キックボクシング
インタビュー

【RISE】原口健飛が肉体改造で10kg増量「俺とミゲールの勝った方が優勝するんじゃないですか」「キックボクシングが面白いっていう事も伝えたい」

2024/12/18 17:12

今回は挑戦する形なので“自分自身”で戦いたい


――フィジカルの話がありましたが、直近の試合を含めて65kgの強豪選手と戦った時に、実際のところまだ体格差を感じる部分はありましたか?

「前回までは体格差もありながら『そんなの別に分かってるよ』っていう状態で正直やってきていました。でも前回ペッチに負けてから『さすがにあかんな』と思って。だから今回はちゃんと肉体改造もして、10kgくらい増量もしてちゃんとフィジカルをつけて対外国人用に仕上げてきたので、今回は“フィジカル差”っていうのはあまりないのかなと思います」

――この短期間で10kgも増量されたんですか?

「トレーニングが好きで独学でやっていたんですけど、今回はコーチをつけて真剣にやったので、意外にすんなりとある程度は増えましたね。そこからは食事とか色々な事をやっていきました。でも増量はマジできつかったですね」

――そのコーチからはトレーニングや食事など、どこまで内容を見てもらえるんですか?

「食事に関しては別で雇っている人もいて、フィジカル面はコーチがしっかりついて最短で筋肉をつけて体を強くできるかっていうのをやりながら教えてもらっていました」

――原口選手は元々筋トレ好きだったと思うんですけど、コーチをつける事によってどう変わりましたか?

「Youtubeとかで独学でやっていたから人よりかは筋肉のつき方とかは分かりますけど、コーチとかと比べると筋肉への効かし方とかも全然違いますし、コーチを付けてから筋トレの概念を含めてだいぶ変わりました」

――スピードを重視して体格差のある相手と戦っていた印象があるんですけど、体が重くなったりする感覚は出てきていないですか?

「ちょっとありますけど逆に良いのかなと思うんですよね。それでもやっぱりスピードはあるので、ちょっとスピードが落ちてもいいと思ってやっていたので、試合をしてみないと分からないですけど今のところは成功しています」

――フィジカルが上がって普段の体重も上がった事によって、戦う場面においては何が強くなったと思いますか?

「全部ですね。これだけは言えるんですけどショートのパンチの威力が凄い上がりましたね。思い切り振りかぶらなくても、ジャブだけでも威力が出るみたいな感じですね。ストレートとジャブが同じくらいの威力になったと言えば分かりやすいですかね」

――それはスパーリングをやっていて、周りの方からも言われるんですか?

「めちゃくちゃ言われますね。あとはミドルキックを蹴られた時のバランスとかもそうだし、崩れにくくなりました。そういうのは感じられるので、あとは本番をやってみないと分からないですけど、今のところは増量しておいて良かったなと感じています」

――現状の通常体重は78kgくらいあるという事になるんですか?

「元々65kgくらいだったんですよ。そこから75kgまで増えました」

――本来は66kgから減量が1kgくらいだったんですか?

「そうですね。66kgなかった事もありましたね。オランダに行った時はなかったです」

――この数ヶ月くらいでウェイトを変えて、10kg減量くらいになるという事ですね。

「今減量途中でまだ全然残っているので、水抜きがめっちゃ楽しみなんですよ。減量も4年ぶりとかなので、そこも楽しみだし久しぶりに飯が楽しみになる感覚があります」

――お腹が空いた状態からの回復になるからという事ですね。

「みんな減量していて『ご飯が食べたい』っていう思いがあるじゃないですか。だから計量の時も『よっしゃ飯食える!』ってなると思うんですよ。俺にはそれがなかったんですよね。だから計量が終わってもずっと試合のことを考えていて、リラックスできる時間がなくて嫌だったんですよね。今回はまず『ご飯に行ける!』っていう試合とは別のことを考えられるので、それも凄い楽しみですね」


――良い意味で研ぎ澄まされそうな感じがありますね。減量が終わった後のファイターを見ると研ぎ澄まされているような感じがするので。

「それがなかったので中途半端な気持ちで計量に乗って、1個の作業みたいな感じがありました。だから今回はしっかり計量から勝負になるので楽しみですね」

――メンタル面では「試合前は不安定な時もあります」と話していた時もありましたが、以前と比較すると今はいかがでしょうか?

「不安定というか、自分自身をよく理解できるようになってきていて、恐怖感もしっかり受け入れてやるのが1番強いって思っているんですよ。前までは変に自分を作ってしまったりとかしていた部分もあったんですよね。今回は楽しい気持ちもあるし怖いし、怪我しそうとか色んなことを考えるんですけど、そういうのを全部考えても良いと思って受け入れてやっているので、比較的に平常心でいられてます。変にキャラを作ると苦しい場面もあったので、それをなくして今回は挑戦する形なので“自分自身”で戦いたいと思っています」

――1日3回のトーナメントかつ、外国人選手が入っているトーナメントというのはキャリア初ですよね?

「初ですね。RISEファイターでこういうトーナメントする人は中々いないでしょ」

――1日のマックス試合数は『DEAD OR ALIVE』の時の2試合ですか?

「2試合ですね。2試合と言っても正直言っちゃ悪いけど優勝できると思っていたし、『負けるはずがない』と思っていたのでメンタル面が違いましたね。今回はまた違いますよね」

――チャレンジとしては新しいチャレンジでをするような気持ちになるんですね。

「未知の世界ですね。だからあまり考えないようにはしているけど、絶対痛いだろうなとは思っています。きついだろうなとも思うけど、ノリで行っちゃおうかなって感じですね」

――トーナメント制覇は「運も必要」と言う方もいらっしゃいますが、トーナメントで優勝するうえで1番重要だなと思う部分ってどんなところになりますか?

「ミゲールも言ってましたけど『優勝したい気持ちが1番強いやつが運も含めて持っていく』と思います。技術とかよりも“しっかり3試合戦い抜いて絶対に優勝する”っていう気持ちのあるやつが強いと思うので、そこが重要になるんじゃないですかね」

――最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。

「1回戦目はミゲールなんですけどとりあえず自分自身の動きをして、後先は考えていないですけど前回のGLORYで期待を裏切ってしまった分、しっかり今回で魅せて『原口やっぱすげー! 強いな』って思ってもらえるように一生懸命頑張るので、3試合分応援をよろしくお願いします」

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