2025年2月8日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2025 act.1』(U-NEXT配信)の記者会見が、1月16日(木)都内にて行われた。
会見冒頭で、シーザー武志シュートボクシング協会会長は「昨年はみんな頑張ってくれましたけれど、試合内容がSBの試合じゃないような試合が多く、キックボクシングの二次団体みたいな感じの試合ばかりでした。この40年間で試合を積み重ねてきた、先輩たちが積み上げてきた歴史を継続していないような気がします。今年は『打つ・蹴る、投げる、極める』とSBを体現する試合をしてほしいと思っています。SBという一つのジャンルなので(キックボクシングとは)ルールも違うし、全部違います。だから40年間生き残っているわけであって、選手一同はもう一度噛みしめてほしい。
キックに押されている部分もあるんだろうけど、キックはキックで、またシュートボクサーがキックボクシングの大会に出ればキックのルールでやるわけであり、それでもみんな戦績を残して勝ってきています、またシュートボクサーがMMAにもチャレンジして、いい戦績を残しています。だからSBというのはどのスタンスでもできるトレーニングをしているので、シュートボクサーは自信を持って頑張ってほしいと思います」とシュートボクサーに激励メッセージ。
また、シーザーインターナショナル・緒形健一代表は「今年40周年ということで、私も入って33年目になりますが、SBの競技として打つ・蹴る、投げる、極めるをまた一層極めて他団体の皆様とも協力関係を築きながら、また、面白いと思っていただける大会を行い、年末には素晴らしい大会をまた開催をさせていただければ」とあいさつした。
続いて、出場が決定していたSB日本フェザー級王者・山田彪太朗(シーザージム)はメインイベントでルエル・カタラン(フィリピン)と対戦することが発表された。
"The Wushu"(武術=散打)の異名を持つルエルはフィリピンの農家で12人兄弟の1人として育てられ、兄のレネはONE世界タイトル挑戦経験があり、自身もONEのMMAトップ戦線でキャリアを重ねてきた実力者。アレックス・シルバらと対戦経験がある。現MMA戦績は5勝8敗だが、現在『URDD』などで3連勝中。兄弟で立ち上げた『カタラン・ファイティング・システムMMA&フィットネスジム』でハードなトレーニングに励み、今回SB初上陸を果たす。
緒形代表は「ルエル選手はレネ選手と同様、散打がベースで、変則的な蹴りやパワフルなパンチが武器。組みにも対応できるので非常にSBに向いているファイター」だと説明。
そのルエルを迎え撃つ山田ツインズの兄・彪太朗は昨年12月の前戦でONEからの刺客カオムーカイ・ペットシームーとダウンを奪い合う激闘を繰り広げた末に判定勝ちをもぎ取ったばかり。今回も強豪との対戦が決定した彪太朗に対し、シーザー武志会長は「相手選手の試合映像をまだ見ていないのですが、小さい頃から彪太朗をずっと見ていて、今の彪太朗は一流の選手になったなと思います。練習や試合の内容だけじゃなくて、普段の態度、そういうことが一番大事なわけで、そういう中でも今うまくまとまっているのかなと思います。メインだからKO決着をつけてほしい」と期待を込めた。
シーザー武志会長の言葉を受けて、彪太朗は「今年は記念すべきSB設立40周年ということで、その貴重な開幕戦に抜擢されて出場することが決まって非常に気合いが入っています。今回、本音を言えば、もっと日本国内で知名度のある選手とやりたかったという気持ちもあるんですけど、ルエル選手は非常にいい選手みたいなので気を引き締めています。また自分が今回初めてメインイベントを務めるということも決定したので、2025年最高のスタートダッシュをかましますので、皆さん期待していてください」と意気込みを語った。
対戦相手の印象については「まだ試合映像を見ていないので何とも言えないんですけど、ただ散打=ウーシュー(武術)という競技の出身の選手らしく、回転技とかトリッキーな動きをしてくるというイメージを持っています」と警戒するも「初めてのメインイベントですし、開幕戦なので、2Rか3Rぐらいでバチッと失神KOをお見せしたい」とKO決着を予告。
冒頭でのシーザー武志会長の「SBを体現する試合をしてほしい」とのメッセージを受けて彪太朗は「相手がちょうどMMA選手で投げ技、絞め技、関節技もできる選手だと思うので、そういう選手に逆に絞め技、関節技、バックドロップとかを見せたらすごく盛り上がると思うので、どんどんそこも狙っていきたい」とSBで認められる有効な技はどんどん使っていきたいという。
メインイベントに抜擢されたことを受け、「普通の選手はメインイベントを務められないと思っていて、僕はメインイベントを任された期待をしっかり受け止めて、メインイベンターとしての役割を全うしたい」と気合い十分。
弟の虎矢太も同大会に出場することが決定しており、意識するかとの問いには「これで3大会連続で虎矢太と同じ大会出場になるんですけど、1回目の10月大会は僕がいい勝ち方をして、前回の12月大会では僕が判定勝ちで虎矢太は1RKOしていて、この感じでいくと、次は僕がいい勝ち方、KOするという流れなので、しっかり虎矢太以上のKOをお見せしたい」と自信を見せた。
<追加対戦カード>
▼57.5kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R山田彪太朗(シーザージム/SB日本フェザー級王者)ルエル・カタラン(フィリピン/カタラン・ファイティング・システムMMA&フィットネスジム)