2024年最後のUFCのPPVイベントとなる『UFC 310: Pantoja vs. Asakura』まであと10日に迫った。
大会名の通り、日本時間12月8日(日)のメインイベントでは、「UFC世界フライ級選手権試合」(5分5R)として、同級王者アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル・ATT)に、前RIZINバンタム級王者の朝倉海(日本・JTT)が階級を落として、UFCデビュー戦でいきなり王座に挑戦する。
その両者の試合前トレーラーをUFCが公開している。
会見で朝倉海の抜擢について問われたダナ・ホワイト代表による、「朝倉海は十分にヤバい選手だ。テストなどする必要がない。すでに世界最高の選手の一人だ。果たしして“世界一”かどうかを確かめてみよう」という紹介の言葉。
そして海は、UFCでのチャンピンシップに向け、「格闘技を始めたときに漠然と一番強い男になりたいというのは思っていました。やるからには世界のトップにならなきゃ意味が無いと思っていたので、僕のゴールはもちろんUFCのチャンピンになること。それを誰よりも叶えたい気持ちが強いから、何をするべきかも考えることができる」と語る。
一方で、パントージャは、「俺はオクタゴンに魂を捧げた。とてもとても厳しい瞬間もあったけど決してあきらめなかった。そして今こうして世界チャンピオンとしている」と、自身が何者であるかを示している。
そして、「俺は根っからのファイターだ。対戦相手は俺の目を見てそれを知る。俺はただ傷めつけて勝つだけじゃなく、そいつを殺る」と、28勝中18フィニッシュ(8つのKO・TKO勝ちと10の一本勝ち)のキラーぶりを誇る。
「ベルトを手に入れるために必死の努力をした。でも今回、とてもいい挑戦者を得た。彼がスキルを見せたいんならやってみろ。一番“いい席”で見てやる。彼はアメージングな打撃を持っているかもしれないけど、俺もパンチでフィニッシュできる。あるいはグラウンドに行くことも出来る。どうなろうとこれは“俺のファイト”だ」と、21勝中16フィニッシュ(13KO・TKO、3SUB)の朝倉を全局面で上回り、主役は自分だと王者は語っている。
本誌のインタビューでも、アメリカントップチームで堀口恭司らとの練習を語り、その上で「朝倉はUFCフライ級の誰よりも危険な相手。だからこそ征服(conquer)したい」と、朝倉を評価しつつも、圧倒する意気込みを語っていたパントージャ。
UFCの公式では「『UFC310』で俺は朝倉海をフィニッシュする。ヤツの頭を刈って俺のテーブルに乗せる」──と2度連続王座防衛に続く3度目の王座防衛で、朝倉の首を獲るとした。