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2024年12月7日(日本時間8日)、米国ラスベガスのT-モバイル・アリーナにて『UFC 310: Pantoja vs. Asakura』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)が開催され、メインイベントで、日本の朝倉海(JAPAN TOP TEAM)が、UFC世界フライ級王者アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)に挑戦。
1Rに跳びヒザやテンカオなどを当てた朝倉だが、パントージャの左ストレートとテイクダウンプレッシャーに後退。2Rに足払いで崩されバックを奪われると、胴を4の字ロックに組まれ、最後はワンハンドのリアネイキドチョークで絞め落とされた。
見せ場は作ったものの、世界最高峰の団体の王者を相手に、プロキャリア初の一本負けを喫した朝倉は、呆然とした表情でケージを後にした。
RIZINのテーマ曲で花道に姿を現し、失神してケージを降りた前RIZINバンタム級王者について、かつて同じベルトを巻いていた、現UFCフライ級9位のマネル。ケイプがU-NEXTの取材に、朝倉海の敗因とカムバックへの期待を語っている。
#UFC310:#パントージャ vs. #朝倉海 を観戦していたマネル・ケイプから試合の感想と日本の皆さんへメッセージ… pic.twitter.com/cLcnVBg4Zy
— U-NEXT 格闘技 公式 (@UNEXT_fight) December 8, 2024
1週間後の12月14日に、UFC4連勝中のブルーノ・シウバ(ブラジル)と対戦するケイプは、このフライ級タイトルマッチを現地で観戦。「実際、試合は競った内容ではなかった。思うに朝倉海は減量が上手く行ってなかったと思う。試合中に小さく見えた。たぶん、試合結果はそれに起因している」と、7年半ぶりのフライ級転向がベストコンディションではなかったと指摘した。
それでも、パントージャの組みを凌ぎ、打撃戦に持ち込んだ初回を「1Rは素晴らしかった」と評価しながらも、「でもその後、パントージャはなるべくして王者なわけだから試合をモノに出来た」と、チャンピオンが多くの局面で勝っていたとした。
「自分には次のタンパの試合でタイトルマッチのチャンスがあるはず。俺は(UFCデビュー戦で)パントージャと戦っている(ケイプが判定負け)から、もし再戦すれば、次は全然違うものを見ることになる。2、3Rで俺が勝てる。リマッチとはそうあるべきだと思う。前回は競った試合だったから。ただ、次はタンパで勝たないとね」と、リベンジを誓うケイプは、最後に朝倉へのエールを語っている。
「ハイ、ジャパン、残念な気持ちだよ。日本にとって初のベルトが手に入らずに。でも日本人選手は強いと思っているし、立ち直る力が強いから、朝倉海はより強くなって帰ってくるはず。それを朝倉海自身が何度も証明してきたはずだ。彼はRIZINでベルトを失ったときもカムバックした。だから、いつか日本はUFC世界王者という栄光を手に入れることができるよ」──万全を期したはずだった朝倉は厳しい一本負けから、いかに再起するか。