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【RIZIN】梅野源治と大雅がMMAデビュー戦で再戦「僕が強くなるのも時間の問題」と自信満々の大雅、梅野は「お互い必死に頑張りたい」

2024/12/06 00:12
【RIZIN】梅野源治と大雅がMMAデビュー戦で再戦「僕が強くなるのも時間の問題」と自信満々の大雅、梅野は「お互い必死に頑張りたい」

大雅(左)と梅野がMMAデビュー戦同士で対戦

 2024年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN DECADE』の記者会見が、5日(木)都内にて行われた。

 RIZINバンタム級(61.0kg)5分3Rで、大雅(TRY HARD GYM/リバーサル横浜グランドスラム)と梅野源治(PHOENIX)がMMAデビュー戦同士での対戦が決まった。


 大雅は2012年1月に16歳でプロデビューし、2014年8月にKrushスーパー・バンタム級王座を奪取。2016年にはK-1 WORLD GP -60kg日本代表決定トーナメントで優勝し、翌2017年2月にはK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座を奪取した。2018年9月からRIZINに参戦。RISEには2019年3月から参戦し、連敗を喫したが梅野源治、奥平将太に連勝して調子を取り戻すと2023年6月にはフランスでポール・カーポウィッツに判定勝ち。2024年1月にRISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リーに挑戦。絶対王者として君臨していたリーを判定3-0で破り、第6代王座に就いた。6月には元ONEのダニエル・プエルタスも撃破している。キックボクシング戦績は29勝(6KO)13敗2分。


 梅野は2007年11月にプロデビュー。日本人初のWBCムエタイ世界王者(スーパーフェザー級)になった他、数々のタイトルを獲得。本場タイの一流ムエタイ選手たちと互角に渡り合い、2016年10月には日本人6人目となるラジャダムナンスタジアム王座(ライト級)を奪取した。REBELS、KNOCK OUT、RISEを渡り歩き、RIZINには2021年6月から参戦。

 大雅と皇治にヒジ無しルールで連敗を喫するも、2022年10月にトレント・ガーダムにTKO勝ち。大晦日には平本蓮とパンチのみのエキシビションマッチを行った。2023年6月、待望のヒジありルールで鈴木宙樹と対戦も、飛びヒザ蹴りでKO負け。10月にケージで行われた斎藤祐斗戦でも本領発揮ならずの判定2-0での勝ちとなった。2024年は6月に魚井フルスイングとオープンフィンガーグローブマッチで判定勝ち。キックボクシング戦績は53勝(23KO)15敗4分1無効試合。

 梅野は「今年に入ってからムエタイ選手の僕がMMAに挑戦するっていうのは以前からお伝えしていたと思うんですけれど、今回大晦日という素晴らしい舞台で僕の初MMAの試合を組んでいただいたので、いま本当に出来ることを一生懸命に毎日MMAファイターと頑張っているので、12月31日、大雅選手との試合を楽しみにしていただければと思います」と挨拶。


 大雅は「RIZINのファンの皆さん、関係者の皆さん、お久しぶりです。僕はK-1獲ってRISEも獲って、あとは何でもありでやるしかないなと思ったので来させてもらいました。打撃だったら今の王者でも僕とレベルが違うと思うので、僕が強くなるのも時間の問題だと思うので楽しみにしていてください」と言い放つ。

 互いの印象とフィニッシュのイメージを聞かれると、大雅は「初めてなので自分でもどういう試合を見せられるのかと思いますけれど、総合だったらワンチャン勝てるのかなと(梅野に)思われているかもしれないけれど楽しみにしていてください」と余裕の笑みでコメント。

 それに対して梅野は「僕は大雅選手がK-1に出ている頃から凄く好きな選手だったので、パンチも強いしステップも速いし、総合格闘家としてのストライカーに向いていると思う。大雅選手のしたいこと、得意な攻撃は分かるのでそこをしっかり潰していければなというのは、今MMA選手たちと全員で作戦を練っているので当日会場に見に来てもらって試合を楽しみにしてもらえればと思います」と、大雅対策を練って臨むとした。

 梅野は以前からMMAの練習に取り組んでいることを明らかにしていたが、大雅は「始めて2カ月くらいで。グランドスラムで2カ月やっていてあと1カ月頑張ろうって感じです」と言い、「難しいのは分かっているけれど、それは最初から分かっていたので。やると決めたので」との決意を話す。

 RISEと並行して戦っていくのか、との質問には「今の一番の目標はRIZINでベルトを獲ることなので、そこは話しながらですけれど」とまだ決まっていないとのニュアンス。


 梅野はストライカー同士のデビュー戦になったことに「2週間くらい前に対戦相手の候補があがって、それは全員立ち技の選手でした。立ち技の僕がMMAの世界に飛び込む中で立ち技の選手とMMAをやってもどうなのかなと思ったので、MMAの選手をぶつけて欲しいと伝えました。ただ最終的にピックアップされたのが大雅選手で、大雅選手も今後MMAでRIZINのリングで頑張っていきたいと聞いていたので、まずは立ち技選手同士で大雅選手も僕も生半可な気持ちでMMAでいいとこどりをしようと思ってリングに立つわけじゃない。そういう想いも聞いていたので、大雅選手とだったら立ち技選手同士ですけれどいいMMAのデビュー戦を飾れるんじゃないのかなと思い受けました」と説明。

 先にキックボクシングからMMAに転向した芦澤竜誠がキックボクサーのMMA挑戦について、テイクダウンディフェンスをして立ってしまえばキックボクサーの打撃にMMA選手は通用しないと言っていたことについての感想を聞かれると、それぞれ次のように答えた。

梅野「立ち技での打撃とMMAルールで使う打撃は打ち方も変わるだろうから、一概には難しい。タックルフェイントからの打撃は僕も対応するのが難しいですし、その場で立っての殴り合い蹴り合いだったら立ち技選手の方が強いだろうけれど。どちらにも良さがあるので、僕と大雅選手は立ち技出身なのでMMA選手より打撃では勝ってないと全然勝負にならなくなってしまうので、そこはしっかり差を見せられるようにトレーニングはしています」

大雅「総合は打撃から始まるので、誰とやっても今でも誰とやってもワンチャンあるかなと思っています。でもまだワンチャンスしかないのでこれからしっかりMMAを覚えてやっていこうと思います」


 テイクダウンディフェンスの練習に力を入れているか、と聞かれた大雅は「全部やっています」、梅野は「関節が来たらこうやって逃げて自分のフィールドに持っていくという、自分のやりたい事をやるための道筋を細かく教わっています」とする。

 自分からテイクダウンにも行くかとの質問を受けた梅野は「それもしっかりやっています。大雅選手と決定したのは少し前なので、その前も立ち技選手とか某いま流行ってる地下格闘技の団体の選手とも話があったけれど、大雅選手という素晴らしい選手と試合が決まったので、立ち技選手2人がどうMMAに適応するのか、一生懸命お互いに頑張っているのでそこもしっかり見せられたら」と話した。

 また、大雅が「頭突きだけはちょっと。この前の試合をみたら、ダウンを取った時にヒジをアピールしていたと思うんですけれど、その後おでこがめちゃめちゃ腫れてて(笑)」と言うと、梅野は「イジるな」と苦笑し、「そういうのは無いようにクリーンに、大雅選手とMMA初挑戦でお互い必死に頑張りたいと思う」と返答。

 大雅も「お互いのポテンシャルを見てもらえばと思います」と語った。

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