米国『MMA FIGHTING』は14日、2025年にBellatorブランドが終了する方向にあること、PFLのシーズン形式が、トーナメントを軸とした大会に変更される見込みであることを報じた。
2025年1月25日(土)にはドバイで、Bellator世界ライト級王者のウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)がポール・ヒューズ(アイルランド)を相手に王座防衛戦を行うが、同大会にBellatorの文字は無く、『Road to Dubai Champions Series: Nurmagomedov vs. Hughes』となっている。
また、2024年9月にBellatorロンドン大会で予定されていたメインカードのジョニー・エブレン(米国)vs.ファビアン・エドワーズ(英国)が直前にキャンセルされ、11月の『Bellator Champions Series: Paris』も大会自体がキャンセル。バンタム王者パトリック・ミックス(米国)、フェザー級王者パトリシオ・ピットブル(ブラジル)らが不満を表明し、リリースを要求していた。
同メディアとほか複数の媒体は、「Bellatorブランドが終了する。事実上、Bellatorファイターたちは、PFLの選手となった」とし、これまでリーグ戦のレギュラーシーズンと決勝大会のプレーオフで構成されていたPFLのシーズンフォーマットも、各階級で年間を通じて開催されるトーナメント制になる見込みと報じた。
さらにそのトーナメントの優勝賞金が、PFLシーズン優勝の100万ドルから50万ドルに半減されるとした。日本からは、PFLに渡辺華奈が参戦中。Bellatorでは2連勝中の菊入正行、再起を期すISAOが参戦。RIZIN経由で太田忍、矢地祐介がスポット参戦している。
1月25日大会に向け、PFLは今後のイベントや2025年の計画に関する発表を行うか、注視される。
Bellator王者
◆ヘビー級正規 ライアン・ベイダー(米国)暫定 ワレンティン・モルダフスキー(ロシア)
◆ライトヘビー級コーリー・アンダーソン(米国)
◆ミドル級ジョニー・エブレン(米国)
◆ウェルター級ラマザン・クラマゴメドフ(ロシア)
◆ライト級ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)※1.25 vs.ポール・ヒューズ
◆フェザー級パトリシオ・ピットブル(ブラジル)
◆バンタム級パッチー・ミックス(米国)
◆女子フェザー級クリスチャン・サイボーグ(ブラジル)
◆女子フライ級リズ・カムーシュ(米国)
PFL 2024 優勝者
◆ヘビー級スーパーファイト王者フランシス・ガヌー(カメルーン)
◆女子フェザー級クリスチャン・サイボーグ(ブラジル)
◆ヘビー級優勝デニス・ゴルツォフ(ロシア)
◆ライトヘビー級優勝ドブレジャン・ヤシムラドフ(トルクメニスタン)
◆ウェルター級優勝シャミル・ムサエフ(ロシア)
◆ライト級優勝ガジ・ラバダノフ(ロシア)
◆フェザー級優勝ティムール・ヒズリエフ(ロシア)
◆女子フライ級ダコタ・ディチェバ(英国)
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2024 PFL Championships Global Season 優勝者の戦い
PFLの2024年シーズンは、11月29日(日本時間30日)にフィナーレとなる『PFL 2024 Championships』(U-NEXT配信)がサウジアラビアのリヤドのThe Mayadeenにて開催されており、優勝賞金100万ドル(約1億5千万円)を賭けた6階級の決勝戦で、6人の世界チャンピオンが誕生している。
▼PFL2024 フェザー級決勝 5分5R ※決勝戦リポートへリンク、選手名から準決勝〇ティムール・ヒズリエフ(ロシア)18勝0敗 144.7lbs/65.63kg[判定3-0]※ 50-45, 49-46×2×ブレンダン・ラフネイン(英国)144.8lbs/65.68kgP
【写真】レイセフォー、ピーター・マレーCEOからベルトを受け取ったヒズリエフは、これでMMA18勝無敗とした。
▼PFL2024 女子フライ級決勝 5分5R〇ダコタ・ディッチェバ (英国)14勝0敗 124.9lbs/56.65kg[2R 4分41秒 TKO] ※左ボディ×タイラ・サントス(ブラジル)22勝4敗 125.0lbs/56.69kg
【写真】元UFCのサントスの組みを断ち切り、倒されても立ち上がり、ムエタイベースの打撃でKO勝ちしたダコタ・ディッチェバ。100万ドルとベルトを獲得した。MMA歴3年半で14勝無敗の26歳。
▼PFL2024 ライトヘビー級決勝 5分5R〇ドブレジャン・ヤクシムラドフ(トルクメニスタン)20勝0敗1分 204.1lbs/92.578203[1R 0分58秒 KO] ※右アッパー×インパ・カサンガナイ(米国)17勝1敗 204.6lbs/92.80kg
【写真】1R 0分58秒 KO勝ちで、カサンガナイのライトヘビー級連覇を阻止したヤクシムラドフが優勝。100万ドルを獲得した。
▼PFL2024 ウェルター級決勝 5分5R〇シャミル・ムサエフ(ロシア)20勝0敗1分 169.8lbs/77.01kg[3R 1分44秒 TKO]×マゴメド・ウマラトフ(ロシア)17勝1敗 168.8lbs/76.56kg
【写真】ダゲスタン出身、散打世界王者のムサエフは、予選リーグ戦初戦で元Bellator暫定王者ローガン・ストーリーに2R KO勝ち。2戦目は元ONEで手塚裕之に勝利しているムラッド・ラマザノフとの無敗対決で2R KO勝ち。トーナメント準決勝でラマザノフとの再戦を判定で制して決勝進出。決勝でウマラトフに3R TKO勝ちでウェルター級優勝。20勝0敗1分に。17勝無敗だったウマラトフは18戦目にして初黒星だった。
▼PFL2024 ライト級決勝 5分5R〇ガジ・ラバダノフ(ロシア)24勝4敗2分 155.olbs/70.30kg[3R 2分31秒 TKO]×ブレント・プリマス(米国)15勝4敗 154.3lbs/69.98kg
【写真】PFL初優勝のラバダノフは10連勝目で100万ドルを獲得。これでダゲスタンのチーム・ハビブには、ライト級で3人の世界王者が在籍することとなった。UFC世界ライト級王者イスラム・マカチェフ(1.18 vs.アルマン・ツァルキヤン)、Bellator世界ライト級王者ウスマン・ヌルマゴメドフ(1.25 vs.ポール・ヒューズ)、PFL2024ライト級王者ガジ・ラバダノフ。
▼PFL2024 ヘビー級決勝 5分5R〇デニス・ゴルツォフ(ロシア)36勝8敗 245.8lbs/111.49kg[1R 2分55秒 三角絞め]×オレグ・ポポフ(ロシア)19勝2敗 249.5lbs/113.1713kg
【写真】2024年はリントン・ヴァッセル、チアゴ・サントス、ティモシー・ジョンソンに勝利、決勝でオレグ・ポポフを三角絞めに極めて優勝したデニス・ゴルツォフは、現PFL世界ヘビー級スーパーファイト王者フランシス・ガヌーの名前を挙げたが…。