(C)GONG KAKUTOGI/Zuffa LLC/UFC
2024年12月7日(日本時間8日)、米国ラスベガスのT-モバイル・アリーナにて『UFC 310: Pantoja vs. Asakura』(U-NEXT配信)が開催され、メインイベントで朝倉海(日本/JTT)が、UFC世界フライ級王者アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル/ATT)に挑戦。2R 2分05秒、リアネイキドチョークでパントージャが朝倉を絞め落とし、3度目の世界王座防衛に成功した。
本誌では試合後の勝者と陣営の証言を取材したが、UFCのダナ・ホワイト代表は試合後の会見で、パントージャvs.朝倉海のメインイベントのみならず、UFC日本大会について、PFLに買収されながら試合機会の少ないBellatorトップファイターについて、そして朝倉未来が現地で視察したPower Slapの今後についてなどを語っている。10日には朝倉未来が自身のYouTubeで『Power Slap』と『BreakingDown』のコラボ案を語っており、その背景も紹介したい。
来年、日本でUFCをやる可能性があることに変わりはない
まず、いきなりUFC世界フライ級王者に挑戦した朝倉海について、「UFCで初めて戦うときは、いろいろなことが起こるし、緊張もする。それでも彼はフライングニーなどガンガン攻めてきた」と評価。
続けて、「あの試合が何を意味するのか、あの男が今夜勝ったら、(次は)日本での試合になっていただろうし、今夜の彼のパフォーマンスでも、もしかしたら日本で試合をするかもしれないという話になっていただろう。来年まだ日本でUFCをやる可能性があることに変わりはない」と、2025年のUFC日本大会について前向きであることをあらためて語った、
敗れた朝倉は、9日にSNSで「たくさんの応援ありがとうございました。結果で返せなくて申し訳ないです。素晴らしいチャンピオンだった。そして自分がまだ弱かった」と、力が及ばなかったとし、パントージャを称え、「今回は届かなかったけど 必ず這い上がってチャンピオンになる。今までもそうしてきたしできるまでやり続ける。強くなって戻ります」と再起を誓っている。
サカキバラと話したんだ、日本に新進気鋭の選手がいると
朝倉に続く、RIZIN王者のUFC挑戦について、米国記者からは、「UFCでアトム級を始めるなら、伊澤星花が相応しいと思いますが?」と問われ、頷いて「ありがとう」と答えたダナ代表。
そのほかの日本人王者との契約についても、「そうだね。今夜がそうだった。彼(朝倉海)はいいパフォーマンスをした。ぜひやりたいし、明らかに新進気鋭の選手たちがいる。RIZINの榊原と私の部屋で話していたんだ。今、日本ではUFCで世界タイトルを獲得する最初の選手になりたいと言っている若い選手たちがいる。だからエキサイティングなんだ。日本にはMMAの豊かな歴史があるし、私の人生の中で最高の日のいくつかはPRIDEとの対抗戦だった。彼ともその話をしていたんだ。だから答えはすべてイエスだ。そこでファイトナイトをやってみたい」と、さらなるRIZIN王者クラスとの契約に積極的な姿勢を示し、UFC日本大会について、具体的にナンバーシリーズではなくともファイトナイトシリーズで行いたい意向を語っている。