2024年12月14日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD GP 2024』の対戦カード発表記者会見が、11月5日(火)都内にて行われた。
スーパーファイトの-56kg契約3分3R延長1Rで、K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者の金子晃大(K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM)と、アスランベック・ジクレーブ(ロシア/Kuzbass Muay Thai)が対戦。
金子は2022年2月にK-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメントで黒田勇斗、璃明武、決勝で玖村将史を破りK-1王座戴冠。6月『THE MATCH 2022』ではRISEの鈴木真彦に惜敗も2023年9月に玖村将史との3度目の対戦で判定勝ちを収め、王座防衛に成功。2024年3月は、RISEのリングに乗り込み鈴木真彦を破り、リベンジを成し遂げた。7月と9月の「K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント」でも優勝し、現在9連勝中。戦績は24勝ち(13KO)2敗 。
ジクレーブはIFMAアマチュア世界&欧州バンタム級(-54kg)王者で、ロシアやヨーロッパのムエタイタイトルも持つという。2020年11月『ONE』に参戦すると、K-1でも活躍したワン・ジュングァンに判定勝ち。2戦目ではジャン・ペイメンに判定で敗れたが、3戦目はルイ・ボテーリョに判定勝ち。2023年4月には吉成名高とラジャダムナン王座を争ったハーキュリスに惜敗、11月はK-1で軍司泰斗とタイトルマッチで戦ったビューに敗れている。ONEでの戦績は2勝3敗。11月9日(土)にはタイの『RWS』でサミンダムとの対戦が決まっている。左右に構えをスイッチしながら飛び込みのフック、右の強烈な蹴りが武器。強固なディフェンスと頑丈な身体を持つ29歳。ニックネームは“ロシアンボンバー”。戦績は13勝(1KO)5敗。
会見の冒頭、一部報道であった金子の件についてカルロス菊田K-1プロデューサーからは「様々な報道がありますけれども、K-1実行委員会といたしましては司法当局からの処分が決定していないことを踏まえて今回の出場を決定しました」との説明があった。
金子は「いろいろあるので出場どうしようかと思ったけれど、期待してくれているファンの涙が僕を動かした感じで出ようと思いました。相手はタフでロシアの選手とやるのは初めてなので、しっかりそこを倒せればと思っています」とコメント。
金子は7月、9月(2試合)からの連戦となるが「コンディション的にはバッチリですね」とし、なぜ12月も出ると決めたのかと聞かれると「決め手はファンの涙です。それを感じ取りました」という。
ジクレーブの印象は「映像は観ました。身体が頑丈でアグレッシブな選手なので、しっかりそこの対決で上回りたいなと思います」とし、ロシア人選手のイメージについては「イメージでは軍隊みたいなイメージなので、身体の強さはロシア人は強いと思うので日本人としてそこも上回れれば日本人の強さを証明できるのかなと思います」と、身体の強さが印象にある様子。
「頑丈でずっと前に出続けるので、そこを倒せればいいですよね」と言い、倒せる自信は「ほどよくあります」とした。
来年へ向けての展望はあるかとの質問には、「けっこうやり切ったところがあるので、それこそONEが今凄い強いみたいになっているので、そういうのどうですかねって感覚です。日本ではやり切ったんじゃないかなと思っています。ONEしか聞いたことがないので、それってどうなんだろうなって。それもひとつ中であります」とONEを標的としてあげたが、RWSなどは知らないらしく、聞いたことのあるONEの名をあげたようだ。
ジクレーブがONEで活躍した選手ということで「どれくらい強いのかなって楽しみはあります」とした。
そして、今回の試合のテーマを聞かれると「闇のゲーム」なのだという。意味は「そこは見てもらえれば分かります。今年始まりましたね、闇のゲームが」とまたしても謎の言葉。
ジクレーブからは「すでに金子戦は戦闘モードだ。今すぐ暴れたいくらい力が沸いている。金子は強いが俺も負けていない。間違いなく最高の試合になる」とのメッセージが寄せられた。