キックボクシング
レポート

【DEEP☆KICK】西のメインでもTEPPEN GYM vs山口道場、寺山遼冴が2度のダウンを奪う完勝で王座初防衛

2021/09/28 16:09
DEEP☆KICK 562021年9月23日(木)テクスピア大阪 ▼メインイベント DEEP☆KICK-53kgタイトルマッチ 3分3R〇寺山遼冴 (TEPPEN GYM/王者)判定3-0 ※30-25×3×勇馬 (山口道場/挑戦者・同級3位)※寺山が初防衛に成功。  昨年9月、王座決定トーナメントを制して第3代DEEP☆KICK-53kg王者となった寺山の初防衛戦。寺山は開始早々から左フックを強振して会場を沸かせる。昨年7月に同トーナメント1回戦で寺山に敗れている同級3位の勇馬はリベンジを期してローを中心にパンチも交えて攻めるが、1R終盤には寺山のワンツーで勇馬がダウン。  2R、寺山はパンチから左ハイを入れて攻めていく。勝機を探してしゃにむに突っ込む勇馬がバッティングを入れてしまい中断となるも、再開後、寺山はさらに左ハイを決める。勇馬もボディなどで反撃の機会を探るが、寺山は右フックやヒザ蹴りで追い打ち。  3R、勇馬は前蹴りやコーナーに詰めてのボディ、右ハイなども見せて逆転を図るが、寺山は冷静に対応。左フックや左ミドル、コンビネーションで攻めていき、ヒザでダウンを奪う。さらに畳みかける寺山に、勇馬も最後までパンチで立ち向かおうとするが、寺山の攻めに糸口を見出せず、3R終了のゴングを聞くことに。  判定は三者とも30-25の3-0で寺山。この日、RISE横浜大会ではメインで那須川天心vs鈴木真彦の一戦が行われており、期せずして東西両方のメインで「TEPPEN GYM vs 山口道場」の構図となったが、結果としてはTEPPEN GYMが東西両方を制した形だ。  初防衛に成功した寺山はマイクで「今回、-53kgのラストマッチだったんですけど、しっかり防衛できてよかったです。今日は動きが悪かったんですけど、次は階級を上げて、強い人ばっかりいるので、強くなって勝っていきたいと思います」と、-53kgの卒業を示唆。  試合後のコメントでは「53kgはけっこう無理矢理で、集中力とか途切れた部分があったので、その部分で動きが悪かったのかなと。でも1回でも防衛しないとダメだと思うので、頑張って落としました。次は55kgに上げて、変わった姿を見せたいと思います。今日の相手はスピードとか強かったし、山口道場なのでプレッシャーとかも強く感じました。そこに自分の課題も感じたので、次は直したいです。今後もDEEP☆KICKには話があれば出ていきたいです。初めてタイトルを獲った団体で、思い入れもありますから」と語った。 [nextpage] ▼セミファイナル DEEP☆KICK-70kg挑戦者決定トーナメント決勝 3分3R 延長1R×龍威地(NJKF ARENA)TKO 1R 2分44秒 レフェリーストップ〇稲井良弥(TARGET)※稲井が挑戦権を獲得。 「DEEP☆KICK -70kg挑戦者決定トーナメント決勝」として行われたこの試合、4月にCHERRYBOY和也を破った龍威地と、7月に慎太郎を破った稲井が対戦。  ここまで4戦4勝(3KO)といまだ負けなしの稲井は序盤から顔面前蹴り、左右パンチからのインロー、前蹴り連打と攻め込み、ローからのパンチ連打でダウンを奪うと、さらにパンチ連打でレフェリーがストップ。相手を寄せ付けない強さを見せて1R2分44秒でTKO勝ちをもぎ取り、籔中謙佑への挑戦権を得た。  11月28日に同所で開催される次回大会で対戦する両者はリングで対峙し、稲井が「今日は成長した姿を見せられたと思います。11月は俺の全てを懸けて奪いにいきます」と言うと、籔中は「僕はベルト獲ってから防衛戦2回ともドローというしょうもない試合をしてるので、こうして1RKOで勝った稲井選手とバッチバチに打ち合って、今度こそしっかり勝ってベルトを巻きたいと思います」と返答した。 [nextpage] ▼第7試合 RISEルール -63kg契約 3分3R×山畑雄摩(NJKF心将塾)判定0-3 ※29-30、28-29、27-30〇KENTA(HAYATO GYM)  RISEライト級ランキング戦として行われたこの一戦。DEEP☆KICK-63kgのタイトルは保持しているもののRISEでのランカーではない山畑と、RISE同級5位で東京から乗り込んできたKENTAとの激突だ。山畑は1Rから蹴っていった左インローを効かせるも、KENTAも重い右ミドルを返す。  2RにはKENTAの右ミドルとパンチ、山畑の左インローという図式が明確になり、KENTAの足が流れる場面もあったが、蹴り合いになると最後はKENTAの蹴りで終わる場面が増えていく。  3Rには山畑がボディや右ストレートなども見せたが、KENTAのヒザとミドルを打開できず終了。判定は29-28、30-29、30-27の3-0でKENTAが勝利。試合後、勝ったKENTAは「負けたら引退しようと思っていました。山畑選手、次はそのベルトを懸けて戦ってください」と山畑にタイトルマッチでの再戦を要求した。 [nextpage] ▼第6試合 DEEP☆KICK-65kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R〇木村Cerberus颯太(NJKF心将塾)判定3-0 ※30-29×2、30-28×竹市一樹 (MA二刃会)※木村が準決勝へ進出。 「DEEP☆KICK -65kg王座決定トーナメント準決勝」として行われたこの一戦。1Rからリーチに優る木村が前蹴りやロー、ミドル、アッパーで攻勢。竹市は距離を詰めてボディを放っていく。  木村は2Rにはパンチラッシュ、3Rにはテンカオを効かせて攻勢を握る。竹市は左ボディをところどころで入れ、3R後半には前進して打ち合いに持ち込んだが、試合を覆すには至らず。30-29、30-29、30-28の3-0で木村が判定勝利し、11月、中澤とのトーナメント決勝に駒を進めた。  試合後、木村が「もっと練習して強くなって優勝します」と言うと、中澤は「今回は試合できなかったんですが、決勝はKOを狙って、いい試合見せて勝ちます」と応えた。 ▼第5試合 DEEP☆KICK-65kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R―海月(REDTIGER GYM)中止―中澤 友(魁塾/ビンチェレあべの)※中澤が決勝戦へ進出。 「DEEP☆KICK -65kg王座決定トーナメント準決勝」として行われる予定だったこの一戦、海月の体調不良により試合が中止となり、中澤の不戦勝となった。中澤は11月に行われるトーナメント決勝に進出。 [nextpage] ▼第4試合 DEEP☆KICK-57.5kg挑戦者決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R×郁弥 (山口道場)TKO 2R 2分58秒 ※レフェリーストップ〇村上真基(ROYAL KINGS)※村上が決勝戦へ進出。 「DEEP☆KICK -57.5kg挑戦者決定トーナメント準決勝」として行われたこの一戦、1Rから村上の攻勢が目立ち、2Rに郁弥が再三の掴みで減点1。村上は左フックから右ローと攻め、さらに左フックを放つと郁弥は相当な勢いで倒れ、レフェリーは即ストップ。衝撃的なTKO勝利で村上が決勝進出を決めた。11月の決勝は、RISEで村上が一度勝利している麻太郎と争われる。 [nextpage] ▼第3試合 DEEP☆KICK-60kg契約 3分3R△佐藤 亮(NJKF健心塾)ドロー 判定0-1 ※29-29×2、29-30△RAI(888GYM)  RAIはローやミドルなど距離を取っての攻撃にパンチを織り交ぜ、佐藤もローを起点に追っていく展開。2R終了時には20-20、19-19、20-19でわずかにRAIがリードしていたが、3Rも両者ともに大きな見せ場を作れず、29-29、30-29(RAI)、29-29でドローに終わった。 [nextpage] ▼第2試合 DEEP☆KICK-55kg契約 3分3R〇KING龍蔵(ROYAL KINGS)判定2-0 ※29-28×2、29-29×小只直弥(888GYM)  1Rには左の打ち合いが見られ、KING龍蔵、小只ともにパンチ、蹴りを織り交ぜての攻め。右ハイや跳びヒザ、パンチで早い段階から優位に立った龍蔵が、3R、パンチやヒザで追おうとする小只を振り切り、29-29、29-28、29-28で2-0という僅差で勝利をものにした。 [nextpage] ▼第1試合 RISE GIRLS POWER提供試合 -46kg契約 3分3R×未来(Blaze)判定0-3 ※28-29×2、27-30〇上村蘭唯華(真門伊藤道場)  今大会唯一の女子マッチ。1Rからパンチの打ち合いが見られ、上村は右ボディから左フックの連係を見せる。蹴りで勝負したい未来はロー、カーフキックを放っていくが、上村はパンチで前進。左ボディや左ハイも見せた上村が29-28、29-28、30-27と3-0で判定勝ちをものにした。 [nextpage] 〈オープニングイベント〉NEXT☆LEVEL提供試合▼OP第1試合 -63kg契約 1分2R×藤野将臣(藤野塾)TKO 1R 0分29秒 ※レフェリーストップ〇平野耕太(魁塾)  1R、平野は開始早々に左フックで藤野からダウンを奪い、さらにパンチ連打からヒザでレフェリーがストップ。1R29秒、平野が鮮やかなTKO勝利を収めた。
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