2024年11月1日(金)タイ・ルンピニースタジアムで開催される『ONE Friday Fights 85』(U-NEXT配信)。
今週は大田拓真(振興ムエタイジム)が4度目の参戦でウェイ・ズーチン(中国)と、佐藤知稀(Tiger Muay Thai)が3度目の参戦でオマール・ドリッシ(イタリア)と対戦する。
メインイベントでは、“ザ・デストロイヤー”ことヨードレックペット・オー・アトチャリア(タイ)がプンルアン・バーンレンバー(タイ)とフライ級ムエタイ3分3Rで対戦。
ヨードレックペットはラジャダムナンスタジアムでライト級(2015年と2017年)とスーパーライト級(2021年)の2階級制覇、ルンピニースタジアムでも2017年にライト級王者となり、2大スタジアム王座を同時に保持した。2015年12月にラジャで梅野源治と対戦してTKO勝ちしたが、2016年10月の日本での再戦では判定で敗れラジャ王座を奪われた。2018年4月のKNOCK OUTでは初代王者・森井洋介にTKO勝ちしてKNOCK OUTライト級王座を奪取。同年にはタイのスポーツ界で権威のあるサイアムスポーツ社認定のタイ・スポーツ大賞のムエタイ部門でMVPを獲得している。
ONEには2023年7月の『ONE Friday Fights 2』から参戦し、4連勝(3KO)するもムアンタイ、タギール・カリロフに連敗。2024年6月のコムアウット戦で連敗を脱出したのも束の間、8月にコンスックに敗れた。89勝36敗3分(KO数は不明)。
対するプンルアンはダイナミックで破壊力のある蹴りを駆使して、2023年6月からONE Friday Fightsで6連勝(3KO)。2024年5月にジャオスアヤイにKO負けを喫してONE初黒星を付けられるも、8月のサミンダン戦で勝利して再起。
25歳のプンルアンが29歳の歴戦の勇者ヨードレックペットを狩ってトップクラスに仲間入りするのか、それともヨードレックペットが格の違いを見せつけるのか。
8月の大田拓真戦をスプリット判定で制した19歳のブラジル・Mエチャット(タイ)は、スイ・リン・テート(ミャンマー)との対戦を迎える。
ブラジルは多彩なスキルと恐れを知らない攻撃性で、ONE Friday Fightsで2勝1敗。テットはプロ戦績27勝無敗で、8月のONE Friday Fights初参戦でガンチャイから判定勝ちしている。
前半戦のメインとなる第6試合では、ルンラーウィー・シッソンピーノン(タイ)がジョージ・ジャービス(英国)と対戦。
ルンラウィーは2015年にムエマラソンこといすゞカップトーナメントの70kg級で優勝、中国のEMレジェンドでは2017年に世界75kgトーナメント準優勝、2020年に77kg級王座を獲得。また、インドネシアの伝統武術プンチャック・シラットの2022年世界選手権では金メダルを獲得した。ONE Friday Fightsには2023年2月から参戦し、3連勝してドミトリー・メンシコフに敗れたが、その後は再び2連勝中。戦績は157勝47敗2分(KO数は不明)。
ジャービスは2023年9月のONE Friday Fights初参戦ではタイのチャンナッジョンに判定負け、2024年2月はムスタファ・タクレティにスプリット判定で勝利し、8月にはリカルド・ブラボの連勝をストップした。これまでWBCムエタイ英国王座、WBCムエタイ世界スーパーミドル級王座、同ヨーロッパ王座、ISKA世界スーパーミドル級世界王座、WBCムエタイ・インターナショナルライトヘビー級王座を獲得。戦績は23勝(6KO)4敗。