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レポート

【Level-G】レスリングU-23世界選手権銅メダル・安楽龍馬が下攻めの内田タケルを完封。佐藤光が渋谷カズキに判定勝ち

2024/11/12 01:11
 2024年11月10日(日)東京・GENスポーツパレスにて、サブミッショングラップリング『Level-G』プロマッチ(ツイキャスアーカイブ配信)が開催された。  6月大会では今成正和vs.須藤拓真の“究極の足関対決”を実現させた高橋“SUBMISSION”雄己プロデューサーによる『Level-G』出場選手解説とともに、リポートする(※メインイベントの森戸新士vs.新居すぐるリポート)。 ▼セミファイナル -70.0kg契約(※前日計量)10分1R〇安楽龍馬(BAMF)レスリング2022年U-23世界選手権3位[判定3-0]×内田タケル(THE BLACK BELT JAPAN)元修斗世界ランカー/『ROAD TO UFC』参戦  内田は2022年の『ROAD TO UFC』で一本勝ちするなど修斗を主戦場にMMA7勝2敗。全日本ノーギで優勝するなどグラップリングでも活躍するTHE BLACK BELT JAPANの秘蔵っ子の22歳だ。  対する安楽は、レスリング2022年U-23世界選手権フリースタイル65kg級銅メダル。2020~2022年全日本選手権準優勝。BAMFでは青木真也や宇野薫、竹浦正起らと交流し、新居すぐるらMMAファイターにもレスリング指導する25歳。  高橋Pは、「実は最近頻繁に『内田タケルのグラップリングがヤバいほど強い』という噂を耳にしていました。修斗や『ROAD TO UFC』のフライ級で活躍されていましたが、9月23日の『JBJJF全日本ノーギ柔術選手権』では、ライト級で一回り大きく逞しくなった身体で登場し、修斗王者のSASUKE選手をダースチョークで破るなど、同カテゴリで優勝を果たしました。めっちゃデカくなってるし、実際いまどのくらい強いんだろう……という興味がもう個人的に抑えられなくなり、Level-Gに招聘させていただいた形です!  対するはレスリングのトップ選手として活躍し、近年グラップリングに転向した安楽龍馬選手。SNSなどで、間違いなく世界トップに通じるスタンド&トップゲーム強者であるダニーロ・ハマザキ選手との激しいスクランブル合戦を拝見しており、これはハンパじゃない逸材なのでは……とお声がけさせて頂きました。  両名のグラップリングがどのように噛み合い、どんな結末を迎えるのか、興味が尽きません! 楽しみです!」と、自らスカウトしての参戦となることを明かしている。  また「ちょっと意地悪なマッチメークではあります。グラップリングの経験値は内田選手の方が上なものの、MMAファイターとして上攻めをしたいタイプ。だけど安楽選手から上を取ることは、安楽選手から一本と取ることよりも難しいこと。そういう状況でどうなるのかも興味深い」とも語っている。  試合開始。先に座った内田。手首を取り合いから頭を越えて一気にジャンピング・パスガードを狙う安楽に、後転してガードの内田の足がアクシデントで安楽の顔に当たり中断。  再開、シッティングの内田は前に出る安楽にハーフガード。右足首を右手で掴み引き寄せるも切る安楽のパス狙いに、いったんヒザ立ちになる内田に、安楽はサイドバックへ。  右で脇差しながら正対しシッティングに戻る内田の頭を中腰で押さえがぶり。内田は座って首を抜くと下からハーフガードへ。足を飛ばして入らない安楽のパス狙いに、内田はインバーテッドで足を戻す。  シッティングから足を手繰りに行く内田に、レスリングの攻防として左手で差して逆手に右手を持って引き落としてサイドバックに回る安楽! しかし、両足かけるバックではないため内田は正対してガードからハーフで作り。深めに潜ろうとするが、剥がす安楽。  座りながら近づきレッスルアップか足を狙う内田に、がぶりの安楽。ダース、ギロチンにはいかずにトップ攻め。内田は座ったままシングルレッグで右足を引き出して潜ろうとするが潜らせない安楽。内田はシングルレッグから立ち上がり。  スタンドで金網まで下がり誘う内田に、離れる安楽。走り込んでの跳びつきもかわす安楽。内田は今成ロールを仕掛けるが、ここも離れる安楽に、足を手繰りインバーテッドから頭に足をかけようとするが、ガードの中には入らない安楽は、左右のパスのアタックを連続。足を戻す内田は立ち上がり。  ダブルレッグから安楽のがぶりに今成ロール、それをさばこうとする安楽の右手を掴んだ内田は腕十字狙い! しかし、すぐに察知しヒジを抜く安楽。内田の足をさばきがぶりも首は狙わず。  立ち上がる内田はケージ際へと誘うが、突き放す安楽。内田のジャンピングガード狙いも入らせない。腕を掴んで引き込もうとする内田に、手を突き放す安楽。下の内田の亮てを掴んで左にパスしようとするところを左手首を掴んで顔に左足をかける内田は腕十字も、ここもヒジは抜いている安楽。残り3分近く。  がぶりの安楽はノーアームで首を絞めるも内田は仰向けになって脱出! なおもがぶりを軸に絞めを見せるようになった安楽に首を抜いてシッティングガードの内田。深くハーフガードでからむと、左で脇差しバック狙い。すぐに差し返して背中を着かせる安楽。右手を腰骨に置いてのジャンピングパスガードに、内田は後転して右手を巻き込んでの腕十字!  ここも反応早くヒジを抜く安楽。内田のハーフからの右足の跳ね上げに合わせて右に跳んだ安楽は、押さえ込みに。両手で跳ね上げる内田に対し、浮かされながらも上四方へ行くが、内田の左ヒザは安楽の左腕の下に辛うじて入っているが、それごと押さえ込めたか?  判定は3者が安楽を支持し、判定勝ちに。試合後、竹浦正起と記念撮影に収まった。 [nextpage] ▼-61.4kg契約(※前日計量)7分1R〇佐藤 光(Relaxin’BJJ2023)[判定3-0]×渋谷カズキ(FIGTER'S FLOW)  Level-Gアマチュアプロフェッショナルトライアウトマッチで勝利し、11月には鍵山士門に判定勝ちしている紫帯の佐藤は、「相手はMMAファイターですが自分のスタイル貫いて今回も勝ちます」と意気込み。  対する渋谷や、足関節を軸にDEEPフライ級タイトルコンテンダーになっている。今回のLevel-G参戦に「お呼びいただきました! 今回はプログラップリングマッチです。サブミッションオンリーとのことなのでポイントは気にせずとにかくひたすらに極めを狙い続けます」とフィニッシュを狙うとした。  上半身裸でスパッツのMMAスタイルの渋谷に、佐藤が黒の長袖ラッシュガード。  開始早々、渋谷が中央に。先にシッティングの佐藤に、渋谷は半身構えで近づき、渋谷の足を持ちながら前転してヒザ裏を合わせに。渋谷の右足をストレートフットロック狙いから先に立ち上がる佐藤に、渋谷は足を手繰りに。がぶりで足を後方に飛ばす佐藤、  互いにスタンドに。マットに片手を着いて尻を向ける佐藤に、渋谷も両ヒザに両手を置いて尻を向ける。すると、佐藤も半身で尻を向けて見せる。  下になる佐藤に右足を取りに行く渋谷。佐藤も渋谷の左足を掴んでストレートフットロック狙いも固執せず。ともにヒザを抜き、渋谷は立ち上がりケージを半周してから、足を取りに。  佐藤は胸を押して下から草刈りで両足を掴むと、渋谷は足を掴まれたまま後転して逆立ち。補助する形になった佐藤は、足を放して着地際でバックに跳ぶ。両足をフックした佐藤は解除して背後から腕十字へ。またいで外した渋谷は立ち上がり下の佐藤の足首を獲りトーホールド。  すぐに足を抜く佐藤のガードにヒザを割って入ろうとする渋谷にさせない佐藤。渋谷は足首を持って捻るが、佐藤はベリンボロ。体を放した渋谷のバックを狙うが、腰をずらしてすぐに正対する渋谷。ともに立ち上がるが、佐藤がシッティングガードに。  ベリンボロ狙う佐藤にトーホールドを仕掛ける渋谷が力をこめるがヒザを抜いている佐藤。再びベリンボロからバックは奪えずもトップに。  渋谷のオクトパスガード狙いに、またもベリンボロを狙う佐藤。その腰を抱えてバックに回らせない渋谷。佐藤の立ち上がりに渋谷もスタンドに。  佐藤はシッティングガードになると、足を割って入ろうとする渋谷にデレヒーバの動きを見せながらストレートフットロックを狙う。前転して足を抜いて、足関節を狙う渋谷。佐藤はベリンボロからついにバック狙いで腰を取りに行くが、渋谷はヒザ十字、トーホールドへ。これも足は組めず。  足を抜いて立つ佐藤を追う渋谷。佐藤はジャンピングガードも、落とした渋谷が、下の佐藤の足狙いに渋谷も足を狙い、ゴング。  判定は、渋谷の倒立にバックを獲った佐藤が3-0で勝利。ケージの中でバック宙を見せた。 [nextpage] 【プレリミナリー】 ▼-77.0kg契約(※前日計量)〇室谷勇汰(リバーサルジム立川ALPHA)2023Level-Gアマチュアプロフェッショナルトライアウトマッチ[判定2-1]×ラルフ・フランコリーニ(カルペディエム三田)2024全日本ノーギ柔術選手権・青帯ミドル級&無差別優勝  序盤のフランコリーニの足関節を凌いだ室谷が、フランコリーニのハーフガードをパスしてマウント。肩固め狙い。フランコリーニはハーフに戻し、Kガードから立ち上がりスイープしたフランコリーニに、キムラで回して上に。  判定2-1でサブミッションアテンプトで上回った室谷が勝利した。 [nextpage] ▼プロフェッショナルトライアウトマッチ -61.2kg契約(※当日計量)〇橋本敦貴(X-TREME EBINA)全日本ノーギ柔術選手権青帯ライトフェザー級優勝[判定2-1]×漆田直輝(パラエストラ小岩)全日本アマチュア修斗フライ級オール一本勝ち優勝 ※ヒザを固定して内ヒール、ストレートフットロックを作った橋本に、外ヒールの漆田。足関節の攻防は橋本がスプリット判定で勝利。
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