◆女子ストロー級 暫定王者決定4人トーナメント
▼第8試合 女子ストロー級 暫定王者決定4人トーナメント1回戦 5分3R
〇藤野恵実(52.5kg/FIGHT FARM/1位/23勝11敗1分)
[2R 0分00秒 TKO] ※1R終了時にトラキナスが負傷
×エジナ・トラキナス・オリヴェイラ(51.6kg/ブラジル/ROCHA TOP TEAM/7勝7敗1分)
藤野は、2018年8月にヴィヴィアニに3R TKO負けを喫するも、2019年4月にクセニヤ・グーセヴァに判定勝利しあらためて実力を証明。
トラキナスはPANCRSEでは2018年12月に女子フライ級戦でライカのテイクダウンを受けスプリット判定負けも、16歳で空手を始めムエタイ経験もあるトラキナスがヒザ蹴りなど打撃でインパクトを残している「本来は52キロ」というトラキナスが藤野相手に強打を発揮するか。
「私のためのトーナメント」という藤野は、負けられない戦いのなかで「打ち合います」と、打撃戦を予告している。
1R、予告通り打ち合いに出た藤野。トラキナスを詰めて左右の猛ラッシュ。右をヒットし、トラキナスが後退! トラキナスの右に藤野はレベルチェンジしてシングルからダブルレッグテイクダウン。トラキナスはギロチンを合わせるが外した藤野は、詰めてラッシュしては出入りで金網に釘付けにして連打! トラキナスはバックフィストを放つも右手首を傷めたか押さえる。1Rのジャッジは3者ともに藤野を支持。2Rのホーンも、トラキナスは右手首を押さえ、続行不可能の意思表示。レフェリーが試合を止めた(※トラキナスは右前腕部分・骨折の疑い)。
試合後、藤野はケージのなかで笑顔を見せず、「生き残ると決めてたんで。絶対に私がチャンピオンになるんで、12月8日、よろしくお願いします!」と決勝戦に向け、力強く挨拶した。
【試合中止】
▼第7試合 女子ストロー級 5分3R
法DATE(55.4kg→54.65kg/Team DATE)3勝3敗
チャン・ヒョンジ(51.25kg/THE SSEJIN/韓国)3勝2敗
※ストロー級52.2kg契約で、法 DATEが最終計量で54.65kg。ルール上の許容範囲5パウンド以上超過の為、試合中止に。この結果によりチャン・ヒョンジの12月8日大会の決勝戦進出が決定。
▼第6試合 フェザー級 5分3R
〇田村一聖(65.8kg/KRAZY BEE/8位/13勝9敗 ※第6代フェザー級K.O.P)
[1R 1分25秒 KO]
×杉山和史(65.95kg/TURNING POINT MMA/HF/7勝6敗/11位)
フェザー級8位の田村一聖(KRAZY BEE)と11位の杉山和史(TURNING POINT MMA/HF)が対戦。
元UFCファイターで第6代フェザー級王者の田村は、2017年3月にナザレノ・マレガリエに敗れ王座陥落したものの、2017年11月に鈴木琢仁に判定勝ち、2018年3月には現UFCファイターの堀江圭功にも2R TKO勝ちしている実力者。しかし、その後、2018年9月に中島太一に判定負けし、2019年5月には摩嶋一整に3R 肩固めで一本負けを喫しており、今回が再起戦となる。
対する杉山和史は柔道出身。2016年1月から5連勝を飾るも2017年7月に鈴木琢仁に、2017年11月には堀江圭功にいずれも判定負け。奇しくも田村が勝利している鈴木と堀江に敗れている。しかし、2018年12月に冨田翔市にTKO勝ち、2019年5月には川那子祐輔にも1R TKO勝ちと2連勝中で勢いに乗っている。
いずれもベテランのハードパンチャー。堀江を空手の飛び込みと返しの速さで倒した田村と、サウスポー構えから堀江をタフな接近戦に持ち込み投げた杉山。両者ともに組みの強さも誇る。ランカー同士のサバイバルマッチだ。
1R、サウスポー構えの杉山にオーソドックス構えの田村。強いインローを前足に当てる田村。遠い間合いからの田村の空手の飛び込み! 左に杉山がグラつく。左から右、さらに左がヒット! 詰める田村は右の突き! 杉山が後方にダウンした。鮮烈KO劇に田村は追い打ちをせず。
試合後、デカゴンのなかで長男を抱きかかえた田村は、「嬉しいです。長南のテツシです。連敗しても期待してサポートしてくれた方々、ありがとうございます。皆さんのおかげで格闘技を続けられます。サポートしてくれる方、募集しています」と挨拶した。
砂辺光久の殿堂入り表彰式