MMA
ニュース

【修斗】「世界フライ級暫定王座決定戦」新井丈へのリベンジを賭けて関口祐冬vs.安芸柊斗。ストロー級・当真佳直vs.山上幹臣、泰斗vs.内藤頌貴、新人王決勝5試合も=1月19日(日)後楽園

2024/12/20 22:12
【修斗】「世界フライ級暫定王座決定戦」新井丈へのリベンジを賭けて関口祐冬vs.安芸柊斗。ストロー級・当真佳直vs.山上幹臣、泰斗vs.内藤頌貴、新人王決勝5試合も=1月19日(日)後楽園

(C)GONG KAKUTOGI/SASUTAIN

 2025年のプロ修斗は1月19日(日)東京・後楽園ホールにて開幕する。

 修斗史上初の2階級同時王者となった新井丈(和術慧舟會HEARTS)が保持するフライ級王座を巡り、ランキング1位の関口祐冬(修斗GYM東京)と2位の安芸柊斗(MMAZジム)の両者で「暫定王座決定戦」を争う。

▼修斗世界フライ級暫定チャンピオン決定戦 5分5R
関口祐冬(同級1位/修斗GYM東京)
安芸柊斗(同級2位/MMAZジム)

 関口と安芸は、ともに新井に敗れており、今回勝利することは王者になることと新井へのリベンジの2つの機会を得る事となる。

 関口はここ4年で負けた試合は新井との一戦のみ石井逸人、ヤックル信吾、内藤頌貴等のランカーを軒並み撃破しており、残すは新井の首だけとなったことから、11.30 後楽園大会でのカード発表の際には、防衛戦を行わない新井に対しての不満を口にした。

 名指しされた世界王者の新井は「修斗に愛がなければ俺はここに立ってない」と返答し、統一戦に向けて準備することを宣言。

 それをクールに見つめていた安芸は、2023年7月に行われた新井とのストロー級チャンピオンシップに敗れ、フライ級へ転向。しかし、ラストマッチを宣言していた猿丸ジュンジにKO負けを喫してしまう。その後コンスタントに試合を行い、2024年7月に西村大地に1R TKO勝ち、10月に親川龍に判定勝ちで2連勝、ランキング2位まで這い上がってきた。

 12月の後楽園ホール大会のケージの中で安芸は、「みんなには“お前、このカード?”って思われちゃうようなカードかもしれませんけど、関係ないんで。自分がしっかり勝ちます。勝って暫定のベルトを巻いて、チャンピオンへのリベンジの挑戦権を自分がもらって、そこでもしっかり勝って統一したいと思います」と意気込みを語っている。

 暫定王座のベルトを巻いて正規王者・新井の前に再び立ちはだかるのは関口か、安芸か。12月の後楽園ホール大会での関口のよびかけと新井の返答は以下の通りだ。

関口 まず暫定に関しては安芸君に関しては正直、自分はやりたくないんで。自分の尊敬する先輩の猿丸ジュンジと同じ弟子だと思っているから、あまり本当はやりたくないです。

 SNSで『新井君、ここに来ないの?』って書いて。もし新井くん、ここにいるなら上がって。コメントしたい。今、修斗の看板として修斗と言えば新井丈かなと自分は思っている。防衛期限が1年で切れるんですが、自分の暫定とかも終わった頃には防衛期限も終わっている状態で“返上ままだしない。防衛するつもり”と本人は言っているんですが、過去に箕輪ひろば選手がずっと返上しなかった時に結構、新井君は噛みついていて煽り倒していて、自分はそれを覚えている。

 そういうのも知っている中でなんで返上しないのか、北森さんや坂本代表からいろいろ聞くんですが、やっぱ本人の口から自分は聞きたい。ここにもし上がらないならSNSとかで自分たちにも発信してもらいたいと思って。いるなら返上しない理由を1回、本人の口から聞きたい。それを踏まえたうえで“暫定”をやりたい。

新井 (ケージインして)返上しない理由を自分から? 正直、俺が決めることじゃないから、俺に聞かれてもというところではあるんだけど。もちろん修斗に愛がなければ俺はここに立ってないし、修斗から“お前、返上しろ。もうお前には用はない”と言われたら俺はそれに従うまでなんだけど。修斗が暫定王者を組んだということは安芸と関口じゃ、まだ荷が重いということなんじゃないんですか?

関口 まず来てくれたことはありがとう。いまの言葉のニュアンス的には、新井くんがやりたくないということではなくて、たぶん上の人からいろんなコミュニケーションがあったのかなと思うので、新井くんは2人を倒しているので自分らのことを弱いと思っているだろうし、流れとしてここで僕はしっかり暫定を獲って、新井くんにもう一回、挑戦するのがいいのかなと話を聞いて思った。本人の口から聞けたんで、自分は暫定を獲ってもう1回、新井くんに挑戦したいと思います。

新井 ちょっと俺も喋っていいですか。もちろん万全の状態でやるんで、関口君と安芸君には心配しないで存分に戦ってもらいたいんですけど、俺が戻った時にはこのケージの中で修斗のお客さんの心を震わすような熱い戦いで会場を爆発させるだけなんで、そういう簡単な話だと俺は思っています。それが俺らならできると思っているし、お互い殴り合った仲なんで、お互い芯を持ったいい男だと俺も認めているので、その日が来るのを修斗のお客さんも待っていてほしいなと思っています。

 それとは別に、いつも新井丈の背中を押してくれている修斗ファンの皆さんに。修斗の価値を高めるために自分はRIZINに挑戦しました。結果、他団体の選手に2連敗して、自分が思い描く姿とは全く違う形でこのケージに戻ることになってしまって、それは本当、申し訳ないと思っています。ただ、今はたくさんの期待を裏切って、気持ちは一掃、チャレンジャーとして新しい気持ちになれてます。また“ギラギラした新井丈”で、熱い戦いをみんなに見せにこのケージに戻ってくるんで、その時までもう少しだけ待っていてほしいです。お願いします。

 最後にこれは修斗にお願いなんですが、今日、ケガで欠場したSASUKE選手の防衛戦と同じ日に俺も戦いたいです。SASUKE選手と俺、同じ日にデビューしていて、今の修斗を背負えるのは新井丈かSASUKEかでしょ? その2人で揃って防衛戦をしてどっちがお客さんの心を掴めるのか、SASUKE選手と勝負したいと思っています。そんな最高の日が来ることを信じて、自分は練習頑張りますので、また会いましょう、押忍。

 2023年は新井丈を中心に回っていたことは確かだったが、2025年は果たしてどうなるのか。三者三様の様相を呈しているフライ級戦線から目が離せない。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア