俺が今回優勝しないとキック界の現状も変わらない
――念願のペッチ戦という感じですけど、この試合での鍵となるのは何になると考えていますか?
「鍵となるのはパンチかヒザですね。遠い距離で蹴りの勝負になったら正直ペッチの方が上なので、中に入った時が勝負だと思っています。そこで組まれる展開も予想はできるんですけど、それに対応した中でのパンチのカウンターなど近い距離での勝負が鍵だと思っています」
――その上でお聞きするのですが、トーナメント自体を制覇するための鍵は何になると考えますか?
「1回戦でどれだけのダメージを負うとか、相手がどれだけのダメージを負っているとかも想像できないですけど、今回は全て気持ちだと思っています。先日、魔裟斗さんと対談をさせてもらって、当時のトーナメントの時のことを聞かせてもらったのですが響く言葉がすごくあって。1回戦でブアカーオを倒して気持ちが切れちゃった話とか、色々聞かせてもらった中で、自分もそうならないために最後まで『俺が優勝しなければダメだ』って気持ちでいようと思いました。俺が今回優勝しないとキック界の現状も変わらないと思いますし、結局強い外国人が優勝したっていうのでは、お客さんも『結局そうだよな』で終わってしまうので。そこで優勝することで意味があると思っているので、その気持ちを最後まで持ち続けることが鍵になると考えています」
――RISE代表というのはもちろんですけど、日本代表としてリングに上がるというのは強い決意を持っている感じですね。
「格闘技って全部一緒なので、その中で日本格闘技界の代表として世界で戦っていくという気持ちと覚悟を持って、12月21日の試合に臨みます」
――1回戦ペッチ選手に勝ったとして、次の準決勝や決勝では誰が上がってくると予想しますか?
「準決勝はペポシっていう声が多いですけど、僕はソンヒョンに勝ち上がってきてもらって、そこでリベンジしたいです。原口選手は1回戦を勝つと思っているんですけど、その後にチャドが勝つんじゃないかなと思います。反対ブロックは誰と戦ってもハイレベルな相手になるので予想は難しいですね」
――今回のトーナメントにおいて原口選手は、白鳥選手にとってどういう存在になりますか?
「僕が1回負けてから『こいつだけは絶対にやり返さないとダメだな』っていう気持ちを持ち続けた選手です。昔は向こうが俺のことを追いかけてきて、試合で俺が負けて。そしたら原口選手がGLORYのタイトルマッチまでいったり、GLORYのランカーを倒したり本当に強いリスペクトを持てる選手でもあります。もちろん今回、日本人同士で決勝ができたらすごく盛り上がると思うんですけど、今となっては正直誰でもいいです。自分が優勝することを第一に考えてやっていきます」
――最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。
「12月21日は今後のキック界において大事な日になると思っています。全ての下馬表を覆して俺が優勝するのでぜひその姿を目に焼き付けてください。応援よろしくお願いします。