2024年最後のUFCのPPVイベントとなる『UFC 310: Pantoja vs. Asakura』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)まであと5日に迫った。
大会名の通り、日本時間12月8日(日)のメインイベントでは、「UFC世界フライ級選手権試合」(5分5R)として、同級王者アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル・ATT)に、前RIZINバンタム級王者の朝倉海(日本・JTT)が階級を落として、UFCデビュー戦でいきなりフライ級王座に挑戦する。
2万人を収容するT-モバイル・アリーナで開催される同大会に向け、現地では、ビルボードでの広告も展開。UFCパフォーマンス・インスティテュート(UFC PI)の壁面も、パントージャと朝倉海に変わり、メインイベントに向けて盛り上がりを見せている。
撮影では予告通り、映画『ベストキッド』に出てくる必殺技『鶴の舞』を披露し、リラックスした様子の朝倉。これからメディアデーを経て、いよいよ最後の水抜き減量、計量へと向かう。
ファイトウィークに入り、UFC公式サイトでは日本のみならず各国サイトで朝倉海の言葉を紹介。タイトルは『FIGHTING FOR ALL JAPAN』──朝倉は今回の挑戦で、日本のMMAと次世代ファイターたちのために戦う決意があることを語っている。
(C)Zuffa LLC/UFC
「今まで、日本から来た多くのファイターがUFCで戦ってタイトルを取ろうとしてきましたが、誰ひとりとして成功していません。格闘技ファンの間には、日本人ファイターというのはそれほど強くないという印象が広がっているように感じます。なので、僕のゴールはそこへ行って、日本人ファイターたちが世界のベストファイターたちと互角に渡り合えるというのを証明することなんです。
MMAというのは人々に多種多様な感情をかき立てるものだと思います。僕は、次の世代の日本人アスリートたちが世界チャンピオンを目指すきっかけを作りたいと思っているんです。彼らが僕に続いて、国際レベルで活躍したいと思ってもらえたら嬉しいです」
現地の主要オッズは、3日時点で王者のパントージャが-275で圧倒的優位のフェイバリット。挑戦者の朝倉は+225のアンダードッグとなっている。果たして、朝倉は予想を覆して実力を証明するか。