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レポート

【PANCRASE】ソリホンが粕谷優介に2R TKO勝利でライト級暫定王者に。ドゥトロは小川徹をTKO、藤野恵実は相手の負傷TKO勝利、田村一聖が杉山和史を衝撃KO! 雑賀ヤン坊が体重超過のサントスをTKO!

2019/09/29 16:09

▼第5試合 ライト級(キャッチウェイト)5分3R
×トム・サントス(71.75kg/Team Brazilian Thai/ブラジル/5位)10勝9敗
[1R 4分17秒 TKO]
〇雑賀ヤン坊達也(70.15kg/総合格闘技道場DOBUITA) 6勝(6KO)1敗

※70.3kg契約もトム・サントスが最終計量で71.75kg。ルール上の許容範囲5パウンド以内で、対戦相手が試合を受諾したため、キャッチウェイトとして試合実施へ。

その打撃はまだ錆びてはいないトム・サントスに、ライト級の新風・ヤン坊が砲撃戦に出港。Fighting NEXUSで活躍後、2019年7月の新木場大会でPANCRASEデビューした雑賀 ヤン坊 達也は、本戦第1試合で小林裕を1R右ストレートでKOに下しており、2戦目でいきなり強豪トム・サントスとの対戦が組まれた。

サントスは前戦4月PANCRASEで久米鷹介のライト級王座に挑戦し、3R三角絞めで一本負けしているが、3月大会ではオク・レユンに競り勝ちHEATライト級王座を獲得するなど実力者であることは間違いない。しかし久米戦以降は、5月に「Shooto Brasil 92」で一本負け、7月「HEAT 45」ではキム・ギョンピョにTKO負けと3連敗を喫しており、ダメージが心配な再起戦となる。これまで全てが1R KO決着という雑賀の真価が問われる試合だ。

前日計量でサントスは、初回計量の71.75kgのまま最終計量。ルール上の許容範囲5パウンド以内で対戦相手のヤン坊が試合を受諾したため、キャッチウェイトとして試合実施へ。

1R、ともにオーソドックス構え。ヤン坊の前足に左右ローを当てるサントス。ヤン坊の足が流れるようになると、サンススは右のロングフックにヤン坊がグラつくが、ヤン坊は右を打ち返し! サントスがダイウンし、ヒジでカット。スタンド再開。ヤン坊は左から右のロングフックをヒット! サントスが崩れ落ち、ヤン坊がパウンドラッシュ! レフェリーが間に入った。

試合後、足をひき、セコンドに肩を借りたヤン坊は「足が痛いす。怖かったです」と正直に試合を振り返りながらも、最後は「俺がヤン坊だ!」と叫び、デカゴンを後にした。


▼第4試合 フライ級 5分3R
〇マイラ・カントゥアリア(56.8kg/NEW LEVEL ACADEMY/BRASIL/6勝3敗1分/1位)
[判定3-0]※3-0-27×2,29-28
×端 貴代(56.35kg/和術慧舟會 AKZA/16勝8敗1分/2位)

4月大会でシッジ・ホッシャに判定で敗れ、QUEENオブ・パンクラス・フライ級ベルトに届かなかった端貴代の再起戦が決定。対戦相手は1位のブラジリアン、マイラ・カントゥアリアとなった。

4月大会でライカを得意の柔道の投げから1R3分17秒、腕十字に極めた5勝3敗1分のカントゥアリアは7月27日にサンパウロで開催の「Standout Fighting Tournament」にも出場予定。連戦で端戦に臨む。端が再度シッジ・ホッシャへの道を切り開くか? それともマイラがまさかのブラジリアンQUEEN対決にするか?

1R、シングルレッグから小外でテイクダウンはカントゥアリア。端は下から腕十字狙いもカントゥアリアはリフト。離して端は立つ。

2R、小外で再びテイクダウンはカントゥアリア。しかしすぐに立つ端が圧力かけるが、カントゥアリアは左のスイングフックを打つ。

3R、シングルレッグテイクダウンは端、ギロチンを合わせるカントゥアリアだが、端はマウント。しかしその際でカントゥアリアはブリッジでリバーサル! 端は立ち上がるがカントゥアリアがバックに回りホーン。判定3-0でカントゥアリアが勝利した。

▼第3試合 ライト級 5分3R
×冨樫健一郎(70.95kg/パラエストラ広島/4位/18勝16敗5分)
[判定1-2] ※28-29×2,29-28
〇林 源平(70.55kg/和術慧舟會Iggy Hands Gym/11勝8敗1分)

ライト級では、4月大会でアキラからカウンターの右でダウンを奪い判定勝利で3連敗から脱出した冨樫健一郎がノーランカーの林源平を迎え撃つ。林は2017年7月から4連敗を喫していたが、2019年6月「PANCRASE 306」で阿部右京に1R TKO勝利。2年ぶりの勝利を挙げている。ライト級のサバイバルマッチを制するのは?

1R、オーソドックス構えから右ミドルハイ、奥足にローキックは林。サウスポー構えの富樫は的確なジャブ、左を突き返す。右で差して押し込むが林は切る。

2R、左で林をグラつかせる富樫! さらに富樫のラッシュに林が下がるが右ストレートでダウンを奪いヒジのラッシュ! 逆襲に富樫も打ち合いに応じる。互いに流血。

3R、コンパクトなジャブストレートの富樫に大きな右と蹴りまで繋ぐ林。詰めると右のエルボー連打! 富樫もクリンチボクシングで応戦! 死闘の判定はスプリットで林が制した。

▼第2試合 ストロー級 5分3R
〇宮澤雄大(52.6kg/K-PLACE/6位)3勝2敗
[判定3-0]※29-28×3
×佑勢乃花(52.45kg/フリー)16勝13敗3分

!R、佑勢乃花が右ストレートでダウン奪うと、宮澤はボディロック、ダブルレッグで2度テイクダウンも左目腫らす。2R、宮澤がダブルレッグテイクダウン。佑勢乃花はクローズドガードで下からオーバーフック、腕十字狙うが防ぐ宮澤が上からヒジ打ち。佑勢乃花は左目腫らす。立つ佑勢乃花を再び崩して宮澤が取り返して2Rが終了。3R、佑勢乃花の右にカウンターのテイクダウンは宮澤。佑勢乃花も下から浮かせるが宮澤が抑え込みヒジで削りホーン。判定は2R以降にテイクダウンを奪い削った宮澤が勝利した。

▼第1試合 フェザー級 3分3R
×近藤孝太(65.7kg/ハイブリッドレスリング山田道場)
[判定0-3]※27-30×3
〇小森真誉(65.5kg/GRABAKA)

1R、小森が小外でテイクダウン。2R、ボディロックからテイクダウン、バックマウント、RNC狙う小森。3R、右当てる近藤に組んで小外TDは小森。立つ近藤を再度小外TDでホーン。

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