池江璃花子選手のコーチに指導してもらっています
練習状況に関しては「(パッキャオ戦とは)だいぶ変わっています。2カ月前から和歌山に入っていて、2カ月ここまで全体的な筋力アップ、細かい部分の筋肉、ボクシングの動きを想定した筋力アップをしたのとスタミナのアップを継続的にやっていて。ここから約1カ月で試合なんですけれど、この2週間が本当に死ぬほど大事な2週間かなと思っています。自分の先生と自分が納得するような仕上がりを作り切れれば、ガルシアが相手でも俺は互角以上に戦えると思っていますね。
今後は2分8Rのスパーリングを日本各地からトップ選手とあたって週2回やっていきます。もう始めていてこの傷(鼻に傷)もそうですけれど、やっています。あとは走り込みと600メートルと800メートルダッシュ。水泳のコーチをつけて全身運動、そういうのも週2回やっています。水泳は1.5Kmを1時間で。足だけ動かす、池江璃花子選手(パリ五輪日本代表)のコーチに指導してもらっています」と、「出来ることを全てやる」状態だという。
1R2分は1R3分と比べてどう違うか。安保は「3分でインターバル1分より、2分でインターバル1分の方がより多く回復時間ががとれるじゃないですか。ということは相手もよりアグレッシブに。そもそもガルシアはアグレッシブな選手なんですけれど、よりアグレッシブでエキサイティングな展開になると思います。自分は3分よりかは有利でしょうね。向こうは3分12Rにやりなれているので、2分8Rでやる方がリスクあるんじゃないですか。俺は最後までプレッシャーを与え続ける体力を作っているので問題ないです」とした。
ガルシアの前手の左フックへの対応は「もちろんやっていますね。実戦的な練習でも日本で一番左フックが速いという選手とも来週東京でスパーリングが控えています」と万全を期す。
会見でガルシアが「安保には穴がある。攻撃の後に隙がある」と実は警戒して研究いることが明らかとなったが、「それは感じたし、嬉しかったですね。ちゃんと準備しているのは。穴はあると思います。本職のボクサーから見て、僕はキックボクサーなのでボクシングの技術に穴があるのは当然のことなので。でも、キックボクサーの俺から見てもガルシアのボクシングには穴がある。パウンド・フォー・パウンドの選手たちのプレイスタイルを見るとガルシアには余裕で穴があります。ボクサーはみんな分かっているでしょう。そこを突く」と、ガルシアにも穴が見えると返した。
判定決着がないことには「俺は倒しに行く一択ですね。判定で8Rまでやって安保よくやったなと言われる気はないです。最後まで倒しに行きます。先手先手で。後手後手に回る気持ちはないので自分から仕掛けていきます」と、あくまでもKOを狙うとした。
また、この経験が「ボクシングは結構苦手で、近い距離の打ち合いをやりたくないから蹴りを磨いたと思うんですよ。その苦手と向き合わせくれたのが中尾先生で、ここまでパンチという二つの拳の武器に自信が持てるようになったのはプラスですし、この先キックボクシングをやる、MMAをやるとなったとしても、この技術が100%活きるので、自分にとっては本当にプラスです」と、今後にプラスになると語った。
なお、会見での「安保と会ったら乳首をつまんでひねってやる」とのガルシア発言に対しては「やってきたら俺は両乳首をひねり潰してやります。2つともちぎってやります(笑)。試合中にだったらむしろやって欲しいですね。隙が出来るので」と笑った。