38歳でK-1 WORLD GP初制覇を狙うジマーマン(C)K-1
2024年12月14日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD GP 2024』にて、「K-1 WORLD GP 2024 無差別級トーナメント」準々決勝3分3R延長1Rで、K-Jee(日本/K-1ジム福岡チームbeginning) と対戦するエロール・ジマーマン(キュラソー/Hemmers Gym) のインタビューが主催者を通じて届いた。
旧K-1時代から活躍しているキュラソー系のオランダのヘビー級レジェンドで、対戦相手の腕の骨や頭蓋骨を骨折させたことから、“ボーンクラッシャー”のニックネームがつくも、日本では本名を短くして“エロジマン”の愛称で親しまれてきた。旧K-1の2008年にはWORLD GP準々決勝で極真王者のエヴェルトン・テイシェイラから勝利。2012年には『IT'S SHOWTIME』で現GLORY王者のリコ・ヴァーホーベンを左フックでKOした。
14年ぶりにK-1へ参戦した24年6月の『K-1 FIGHTING NETWORK ROMANIA 2024』ではギリシャのマイク・カラマスケタスを1RKOで破り、その強さを証明。24年10月のK-1 WORLD GP 2024 無差別級アジア予選は、山口翔大をKOして本戦へ進出した。
K-Jeeがバンナを倒したハイキックで彼を倒す
――前回のアジア予選は、14年ぶりにK-1で日本で試合をしました。どんな心境でしたか?
「日本に戻って来れて本当に嬉しかったよ。日本は自分のファイターとしての歴史がすべてが始まった場所だからね。K-1は、まるで家に帰ってきたような気持ちだった。前回は大阪だったので、今回、東京で戦うのが待ち切れないよ」
――東京の思い出もたくさんあるようですね。
「そうだよ。寿司、ロッポンギ、ゴールデングローリーの仲間とホテルで暴れたことも含めて、楽しいことばかりが蘇ってくるよ!」
――アジア予選では山口翔大選手と対戦しました。自分の動きはどうでしたか?得たものや学びがあったことがあれば教えてください。
「日本での初戦は最高だったね。相手は強いライオンだったけど、俺はもっと大きな強いライオンだ。この試合で学んだことは、俺がまだハングリーだということだ!」
――チームで山口対策をしていたと思いますが、何が良かったですか?
「俺のチームは素晴らしい戦略を立ててくれた。俺たちは戦略を話し合うのではなく、それを見せるだけ。そして、それが効果を発揮したんだ。詳細は言えないが、常にアクションを起こすことを考えて戦ったよ」
――今回の決勝トーナメント初戦は、あなたが指名したK-Jee選手との試合が決まりましたね。この試合への思いを聞かせてください。
「俺がK-Jeeを選んだ理由は、ジェロム・レ・バンナがK-1のレジェンドだからだ。今や俺たちは最年長になるけど、バンナをとても尊敬している。K-Jeeは、そのバンナをKOした。それは許せない。俺は落ち込む彼にロッカールームで『心配しないで。俺が彼を倒してやるから』と約束したんだよ。本当にそう伝えたので、彼に聞いてみてもいいよ」
「バンナは、K-1のレジェンドだ。彼をとても尊敬しているので、彼のために勝ちたいと思った。自分のためではなく、彼のために。そして、このトーナメントは自分自身の強さを証明するために戦う」
――K-Jee選手がバンナ選手を倒したハイキックは、どう評価していますか?
「あれは、たしかに素晴らしいキックで完璧なタイミングだった。それは認める。でも、俺には通用しないぜ」
――K-Jee選手をどうやって倒しますか?
「バンナを倒した方法で、同じように彼を倒す」
――つまりハイキックで?
「そうだ」
――今回の準決勝は、リース・ブルーデネル選手とアリエル・マチャド選手の勝者になります。どちらが勝つと思いますか?
「そんなことは、どうでもいいよ。準決勝のことなんて、考えていない。まずは目の前の試合に集中すること。K-Jeeの野郎をKOすることしか頭にないよ。その後のことは、バンナの仇を討ってから考える」
――決勝は、誰が上がってくると予想しますか?
「だから、そんなことはどうでもいいんだよ!誰が勝とうと気にしないよ。誰であろうと、俺は倒す。自分らしく戦い、いつも通り強くあるだけだ。誰も俺を止めることはできないよ」
――WGPで優勝した後、来年へ向けて今後の目標があれば教えてください。
「K-1のベルトを防衛するだけだね」
――最後にファンへメッセージをお願いします。
「KO、KO、KO、とにかくKOだ!それを見に来てくれよ!」