関係なくあんな試合になってるし……何か正直、どうしたらいいか分かんなくなっちゃったっていう感じなんですよね。だからリングで見せるしかないと思うんですけど。練習でもっとモチベーションを上げられるように頑張ります」
──期待しています。
「まあ見出しは、『アイツは大したことない』って感じに書いといてください」
──そこはそれでいいんですか(笑)。
「私は口だけでケンカ売ってくるヤツには負けないので。『アイツは大したことない。過去の栄光に1人ですがってる』って書いといてください」
──分かりました(笑)。では最後に、そんな中で今回、ここに注目してくれというポイントはどこでしょうか?
「やっぱり1年間いい試合を見せていないので、もう1回『強いな』って思ってもらえる試合をしたいですね。自分のためにも、周りのためにも」