ダウンを奪われ劣勢の中、残り1秒で逆転KO勝ちした溝口COO
2024年12月8日(日)さいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナにて開催された『BreakingDown 14』。大会終了後に溝口勇児BreakingDown COOが大会総括を行った。
今年1年のBreakingDownを振り返り、「芸人だったら一発屋って言葉があるじゃないですか。その中でBreakingDownもずっと一発屋って7回大会あたりから終わるって言い続けられて。その都度いろいろな企画を考えながらチーム一丸となって頑張って来て。オーディションが始まったのが第4回大会なので、10回これくらいの盛り上がりで続けてこられたのは関係者やファンの方たちのお陰だなと安堵しています。
その一方でコンテンツって既視感が出てくるので、一時どーんと来たところから今は安定稼働になってきているので、今回も過去のものとも比べても収益は凄くいいので安堵しています。毎回ピークに持って行くことは難しいので、今回みたい年1回くらいは大きな興行にして、それ以外はBreakingDownを凄く好きでいてくれる人たちに届けるような、安定した運営をしていくのも僕たちがやることだと思っています。BreakingDownで生活が成り立っている人たちがかなりの人数になってきたので」と、安定期に入ったと振り返る。
2025年については「いろいろアイデアはあるんですよ。まずは今回の興行を最重要で成功させないといけないと思っていたので、次回のことはまだ構想段階で深くは詰められていませんが、未来くんが来週帰って来るのでしっかり2人で時間をたくさんとって話そうとなっているので、そこで彼のアイデア、BreakingDownは彼のアイデア、企画力、発想力…いろいろなものがあって今があるので、彼に話を聞いてそれを僕が実行していきたい」と、これからCEOの朝倉未来と話し合っていくとした。
今大会は自らも選手として出場し、試合開始早々SATORUにダウンを奪われ、劣勢のまま1分間を終える直前に大逆転の左フックでKO勝ち。今大会のベストバウトとの呼び声も高い。
溝口COOは「SATORUのおかげっていうのが正直な気持ちですね。実際は僕からダウンを取っているわけですから、ステップで逃げれば判定で勝ったじゃないですか。それでも盛り上げるために打ち合いに挑んでくれたのは、彼からするとメリットがないので。じゃんけんみたいなものなので、僕のパンチが先に当たったという。今日は運が良かったと思います」と、SATORUの盛り上げようという気持ちがあったからこそ生まれた逆転KO劇だったと話す。
「今回は筋トレもしたし、週3で格闘技の練習もしたのでスタミナは何とか持ちましたね。疲れたって感じよりもこのままではいいところを見せられずに負けるってところが先に来たので」と、いいところを見せないといけないという気持ちでいっぱいだったとする。
そんな溝口COOに試合後、嬉しいことがあった。「未来くんからLINEで試合直後に連絡が来て。『興奮した。最高です』って彼が絵文字付きで送って来たんですよ。なんかちょっと嬉しかったですね(笑)。朝倉未来って基本、あまり絵文字を使わないので。あいつ、俺は一生懸命頑張っているんですけれど、たまにしか褒めてくれないので。それは嬉しかったです」と笑顔で語った。
そして「今回も実はラスベガスにいるのにけっこう負担をかけてしまったんですよ。それは自分が情けないなって思ったのもあったので。全て自分で解決するつもりだったんだけれど、CEOの力を借りないといけない部分があったりして、そういう情けないなって気持ちがあったので、試合ではせめて盛り上げられてよかったなって気持ちです」と、留守を預かってBreakingDownを成功させることが出来て良かったとした。