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レポート

【ROAD FC】キム・スーチョルが62秒 KO負け。キム・ジヨンがバンタム級T優勝もバッティングの可能性も

2024/12/29 21:12
 2024年12月29日(日)、韓国・ウォンジュのチアク体育館にて『ROAD FC 071』が開催され、63kgトーナメント決勝でキム・スーチョル(韓国)とキム・ジヨン(韓国)が対戦。ジヨンがスーチョルを1R、62秒 KOに下した。しかし、試合後にそのフィニュシュがバッティングだったのではないかと物議を醸している。  スーチョルは、9月29日の『RIZIN.48』で井上直樹を相手に「RIZINバンタム級(61.0kg)王座決定戦」を戦い、1R TKO負けから、わずか1カ月後の10月27日に、MMA3勝1敗のキム・ヒョンウ(韓国)と連戦。ルーカス・ペレイラに1R 三角絞めで一本勝ちしている強豪のヒョンウを相手にテイクダウン&パウンド、バックコントロールで制し、判定3-0で勝利。復帰後3年間で11試合をこなしている。  ジヨンは2023年6月のROAD FCでラジャブアリ・シェイドゥラエフに一本負けも、その後は3連勝。2024年9月のRIZINで倉本一真にスプリット判定負けしたが、8月の『ROAD FC 69』でアレクセイ・インデンコに1R TKO勝ちしている。10月の準決勝ではコシェン・アカノフと対戦予定もアカノフが計量に現れず失格。準決勝を戦わずして決勝進出を決めていた。  笑みを浮かべて入場のジヨンに対し、スーチョルはいつものように花道を走って入場。 ▼Globalトーナメントバンタム級決勝 5分3R〇ヤン・ジヨン(韓国)[1R 1分02秒 KO] ※左フック→パウンド×キム・スーチョル(韓国)  1R、中央を取ったのはサウスポー構えのジヨン。スーチョルは右ハイも足を滑らせ、すぐに立ち上がる。ワイドスタンスで前後に細かくステップして圧力をかけるジヨン。  いったん間合いを外したスーチョルはオーソから左サイドキックで牽制。ジヨンはダブルレッグでケージに詰めて右で差してクラッチを狙うが、スーチョルも組ませずブレーク。  スタンド再開、スーチョルの右ローの踏み込みに、ジヨンは右ショートアッパーと跳んでの左スーパーマンパンチの打ち降ろしをヒット。すぐに右の返しも打ち込む。  ガードして間合いを取るスーチョルに、ジヨンは右足を外に大きく踏み出し、頭を下げて左を強振! その左はかわしたスーチョルだが、ジヨンの頭がスーチョルの頭にバッティングか。  ダウンしたスーチョルにヤン・ジヨンが左右パウンドを連打するとスーチョルが仰向けの状態で連打を受け続け、レフェリーが間に入った。  スローが流れると、ジヨンの左はヒットしておらず、スーチョルの頭はどこに当たったか。  バンタム級のベルトを巻いたジヨンは、チームと対戦相手で先輩であるスーチョルに感謝の言葉を述べた。  そしてパウンドを受けたスーチョルも「応援していただいたのに申し訳ございません。ここまで長い道のりでした」と挨拶。続けて「負けについて何も言うことはありません。ありがとうございました。妻と子供達、愛してるよ」と語り、ケージを降りた。  ジヨンの1R 62秒 KO勝ちで幕を閉じたバンタム級トーナメント。果たして、試合結果はどうなるか。早くも再戦を望む声が挙がっているが……。
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