全試合KOでトーナメントを制した重量級の新たな主役マチャド
2024年12月14日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された『K-1 WORLD GP 2024 in TOKYO~FINAL~』の一夜明け会見が、15日(日)都内にて行われた。
同大会で行われた「K-1 WORLD GP 2024 無差別級トーナメント」は、南米予選で優勝したアリエル・マチャド(ブラジル/Hemmers Gym/Madison Team)が3試合連続KO勝ちで制した。
会見には優勝ベルトを持って現れたマチャド。「優勝できたことが、とても嬉しいです。チャンピオンベルトを獲るために、すべての技術・戦術を仕上げてきました。準々決勝、準決勝、決勝としっかりと準備をして臨むことができて、それが実行できて良かったです。小さいときからK-1を見てきて、夢が叶ったことを嬉しく思います」と話す。
2023年9月に行われた「K-1 30周年記念無差別級トーナメント」では準決勝でリュウ・ツァーにKO負けを喫したが、昨年と違う点はと聞かれると「昨年はトーナメント第1試合で、どんな攻撃をしてくるか分からない相手でした。そして延長まで試合がもつれましたので、体力が削られてしまった感じでした。その後にリュウ・ツァー選手と戦いましたが、すでにダメージや体力が落ちている状態だったことが、前回と大きく違う点です」とした。
準々決勝(1回戦)のリース・ブルーデネル(イギリス/Prizefighter) 戦は「相手はボクシングが得意だったことから、キックで攻めることをメインにしてきました。それで前へ来た時にパンチを合わせようとしていて、その戦略が見事に当たった感じです」、準決勝のエロール・ジマーマン(キュラソー/Hemmers Gym) 戦は「エロールは背が高くパンチやキックが強い。ゆっくり攻撃していって、隙をみたら倒そうと思っていました」、そして決勝のフェン・ルイ(中国/星武創新ファイトクラブ/CFP)戦は「フェン選手がケガをしていましたので、そこを狙っていく考え方をしていました」とそれぞれ振り返る。
前蹴りを多用していたのは「練習してきた」と言い、決勝でダウンを奪った足への前蹴りについては「距離を保って攻撃をもらわないようにしていたのと、足のダメージがあったので、そこを狙っていきました」と答えた。
欠場となった前年王者のリュウ・ツァーとは「対戦したいと思っています。昨年も今回も、中国人選手が相手でリベンジできたかなとも思っています」と対戦を希望。今後に関しては「ダメージが少なく、次への準備はできています。“かかってこい”という感じです」と、すぐにでも試合がしたいとやる気満々だった。