連続KO勝ち中のGUMP(左)と笠原がRISEルールで対戦
2024年12月26日(木)東京・TDCホール『-SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT-GROUND ZERO TOKYO 2024』(U-NEXT配信)の追加対戦カード発表記者会見が、4日(水)都内にて行われた。
SBのビッグマッチ「GROUND ZERO」(グラウンド・ゼロ)は、後楽園ホールを中心に開催している通常のSBの公式戦とは異なり、様々なルールの試合が組まれ、公式戦に出ることがない他団体の選手などが一堂に介するということでRISEルールの試合が決まった。
RISEルール61.5kg契約3分3R無制限延長Rで、SB日本スーパーフェザー級王者・笠原友希(シーザージム)が、DEEP☆KICK-60kg王者GUMP(TEAM TEPPEN)と対戦する。
緒形健一シーザーインターナショナル代表は「RISEで来年予定される61.5kgトーナメントへ向けて笠原にオファーがあり、RISEと協議した結果、今大会で組むことになりました」と説明。
会見に同席した伊藤隆RISE代表は「SBに協力させていただきたいということでセレクションマッチを行いたい。無制限延長R、完全決着ルールです。一番重要なのは試合内容。笠原選手はSB王者ですが、GUMPは今年DEEP☆KICKの王者になって60kgで勢いのあるイケイケの選手です。相手として申し分ない。GUMPなら素晴らしい試合が出来ると思って推薦させていただきました」と、GUMPを自信をもって送り出すと挨拶。
笠原は「大きな舞台でいろいろなルールが混ざった舞台でSB代表としてRISEルールでやらせていただけること、そして来年のトーナメントへ向けての試合で嬉しいし、ワクワクしています。相手に対しては、最初この選手が相手となった時にRISEのランキングが高くなかったのでなんでだろうと思ったけれど、試合を見たらいい試合をしていてKO勝ちしていたので、めっちゃ火が付きました。いい相手だと思いました。自分自身は新しいスタイルを見せられると思うのでお楽しみに」と、燃える相手だとする。
GUMPは「ノーダメージ!」との決め台詞に続き、「ここに僕が抜擢されたのは期待を込められていると感じるのでしっかり戦いたい。笠原選手はTHE MATCHにも出ていますし、ONEにも出て外国人としのぎを削っていて強いと分かっていますが僕がノーダメージで勝ちます」と意気込み。
互いの印象を聞かれると、GUMPは「凄いリーチも長くて背も高くて、技術的に戦う選手という印象です」、笠原は「しっかりとした技術もあるし、上手さもあるし、フィジカルも強いので、そこで相手の距離を潰して戦ったりもする選手です」とそれぞれ評した。
笠原はRISEルールでRISEの選手と戦うことに「僕はTHE MATCH、RIZIN、RISE、ONEといろいろなルールでやっていて、僕だからこそどんなルールでも勝てると思われているからこの話がきたと思う」とし、新しいスタイルについては「今までは上手さが光ったと思うんですが、今回は驚異的な強さを見せられると思います」とする。
GUMPは11月23日のRISEで岩郷泰成に2RでKO勝ちしたばかりだが「ノーダメージ」だと言い、「SBの選手はロングスパッツを履いているので足が長く見えるなって。僕も検討します」とロングスパッツを履くかもしれないという。
「これまでも短いスパンで連戦もあって慣れているし、僕には那須川会長がついているので完璧に攻略するので。会長とマンツーマンでやるので、何も心配していないです」と笠原攻略に自信を見せ、SBのリングで何を見せたいかと聞かれると「強さとノーダメージです」と答えた。
RISEで2025年に開催を予定している61.5kgトーナメントへ向けてのセレクションマッチということで、試合内容が最も問われるということには、GUMPは「もちろんノーダメージです。笠原選手が強い選手と分かっていますが、それでもノーダメージで勝てるのが理想ですね」とし、笠原は「KOでも判定でも、驚異的な力を見せて勝つだけです」と、それぞれ相手を圧倒したいとする。
ノーダメージということは激闘を拒否するということか、と問われたGUMPは「激闘はウェルカムです。激闘しても僕はノーダメージです」と、激闘したうえでノーダメージで試合を終わらせるという。
笠原は10月のONEでの試合経験(ソンラックに判定負け)を経て「誰もが出来る経験ではないのでいい経験なりましたし、あの試合があったからこそまた強くなれると思っているのでその姿を見せたい」といい経験を積めたとし、世界は過酷だと感じたかとの問いには「僕ならいけるなと。改善の部分もたくさん見えましたし、あそこで終わる僕じゃないので。天才の人が無敗で登っていったらみんな憧れると思うけれど、僕みたい人が上に行けば俺も出来ると思ってもらえると思うので、そこを見てもらいたいし、これからも上を目指していきます」とした。
無制限延長Rで行われることにGUMPは「無制限でもノーダメージですね。TEPPENに移籍してフィジカル、パワー、スピードは見てもらえれば分かるけれど、スタミナも問題ないくらい追い込んでいるのでノーダメージです」とスタミナにも自信があるとし、笠原は「SBでは毎回そうなので意識してないです」とSBでは当たり前なので問題なしと答える。
GUMPはノーダメージをいつ頃から言い始めたのかとの質問を受け、「僕、凄い打たれ強くて。それこそ今も移籍してから白鳥大珠くんの練習相手としてやらせてもらっている中でボディが全く効かない。フランスに行った時、通行人にボディ打ちしてもらった時にひらめきました」という。
左ボディを得意とする笠原はどう思うかと聞かれると「あまりちゃんと聞いてなかったです(笑)。そうなんだ、くらいしか。僕だったらボディだけじゃなくて何でも効かせられると自信を持っているのであまり気にしてないですね」と、ダメージを与える気十分だ。
GUMPの名前の由来を聞かれると「フォレストガンプが元で、僕は友だちも少なくて大阪にいた時から趣味が走ることだったので、会長に会って2日目くらいからGUMPと呼ばれるようになりました」とのこと。
笠原はRISE選手を相手にどんな試合を見せたいかと問われると「僕は前回負けたので、それを取り戻すような試合、やっぱり強いなって感じとか。見ている人の予想を上回る試合をしたいです」と話す。
また、来年のトーナメントでは誰とやりたいかとの質問には、GUMPは「まだメンバーが分からないけれど、現王者はもちろん、僕は前からチャンヒョン・リーとやりたくて意識しています」、笠原は「正直言って誰とやりたいというのはないですが、来年を非常に楽しみに思います。トーナメントにもし選ばれるなら優勝する気ですし、無理でも勝ちは前提としてONEとか世界と戦っていきたい」とした。