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【BreakingDown】トーナメントは冨澤大智、ダンチメン・あつき、井原良太郎、山川そうきが勝ち抜き、才賀紀左衛門が衝撃KO負けで担架送り、啓之輔は「次はYA-MANとかいいかな」、黒石高大がダウン奪われて敗れ卒業決定、開会式に朝倉未来が登場

2023/11/23 13:11
BreakingDown 102023年11月23日(木)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ 開会式に朝倉未来CEOが登場。「3年ほど前に1分の格闘技があったら面白いんじゃないかって思い付きでBreakingDownが始まって。多くの反省と試行錯誤を繰り返してここまで続けてくることが出来ました。記念すべき10回大会をこんな大きな会場で開催できることを嬉しく思います。ありがとうございます。ご存じだと思いますが、自分は田舎の港町で育ってどうしようもない人生だったんですが、BreakingDownと同じようなアウトサイダーという大会に出て人生を大きく変えていただきました。BreakingDownもいろいろな意見や賛否がありますが、たくさんの出場選手の人生を変えてこれたと信じています。そんなBreakingDownですが今日、27試合の濃いカードを組みました。1試合目から27試合目までそれぞれのドラマがあると思います。最後まで楽しんでください」と挨拶した。 ▼第27試合 バンタム級トーナメント準々決勝×虎之介KO〇冨澤大智  冨澤は2019年にABEMAで放映された『格闘代理戦争 4th Season』にTEAM武尊のメンバーとして出演。番組終了後はK-1ジム総本部チームペガサスに入門し、2021年10月に『Krush-EX』でプロデビュー。渚に判定勝ちし、2022年1月の『Krush.133』でも内田竜斗に判定勝ち。プロ戦績はこの2戦のみ。  初出場となった2022年11月の『BreakingDown6』ではDEEPファイターのヒロヤと初のMMAルールで対戦して敗れたが、12月の『BreakingDown6.5』では本来のキックルールでとしぞうを圧倒して初勝利をあげた。2023年3月の『BreakingDown7.5』では空手世界王者ダンチメン・あつきとの対決を制し、5月も戸塚悠人に勝利、7月の『BreakingDown8.5』では朝倉未来がそのポテンシャルを高く評価していた虎之介も秒殺KO、8月にも竜毅をKOして5連勝をあげた。  虎之介は『BreakingDown 8』のオーディションから参加し、この時から朝倉未来が「この子凄いよね、ハードパンチャーで。プロでやっていった方がいい。もったいないよね、地下格闘技でくすぶってるの」と、そのポテンシャルを高く評価していた。『BreakingDown 8』では常連選手のとしぞうを破ったが、『BreakingDown8.5』では冨澤大智にKO負け。『BreakingDown 9』では右フック一発でフクタロスにKO勝ちした。前回10月は尾田優也と無効試合。  左右フックを放つ虎之介に冨澤も打ち合いに応じる。左ストレートを放つ冨澤は間合いが空くと左飛びヒザ蹴りをボディに2発突き刺してダウンを奪う。立ち上がった虎之介に冨澤は左ヒザ、左三日月。左フックは相打ちとなるも、冨澤がヒザで追い詰めていく。虎之介は何度もバランスを崩して転倒し、最後はパンチからのヒザでケージに釘付けしたところでレフェリーがストップ。  冨澤はマイクを持つと「4000人の観客の皆さん、どうでしたか! 2022年6月19日にTHE MATCH 2022という大会がありました。俺はあれを見た時に参加したいじゃなくて開きたいと思いまた。だから俺は東京ドームで試合がしたいです。今はまだ全然だけどいつか必ずドームでメインをはれるような選手になるから、その時は応援してくれくれますか? まずは必ずバンタム級のトーナメントを獲るから。次の相手誰になるか分からないけれどつまんねえ試合してんうじゃねえよ!」と、優勝宣言と共にデカい目標を掲げた。 [nextpage] ▼第26試合 バンタム級トーナメント準々決勝×としぞう延長R 判定0-5〇ダンチメン・あつき※あつきが準決勝へ進出。  としぞうは『BreakingDown』の常連出場選手であり、自ら“トルネード”と名乗って「BreakingDownドリームをつかみたい」が決めゼリフ。ボクシング経験6年で北海道在住時代はマルスジム主催のイベントにも出場していたとのこと。『BreakingDown5』では小倉將裕に判定負けも『BreakingDown5.5』ではMMAルールで2018年東日本学生選手権(秋季)グレコローマンレスリング55kg級2位のおかせこに判定勝ち。『BreakingDown6』では元プロボクサーのジョーブログにも判定勝ち。  12月の『BreakingDown6.5』では元Krushの冨澤大智にボコボコにされて判定負けしたが、2023年2月に皇治がプロデュースする『NARIAGARI』の第1回大会に乗り込み、元WPMF日本フライ級&元蹴拳ムエタイフライ級王者のムエタイ2冠王・矢島直弥から番狂わせの勝利を奪った。同じく2月の『BreakingDown 7』では山川そうきにKO勝ちして波に乗ったかに見えたが、『BreakingDown 8』で虎之介に判定負け。『BreakingDown 9』ではオーディションでジョナス・アドリアンスと日本vs.ヨーロッパ対抗戦前哨戦としてスパーリングをしたが、延長戦で敗れ本戦出場を逃した。10月には西島恭平にも敗れたが、西島のトーナメント欠場を受けて参加が決まった。  あつきは2020年KWF国際大会や2020・2021年JKJO全日本選手権を2連覇している空手家。2023年2月の初出場ではゲンキにKO勝ちも2戦目の3月に冨澤大智に敗れた。その後は7月にMASAMUNEに勝利し、8月にはヨーロッパ対抗戦でジョナス・アドリアンスに快勝。  あつきは左ミドルを蹴り、パンチで前へ出てくるとしぞうに左ヒザを突き刺す。としぞうはかまわず右フック。としぞうはあつきの蹴りを封じるために超接近戦に持ち込んで左右フックを打つが、あつきはヒザで応戦する。判定は0-0で延長戦へ。  始まってすぐ、1Rよりも距離のある両者のスタンス。左ハイであつきがとしぞうを下がらせたところへ右ハイを蹴ってダウンを奪う。としぞうが左フックを打ち込むがあつきはヒザで応戦。左ローで崩してパンチを打つあつきにとしぞうも左右フックを放つ。としぞうの反撃は届かず、あつきの勝利となった。 [nextpage] ▼第25試合 バンタム級トーナメント準々決勝〇井原良太郎KO×かずきんぐ※井原が準決勝へ進出。  右カーフを蹴ったかずきんぐに井原は左右フックの連打。かずきんぐも打ち合いに応じた。一度離れてかずきんぐが右ミドルを蹴ったところへ井原が左フックを合わせ、一発でKO勝ちを収めた。かずきんぐはしばらく立ち上がれないほどのダメージを負った。  勝利のチョコレートをケージ内で食べた井原は「足立区から来ました。みんなが背中を押してくれて本当に力になりました。バンタム級、僕もっと盛り上げたいので、この後、山川くんって話があったけれど、シャッフルしてもらって強い方でいいのでやらせてもらったらもっと盛り上がると思います。次も僕の派手なKOを見せます」と、ダンチメン・あつきか冨澤大智と準決勝で戦いたいとアピールした。 [nextpage] ▼第24試合 バンタム級トーナメント準々決勝×秋元優也KO〇山川そうき※山川が準決勝へ進出。  長身の秋元の足を払って山川がコカす。上から右フックを打ち下ろす秋元に、前に出る山川が右フックを叩き込んでダウンを奪う。秋元は首相撲からヒザを蹴るが、山川は右ストレートを何度も打ち抜いて秋元を棒立ちにさせ、一方的となって右フックがクリーンヒットしたところでレフェリーがストップした。山川は勝利のバク宙も回転しきれず落下して苦笑い。  山川はマイクを持つと「最後、カッコつけてバク宙しようとしたんですがカッコつかないですね(笑)。秋元選手めちゃめちゃ背が高くて怖かったです。勝ててうれしい気持ちと秋元選手に感謝の気持ちがあります」と言うと、放送席の朝倉未来に「未来さんが今後格闘技どうするか分かりませんが、僕は未来さんのおかげで夢や希望を持ってここまで活動してきました。第二の朝倉未来になるって言って出てきました。今でも憧れの人です。視聴者の皆さんもそう思っていると思います」と朝倉にメッセージを送った。 [nextpage] ▼第23試合 プロ対抗戦 キックルール 75kg以下 1分3R〇蛇鬼将矢KO 1R×川島悠汰  蛇鬼は地下格闘技出身で、2020年10月にNKBウェルター級王座を戴冠。2021年11月にRISE初参戦を果たし、現RISEウェルター級王者の中野椋太に2R KO負けを喫したが、2022年3月に行われた『RIZIN.34』ではこうたとダウン応酬の末にKO勝利を挙げた。8月のRISE大阪大会ではオープンフィンガーグローブマッチで萩本将次と三者三様のドローという結果に終わっている。2023年1月のRISEでは宮城寛克に延長戦の末に判定負け。9月には皇治がプロデュースする『NARIAGARI』に出場して3分1Rで豊樹に判定負けした。戦績は11勝(5KO)9敗2分。 “Mr.BreakingDown”の異名を持つ川島はBreakingDownで9勝2敗。前回の『BreakingDown9』ではボヤン・コセナルとダブルノックダウンの末に先に立ち上がってKO勝ちを収めた。「(蛇鬼は)プロの看板背負って、俺はBreakingDownの看板背負って潰してやるから」と宣言した。  始まってすぐに両者足を止めての打ち合い。蛇鬼の左フックで川島がグラつき、そこへ蛇鬼が右フックをフォローしてダウンを奪う。再開後、すぐに左右フックで襲い掛かる蛇鬼に川島が後方へ吹っ飛んだところでレフェリーが勝負ありと見てストップ。  蛇鬼が元王者の実力を見せつけてのKO勝ちとなった。 [nextpage] ▼第22試合 プロ対抗戦 キックルール 71kg以下×才賀紀左衛門KO〇細川一颯  才賀は空手をバックボーンに持ち、2007年大晦日のK-1甲子園でデビュー。K-1、Krush、シュートボクシング、REBELSなど様々なリングを渡り歩き、2014年10月からはMMAにも参戦。2015年12月に所英男、2016年9月に山本アーセン、2017年12月には朝倉海ともRIZINで対戦している。2020年12月、K-1復帰を果たして卜部弘嵩と対戦したが、ローブローを受けて試合続行不可能となり、2Rでの反則勝ちとなった。2021年12月のK-1で玖村修平に初回KO負けを喫した試合が最後となっていた。戦績は21勝(4KO)9敗2分。  対戦相手に名乗りをあげたのは細川一諷。才賀と同じく空手出身で、元THE OUTSIDERで現在はBreakingDownで活躍する萩原裕介の会社の従業員。喧嘩自慢地区対抗戦に北関東代表として出場し、ダイスケから勝利を収めると、朝倉未来YouTubeチャンネルの企画「喧嘩自慢100人」で勝ち残り、年間1000万円の契約を勝ち取った男だ。  1R、才賀は細川のヒザに合わせて飛び込んでの左フック。前に出る才賀の右フックには細川が左を合わせる。才賀が左右フックで前へ出ると細川は組んでのヒザ。才賀は攻撃の手を休めず左右フックで間合いを詰めて手数を出す。細川は勢いに押されながらもヒザや左ストレートを返した。  判定は0-0でドロー。延長戦へ。細川は左右ミドルを蹴ろうとするが、そこへ才賀が距離を詰めて左右フックを打って来る。細川の蹴り足をキャッチしてコカしたり、バランスを崩してパンチを打ち込む才賀。しかし、細川が打ち合いに持ち込むと右フックが強烈にヒット。後頭部に入ったか際どい当たりだったが、才賀は顏からマットに崩れ落ち、そのまま担架送り。細川のKO勝ちとなった。  細川はマイクを持つと「俺がナンバーワンだよ、バカやろう!」と吠えた。 [nextpage] ▼第21試合 プロ対抗戦 キックルール 68kg以下 1分3R×杉本祥KO 3R〇外枦保尋斗  杉本は18勝(7KO)10敗2分と30戦ものキャリアを持つ。近年は連敗を喫していたが2023年6月に地元・宮崎で判定勝ち。前戦は9月のDEEP☆KICKで判定負けしている。  これに噛みついたのが外枦保。『BreakingDown7』のオーディションで薬物依存の母を自ら通報したという衝撃的なエピソードを告白して話題に。キックボクシング歴は3年で、プロキックボクシング戦績は5戦5勝(4KO)無敗。BreakingDownでは2勝した後に『BreakingDown 8』でYURAにKO負けして初黒星。『BreakingDown 9』ではハイメにKO勝ちして再起を飾った。『BreakingDown 9.5』ではLARGE HIGHもKOしている。  1R、右ミドルから右ストレート、左フックを打つ外枦保。左フックに杉本がグラつき、杉本が左を伸ばしてきたところへ外枦保が左ハイでダウンを奪う。まだダメージのある杉本は外枦保の左ハイをはガードの上から受けてもフラつく。杉本はパンチを繰り出すが力が感じられない。  2R、外枦保の右フック連打で下がる杉本。外枦保のパンチをもらうことが目立つ杉本だったが、後半は自ら手を出して反撃。  3R、外枦保は左ミドルを蹴り、左側へ移動すると右アッパーを突き上げ、見事なKO勝ちを飾った。 [nextpage] ▼第20試合 プロ対抗戦 キックルール 65kg以下 1分3R〇SAIGO【判定5-0】×山本隆寛  SAIGOは、平成29年度日本拳法全日本体重別選手権大会軽量級優勝、第63回全日本学生拳法選手権大会優勝(7連覇)/最優秀選手賞と日本拳法で輝かしい実績を残し、2022年11月にプロデビュー。現在までプロ戦績は1勝1敗1分。  対戦相手には元プロボクサーで元OPBF東洋太平洋バンタム級王者の山本隆寛が名乗りを上げた。『BreakingDown 5』でみっくんに判定勝ち、『BreakingDown 6』で殴られ屋KENJIにダウンを奪って判定勝ち、『BreakingDown7』では宮島翔にダウンを奪って判定勝ちと3連勝。プロボクシング戦績は21勝(17KO)6敗でプロキャリアはSAIGOよりも豊富だ。  1R、山本のワンツーにサウスポーのSAIGOは左インロー。山本が前に出ようとすると右ローを蹴る。山本の右ストレートには左インローを2発返した。  2R、SAIGOは左右ミドルに左インロー、山本は左フックからの右ストレート、左ボディからの左フック。山本がこのラウンドは前に出てパンチの攻めで優勢に。  3R、山本のワンツーに杉本はインロー。蹴りで前に出た杉本は左フックを連打する。山本が打ち合おうとするとSAIGOが蹴り。判定5-0でSAIGOが勝利した。 [nextpage] ▼第19試合 プロ対抗戦 キックルール 65kg以下 1分3R×大威KO 2R〇YURA  TARGET SHIBUYAのアマチュア選手である大威はプロチームとして出場。  YURAはK-1甲子園準優勝、プロで10勝(4KO)無敗だというキックボクサー。これまで第4代IKCウェルター級王座、初代ジャパンカップ同級王座、突破70㎏以下級王座、RKSウェルター級王座を獲得。一番手っ取り早く有名になるための手段としてBreakingDown出場を選び、K-1のリングを目指しているという。『BreakingDown 8』のオーディションではスパーリングで4秒KO、『BreakingDown 8』ではプロキックボクサーの外枦保尋斗にもKO勝ちした。7月の『BreakingDown8.5』では韓国との対抗戦に抜擢されたが、ミスター・ホンデに判定で敗れている。10月には九州プロキックボクシングに出場し、栗原陵に3RでKO勝ちしている。  1R、いきなり打ち合いに来た大威にYURAも打ち合いに応じる。両者の強いフックが互いの顔面を捉える。互いに強いフックをもらいながらも足を止めて打ち合う。YURAの左フックに大威の頭が大きく跳ね上がった。  2Rが始まってすぐ、YURAのジャブ2発からの右ストレートがカウンターでクリーンヒット。すかさずYURAが左フックからの右ストレートを打ち込むと、大威は顏からマットへ倒れて失神状態に。YURAの強烈なKO勝ちとなった。 [nextpage] ▼第18試合 喧嘩自慢決勝 豊橋vs.大宮 キックルール 無差別級×河上ブルーノ(豊橋)判定0-5〇ホール・大雅・レオン(大宮)  河上は格闘技経験ゼロの喧嘩屋。対するレオンは硬式空手を13年経験しているという。  レオンは左ローから右ストレート。前後にステップを踏みながらパンチを的確に当てていく。河上も左右フックでヒットを奪うが、次々とレオンのパンチと蹴りを被弾して後ろを向いてしまう。終了間際にはレオンがヒザ蹴り連打の右フック連打でダウンを奪った。  判定5-0でレオンが勝利。喧嘩自慢は4勝1敗で大宮が勝利した。次回大会では大阪vs.大宮が行われる。 [nextpage] ▼第17試合 喧嘩自慢決勝 豊橋vs. 大宮 キックルール 84kg以下×宮島翔(豊橋)判定5-0〇金城(大宮)  朝倉兄弟のマネージャー宮島が豊橋代表として出陣。  サウスポーの宮島は左ミドル、金城は右カーフを蹴る。右フック、左ボディストレートから左フックを打とうとした宮島に金城が左フックを打ち込むと宮島はダウン。すぐに立ち上がって打ち合いに行った宮島だが、そのまま時間切れとなり、金城の勝利となった。 [nextpage] ▼第16試合 喧嘩自慢決勝 豊橋vs.大宮 キックルール 71kg以下×ヴィニシウス(豊橋)判定0-5〇金森雄太(大宮)  ヴィニシウスはMMAを3年経験。金森はボクシング歴3年で地元では喧嘩無敗の存在だという。  互いに右ストレートから左フックを返して打ち合う中、ヴィニシウスの左フックで金森が一瞬落ちかける。さらにヴィニシウスはヒザ蹴り。再び打ち合いになると金森の左フックがヒットし、腰を落としたヴィニシウスは手をマットについたためダウンを取られる。ダウンを奪い返しに行くヴィニシウスは後ろ廻し蹴り、左右フックからヒザを見舞ったが時間切れ。  金森の判定勝ちとなった。 [nextpage] ▼第15試合 喧嘩自慢決勝 豊橋vs.大宮 キックルール 66kg以下〇林 拓未(豊橋)反則勝ち×メカ君(大宮)  いきなり飛びヒザで襲い掛かったメカ君が首相撲からヒザ蹴りの連打。さらに組んだまま左フックを連打すると林が倒れたが、これはブレイク後の攻撃だったようだ。再開後、打ち合いになるとダウンした林にメカ君がパウンドを見舞い、またも中断。林のセコンドの西谷大成が怒声をあげる。  林のダメージ回復を待って試合再開とアナウンスされたが、林は左目が塞がったまま。試合続行不可能と判断され、林の反則勝ちとなった。 [nextpage] ▼第14試合 喧嘩自慢決勝 豊橋vs.大宮 キックルール 61kg以下×柴田龍輝(豊橋)判定0-4〇きょうすけ(大宮) 開始と同時に左右フックを連打するきょうすけに、柴田はヒザ蹴りで対抗。きょうすけの右フックをもらう柴田だが、右ストレートを打ち返す。共に相手の右を被弾したが、手数を出してヒットも奪ったきょうすけの勝利となった。 [nextpage] ▼第13試合 喧嘩自慢合宿vs.THE OUTSIDER キックルール 75kg以下 1分3R×ダイスケ判定0-5〇啓之輔  キング・オブ・アウトサイダーこと啓之輔に挑むは喧嘩自慢合宿から出てきたダイスケ。オーディションではダイスケが啓之輔にビンタを見舞い、啓之輔の怒りをかった。  1R、ジャブ、右ミドル、右ストレートを入れてはすぐに下がって反撃をもらわないダイスケ。啓之輔は得意のヒザ蹴りを繰り出すが、なかなか動くダイスケを捕まえることが出来ず、ダイスケがヒット&アウェーを続ける。  2R、大きく回り込みながら左右ミドル、右フックを打つダイスケに啓之輔は得意の首相撲からのヒザ蹴り。啓之輔は左ミドルから捕まえてヒザ、放して右フック。  3R、啓之輔の右フックがヒット。カウンターの左ミドル、さらに左ヒザもボディに突き刺さる。啓之輔は首相撲のヒザから相手を放してのパンチ連打のコンビネーション。ダイスケは啓之輔のテンカオに右ストレートを合わせるが、最後は啓之輔の首ヒザ地獄に捕まりヒザをもらい続けた。  判定は5-0で啓之輔が勝利。最後はしっかりと差を見せた。啓之輔はマイクを持つと「KO出来なくてダイスケくんの成長が見れました。今回のこの扱いは誰にぶつければいいんだろう。朝倉CEOはいますか? いないか。次は誰と引退を懸けて戦えばいいですかね。YA-MANとかいいかな。アウトサイダー最高!」とアピールした。 [nextpage] ▼第12試合 喧嘩自慢合宿vs.THE OUTSIDER キックルール 62kg以下〇安藤叶華延長R 判定4-1×黒石高大  THE OUTSIDERを代表するスター選手であった黒石と、喧嘩自慢合宿から出てきた安藤の対戦。黒石は出演映画の舞台挨拶が数日後に控えているという。  パンチを出す黒石に安藤は左ハイ。黒石が首相撲からのヒザ蹴りに持ち込めば、ブレイク後に安藤が右ハイをかすめる。黒石も負けじと右ハイを蹴り、右ミドルも連打。前に出たのは安藤だが、ヒット数は黒石。判定は2名が黒石を支持したが0-2でドローに。  延長戦、左ハイを蹴る安藤に黒石はジャブとテンカオ。黒石が右ローを2発当て、ワンツーを放つが安藤の前蹴りから思い切って振り抜いた右フックでダウンを喫する。再開後、ワンツー連打と右ハイ、首相撲からのヒザでダウンを奪い返しにいった黒石だが、安藤は倒れず時間切れ。  オーディエンスが黒石を支持したが判定は4-1で安藤が勝利。黒石のBreakingDown卒業が決まった。 [nextpage] ▼第11試合 喧嘩自慢合宿vs.THE OUTSIDER キックルール 64kg以下×サカキマキオ延長R 判定1-4〇関谷勇次郎  THE OUTSIDERの関谷が喧嘩自慢合宿から出てきたサカキを迎え撃つ。関谷はBreakingDownで1勝1敗。  左ミドル、左ハイと蹴り中心の関谷。間合いをつくると右フックを繰り出す。蹴っていく関谷に右フックを当てたサカキ。関谷はバランスを何度も崩しながら蹴っていく。判定は0-1で白川陸斗のみ関谷を支持したが判定0-1で延長戦へ。  前に出て右ストレートを打つサカキに転倒を繰り返す関谷だが、右カーフでサカキを転倒させる。右カーフと左ミドルを蹴る関谷に、サカキは手数を出したが判定4-1で関谷の勝利となった。 [nextpage] ▼第10試合 喧嘩自慢合宿vs.THE OUTSIDER キックルール 60kg以下×須藤大輝延長R 判定0-5〇濱の勇二  負ければBreakingDown卒業を懸けたTHE OUTSIDER勢の先陣を切るのは、濱の勇二こと高垣勇二。朝倉未来が「スター候補」とする喧嘩自慢合宿の須藤と対戦する。  勇二が前蹴りで先制するが、須藤の右フックをもらってグラつく。すぐに打ち合いになる両者。手数は須藤が多いが、勇二も右フックを当てる。ガムシャラにパンチを打ち続ける須藤だったが徐々にスピードが鈍り、勇二の右フックをもらう。  判定は0-1でオーディエンスは勇二を支持したが、ドローで延長戦へ。再び前蹴りの勇二に須藤はガムシャラに左右の拳を連打。勇二は右を狙ってしっかり当てる。終盤には勇二がヒザ蹴り、ダッキングして須藤のパンチをかわしての右ストレートを当てていき、判定5-0で濱の勇二がBreakingDownでの初勝利をあげた。   [nextpage] ▼第9試合 キックルール 73kg以下〇萩原裕介KO×瓜田純士  元THE OUTSIDER同士の一戦。萩原はボクシングでインターハイにも出場したことがあるという。THE OUTSIDERでは7勝2敗1分、BreakingDownは1勝1敗。対するはアウトローのカリスマこと瓜田。THE OUTSIDERでは1勝2敗、BreakingDownは4勝2敗。  瓜田は右ローと右ミドルを放っていくが、萩原は前へ出ると右フックを打ち込み、瓜田が右を返そうとしたところに右フックでダウンを奪う。立ち上がった瓜田だが足元がふらつき、レフェリーが試合をストップ。  萩原はマイクを持つと「どうですか、BreakingDownこんな大きな会場で楽しんでもらっていますか。なんでこんな40過ぎた刺青入ったおっさんが殴り合ってるんだろうと思っているかもしれないけれど、40過ぎても何かやりたいなと思ってもらえればこの2人の試合は意味のあるものになっていくと思う」とメッセージを送った。 [nextpage] ▼第8試合 ミドル級(82kg以下)×超10人ニキ神KO〇溝口勇児  10人ニキ→超10人ニキ→超10人ニキ2とレベルアップしてきたBreakingDownの人気者が、超10人ニキ神となった登場。対するはBreakingDownのCOOである溝口。この試合は朝倉未来に勝手に組まれたものだという。  左右フックで前に出る超10人ニキ神を突き飛ばした溝口は、首相撲に捕まえてのヒザ蹴り連打。さらにヒザ蹴りを重ねてダウンを奪う。溝口は左ミドルから左右フック、最後は顔面をヒザを突き上げて超10人ニキ神をマットに沈めた。  自身の誕生日と著作本の発売日をKO勝利で飾った溝口は「めちゃくちゃプレッシャーあったけれど何とか勝ててホッとしています。1年後にインタビューを受けて1年後は自分が想像もできないような未来でありたいと話したんですが、まさかこんな大きな舞台で自分が戦わされるなんて想像もできなかった。実感がないですね」と笑った。 [nextpage] ▼第7試合 キックルール 90kg以下〇SATORU延長R 判定5-0×サップ西成  BreakingDownドタキャンで話題のSATORUと、“西の伝説”こと西成が対戦。  いきなりダッシュしたSATORUは西成を突き飛ばす。立ち上がった西成に左右の連打、顔を突き出して「来いよ」と挑発する。西成は左フックからのワンツーで反撃、右ストレートでグラつかせ、ワンツー連打でSATORUをケージに釘付けにした。前半はSATORU、後半は西成で終了。  宮田和幸と昇侍は西成を支持したが、3者はドローで延長戦へ突入。SATORUは前蹴りから再びワンツーの連打で突進。左右のストレートを当てて下がるSATORUを西成が追っていくが、なかなかパンチが当たらない。終盤に西成がとらえるが、SATORUが手数を出して応戦。  判定5-0でSATORUが勝利。SATORUは雄叫びをあげた。  マイクを持ったSATORUは「これがSATORUハリケーンだよ。サップに金懸けたヤツらざまーみろ。今日、嬉しい知らせがあって。俺の友達が3年ぶりに出所してきて凄い嬉しかった。それと5年ぶりくらいに姉ちゃんが会場に来てくれて、BreakingDownを通して家族に会えました。みんなありがとう。愛してるよ、またな」と話した。 [nextpage] ▼第6試合 キックルール 75kg以下〇福井悠太KO×森  徳島を制覇したという初出場の福井と、自称最強ニートの森が対戦。森はMMA歴9日とのこと。  開始と同時に前へ向かっていった森だが、福井の右フックをカウンターでもらってダウン。ダメージが深刻そうな森は笑みを浮かべて何とか立ち上がるが、レフェリーは様子を見てストップした。福井の秒殺KOに。  福井は「徳島強いこと証明できたでしょう、文句ないでしょう。俺が徳島の喧嘩自慢じゃ、まだまだ強いヤツがおる。徳島にスポット当ててくれ」とアピールした。 [nextpage] ▼第5試合 キックルール 69kg以下×トニー判定0-5〇井上力斗 両者思い切り右を振り合い、右の打ち合いが続く。ヒットを奪うのは井上の方だが、トニーはもらってもふらつくだけですぐに前へ向かって行き打ち合いに行く。最初から最後まで右で打ち合った両者、井上の判定勝ちとなったが内容には不服そうだった。 [nextpage] ▼第4試合 MMAルール 75kg以下〇カンジ延長R TKO ※ドクターストップ×樋口武大  開始直後にアイポークがあり、樋口にインターバルが与えられる。再開後、パンチを当てていくカンジに樋口が組み付きケージへ押し込む。そこでヒザが急所に入ってしまい、試合は中断。再開後、すぐにテイクダウンに行く樋口が引き込む形で足関節を仕掛けるがこれはすっぽ抜ける。立ち上がり、ケージに押し込んだ樋口が左右フック。  判定は0-0でドロー。延長戦へ。樋口はパンチを出しながらテイクダウンを狙うが、カンジはケージを背にして耐える。スタンドに戻ったところでカンジの左ハイキックがクリーンヒット。樋口はダウン気味に倒れながらシングルレッグでテイクダウンに行くが、上を奪われてカンジのパウンドをもらう。樋口が流血し、ドクターチェックに。ここでストップがかかり、カンジがプロファイターの樋口を破る金星を得た。 [nextpage] ▼第3試合 キックルール 60kg以下〇村田将一KO×シェンロン  最強のおやじを名乗る村田と、喧嘩自慢で一気に注目を集めた狂犬シェンロンが対戦。  ファーストコンタクトで両者が同時に右を打ち、シェンロンがダウン。立ち上がったシェンロンだがダメージの色が見え、打ち合いに行くも右フックで2度目のダウン。村田の秒殺KO勝ちとなった。  村田はマイクを持つと「喧嘩最強の村田です。ちょっとシェンロン弱すぎないか。どうですか、シェンロン弱かったでしょう。次10.5でもいいからシェンロンと仲良くしている尾田、どこにいるんだよ。次、俺とやれよ。俺の方が圧倒的に強いから、尾田、ビビッて逃げないで俺とやれよ」と尾田優也に宣戦布告した。 [nextpage] ▼第2試合 キックルール 無差別級×おくのたかしKO〇バン仲村 メイウェザーの花束事件で一躍有名人となったごぼうの党の党首おくのと、この試合に引退を懸けるケンカバトルロワイアル代表・仲村の対戦。  前に出る仲村がいきなりワンツーとヒザ蹴りのラッシュ。受けに回った奥野だが右フックで逆襲。仲村はケージに追い詰めての右フックでダウンを奪う。さらに前へ出てワンツーとヒザで攻める仲村におくのは首相撲からのヒザ蹴り。仲村はラッシュの手を止めず、右フックでグラつかせるとアゴ直撃の右フックでおくのをマットに沈めた。  仲村は「まだ2試合目なのでいうこともないんですけれど、1年半くらい前にこの大会に出てきてお世話になって。もう46のおっさんなのであまり目指しているものはないんですけれど、みんなに大切なものを気付いてもらえるような活動をこれからも続けていきたいと思います」とメッセージを送った。 [nextpage] ▼第1試合 キックルール 58kg以下×せーや判定0-5〇レオ 朝倉未来と同じ中学で「一番目立っていた」という元不良のせーやと、朝倉未来がスター候補として期待する悪童レオの戦いがオープニングを飾る。リングアナウンサーはぬりぼうが務めた。  勢いよく殴りかかるせーやにレオはテンカオと連打で反撃。両者ともパンチを打ちまくり、せーやは転倒するもすぐに立ち上がって前へ出る。迎え撃つレオが右フックからの右ストレートでダウンを奪い、試合終了。ゴングと当時にレオの右ストレートでせーやはまたもダウンした(時間外)。  レオはマイクを持つと「3戦目3度目の正直ということでやっと勝ったんですけれど、こんな雑魚相手にならんからこめおとかサップ西成、そういう強いヤツとやりたい。俺はここからもっと勝っていくし上に登っていくから見とけ、お前ら」と宣言した。  
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