キックボクシング
インタビュー

【ONE FF】初参戦の大﨑孔稀がKO圧勝予告「ここで負けたらRISEの価値を落としてしまう、絶対負けられない」

2024/11/06 19:11
 2024年11月8日(金)タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催される『ONE FRIDAY FIGHTS 86』のストロー級キックボクシング3分3Rで、フオ・シャオロン(中国)と対戦するRISEバンタム級王者の大﨑孔稀(OISHI GYM)。試合前のインタビューで現在の心境を語った。  大﨑は現RISEバンタム級王者。2023年12月に当時の王者、鈴木真彦を判定で下し悲願の王座戴冠。兄の一貴と共にRISE史上初の兄弟王者に輝いた。今年5月に元ラジャダムナン王者のヨーブアデーンにKO勝利すると、8月には大森隆之介を下し初防衛に成功した。  対するシャオロンはK-1参戦経験を持つ中国強豪。2023年3月からONEに参戦し3勝2敗の戦績を持つ。今年2月にはマジッド・カリミをKOで下した。 倒せる気しかしないです ――現在のコンディションについて。 「体重は今朝走ってジャストぐらいにはなっています。練習もしっかり追い込んできたのでそこに関しては問題ないと思います」 ――対戦するシャオロン選手の印象は。 「今回メインでやるコンペット選手と戦っている映像を見て、それを参考にして今回の試合に挑もうかなと思っています。そういった部分では分かりやすい試合になると思います。シャオロン選手と言うより、最近の中国のキックボクシング勢は勢いがあって強い選手が多く、中国人選手らしい戦い方をする印象があるので、油断はできないです」 ――過去の対戦相手と比べて違うタイプですか。 「強く違う部分はありませんが、サウスポーの選手は比較的にテクニック重視でポイントアウトするタイプが多いですが、彼はサウスポーなのに結構イケイケでパンチを振ってくる印象があります。相手を倒しに来るっていうイメージですが、来てくれた方が僕も倒しやすいですし合わせやすいので。そこは全然問題ないかと思います」 ――その上で警戒している点はありますか。 「ストレート系が伸びてくる印象があります。タイミングのいいパンチもらって、効いてなくても僕が倒れたらダウンとか取られるかもしれないので、そこはすごい気をつけています」 ――予想する試合展開、理想のフィニッシュは。 「フィニッシュはもちろん考えています。ちょっと内容は言えませんが、もちろんKOを狙っています。ただ僕も久しぶりのタイで会場の雰囲気が物凄いと聞いているので、そこに関して僕が当日どう感じて、自分の動きがどうなるかはやってみないと分からないので、そこが1つのキーポイントでもあると思います。ただ普段の練習通りの動きを出せれば、全然倒せない相手ではないと思うので、しっかり最後はフィニッシュで終わりたいとは思います」 ――過去にルンピニーで試合をした事はありますか。 「昔ルンピニーでは何回か試合をしたことがあります。タイ自体も僕は小学1年生で初めて行きました。そこから毎年、年1、2回はずっと行っていてコロナになってから行けてない状況ですね。久しぶりで、5、6年ぶりにはなりますが、環境に関しては問題ないです」 ――改めて、ONE FRIDAY FIGHTSのリングに上がる気持ちは。 「今回出場させてもらう事で今後の僕の格闘技人生だったり、その日本人の立ち位置っていうのが、すごい変わってくると思います。本当に舐められてはいけないというか、RISEのチャンピオンなので、ここで負けたらRISEの価値を落としてしまうので、そういった点では絶対負けられない気持ちはあります」 ――ファイトボーナスについてはいかがですか? 狙いますか。 「そうですね。元々僕自身もこの試合は基本KOを狙って隙あらば倒しに行く感じなので。そこに関しては、普段通り試合を組み立てて、いけると思ったら倒しに行く。そうなれば、必然的にそういう試合になるとは思います」 ――パンチについて、今年に入って特にキレと破壊力が増した印象がありますが、この点はどう意識していますか。 「ここに来てやっと55kgがあってきたかなっていうのが1つ。階級を上げて 55kgにしっかりアジャストでき始めている印象です。パワーだったり、技術的な部分もそうですけど、本当に毎試合成長できてると実感しています。これからは、勝つのは当たり前で、内容が問われるようになると思うので、そういった点でもしっかり結果を出していけるように、普段のトレーニングから意識してやっています。それを今回のONEの舞台で見せたいです」 ――今回の試合には何かテーマはありますか。 「テーマは分かりやすくKOをしたいというのがあるので、圧勝したいです。接戦でKOするのも面白いかもしれませんが、今回は本当に相手に何もさせずに、しっかり僕の強さだけ見せて、スパッと終われれば、それが1番自分の強さを見せることができる。そういった点でも内容と結果を見せていきたいです」 ――今後のONEでの展望は。 「今回のシャオロン選手は多分日本のファンの方にはあまり馴染みのない選手ですが、それこそコンペット選手の様に日本で活躍している分かりやすい選手と、今後やれる機会があればやっていきたいと思います」 ――具体的には。 「1番は今回の大会でメインに出場するコンペット選手ですね。玖村選手に勝ってますし、僕の今回の相手のシャロン選手にも勝っているので、 その意味で言えば分かりやすい相手だと思います。本当に強いと言われている選手とやりたい。だからコンペット選手に限らず、ONEで強いと言われている選手とチャンスがあれば、戦いたいと思います。」 ――今回はキックでの参戦ですが、将来オープンフィンガーでのムエタイには興味ありますか? 「僕はどちらのルールでも組まれたら、やりたい気持ちはあるので。今回はRISEのチャンピオンとして出して貰えるので、そこはキックボクシングルールでしっかり結果を出したいです。今後どうなるか分かりませんが、どちらのルールでも僕はオファーがあれば、やるというスタイルなので。そこはどちらでも大丈夫です」 ――大﨑選手がOFGで戦った場合、より一発で仕留めるKO劇が見られそうですね。 「そうですね。倒せる気しかしないです。多少パワーがあれば、倒せることはあると思いますが、僕はディフェンス面が違うと思います。ムエタイでKOをしたり、されたりという日本人の選手が多いですけど、僕はもらわない自信があって、かつ倒せる自信があります。ムエイタイでも勝ったり負けたりじゃなくて3連勝、4連勝はできるんじゃないかと思います」 ――RISE王者の自分がONEに参戦することで、同じ日本の選手やファンに対しどの様なインパクトを与えると思いますか。 「ここでもし僕が負けることになれば、“RISEが負ける”というRISEの僕の階級が下に見られてしまうと思いますし世界より劣っているという立ち位置になってしまう。これは絶対に避けないといけない。その上で背負っているものが違うし、本当に結果で返さないといけない。その覚悟はできているので、それを金曜日にしっかり見せたいです」 ――決意ある言葉です。王者という立場でありながら、挑戦するのは大きなプレッシャーになりませんか?この様なヒリヒリした状況は嫌じゃないですか。 「どうでしょうか。挑戦することで、確かに“負けてしまったら”というのはあるかもしれませんが、自分の中では、どちらかというと“世界に挑戦する”という気持ちの方が強いです。そして正直、自分が負けると思ってない。確かに負けたらRISEが落ちるかもしれないですが、僕は負けるつもりはないので。僕の強さを見せればいいかなと思っています。そうすれば自ずと結果はついてくると思っています」 ――とても力強い言葉ありがとうございます。最後に日本のファンへメッセージを。 「僕の強さを本当に見せたいですし、それを見せられると思うので、日本から画面越しになりますが応援してくだされば、僕へのすごい力になるので、期待と応援を宜しくお願い致します。」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント