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2024年11月28日(木)、東京・後楽園ホールにて『Fighting NEXUS vol.37』が開催された。
▼Fighting NEXUS初代ミドル級王座決定トーナメント決勝戦
NEXUS MMA 5分3R ミドル級83.9kg契約
〇佐藤龍汰朗(坂口道場一族)
[判定3-0] ※30-27×3
×将斗(AACC)
柔道ベースの佐藤は、2023年のPANCRASEネオブラッドトーナメントミドル級覇者。その後も高木健太に足骨折のTKO勝ち。荒井勇二に判定勝ち。2024年からはNEXUS初代ミドル級王座決定トーナメントにエントリー。一回戦でヨコヤ・マクレガーに1R リアネイキドチョークで一本勝ち、準決勝で瓜田幸造に1R KO勝ちして決勝進出。MMA7勝1敗で唯一の黒星はプロ2戦目の押忍マン洸太戦の初回KO負け。
対する将斗(ゆきと)も柔道ベース。小川道場出身で高校時代には後の世界ジュニア金メダルの天野開斗らと競い合った。BELVA、KRAZY BEE一般会員を経て、男子重量級のいるAACCへ。アマチュア1勝でトーナメントに抜擢されると1回戦で趙大貴に1R TKO勝ち。準決勝ではマシンとの無敗対決で2R TKO勝ちで決勝進出した。プロMMA2勝0敗。今回が3戦目となる。
1R、将斗サウスポー構えの佐藤は関節蹴り、ワンツーの左ストレートからシングルレッグ。片ヒザ立ちの将斗は金網背に立ち上がり。そこに右差しで左ヒザは佐藤、左ヒジも突きシングルレッグテイクダウン。
すぐに立つ将斗。佐藤はヒザ、ボデイ打ち。離れる将斗は佐藤にボディロックテイクダウン。足狙い前転の佐藤を亀にさせるとバック、リアネイキドチョーク狙い。そこから腕十字も、際で立つ佐藤は上からパウンドでゴング。
2R、右ストレートの将斗に佐藤は組み際のヒザ連打。さらにニータップでテイクダウン、バック奪取。4の字組み際に立つ将斗に佐藤は前転からヒザ十字狙い、カーフスライサー! 背中を見せた将斗のバック狙い。
フルガードに戻した将斗は腰を切り腕十字も、察知の佐藤は中央に。フルガードで下の将斗。中腰からのパウンドの佐藤に草刈を狙うが、崩れない佐藤が上でゴング。
3R、近い距離で入り際にバッティングの両者、左頭部から出血の将斗にドクターチェック。再開。将斗の左を潜ってバッククリンチの佐藤が後方にそり投げ、キムラ狙いの将斗を潰してマウント、バックからパウンド。
4の字の際で立つ将斗は右ミドルも、詰めて右のクリンチボクシング連打は佐藤。そこで組んでバッククリンチの将斗。正対した佐藤のヒザがローブローとなり中断、
再開。右を振って前に出る将斗に佐藤も左を突き、ダブルレッグテイクダウンでゴング。判定は30-27×3で佐藤が勝利、Fighting NEXUS初代ミドル級王者に輝いた。
ベルトを肩にかけた佐藤は「最後はKO・一本でなくてすみません、でも僕は将斗君とやれて楽しかったです。3戦目とは思えないくらい強かったです。またやりましょう。今日は自己満で。僕は来年、海外に行きます」と語った。