2019年9月23日(月・祝)東京・後楽園ホール『NJKF 2019 3rd』から「S1ジャパントーナメント」が開幕する。
S1はムエタイの大物プロモーターであるソンチャイ・ラタナスパン氏が主催する大会で、2003年12月から行われている。NJKFとソンチャイ氏との提携関係が結ばれたことにより、日本人によるS1トーナメントを55kgと65kgの2階級で実施。優勝者にはS1ジャパンのタイトルの他、タイでS1のタイトルマッチやIBFの世界ランキング入りといったチャンスが与えられる。
今大会では55㎏の一回戦2試合と65㎏の一回戦1試合が行われる。両階級とも決勝戦は11月30日(土)の『NJKF 2019 4th』(東京・後楽園ホール)で実施され、S1ジャパン王者が決定する。
興行を主催するNJKFの期待を担うWBCムエタイ日本統一フェザー級王者・大田拓真(新興ムエタイジム)、2連続KO中で破壊力を見せるWMAF世界スーパーバンタム級王者・知花デビット(エイワスポーツジム)、今年に入り4戦全勝4KOと絶好調のジャパンキック・バンタム級王者・馬渡亮太(治政館)、INNOVATION初の3階級制覇を成し遂げたINNOVATIONスーパーバンタム級王者・岩浪悠弥 (橋本道場)と王者たちがエントリー。それぞれ意気込みを語った。なお、対戦カードは前日計量時のくじ引きで決定する。
大田「チャンピオンを獲った時のような盛り上がる試合を」
――6月2日、新人選手に判定勝利しWBCムエタイ日本統一フェザー級王者となった試合を振り返っていかがでしょうか。
「新人選手がデカくてすごく苦戦してしまいましたが、狙っていた技や攻撃が上手く当たって、そこはよかったと思います」
――ビッグイベント『S1ジャパントーナメント』への出場が決まりました。どんな心境でいますか?
「他団体のチャンピオンが集まったトーナメントですごく楽しみな気持ちです!」
――他の出場3選手と比べた自身の強みは何でしょう?
「ヒザ蹴りです」
――前日計量で行われるくじ引きまで対戦相手が分かりませんが、対戦したい選手がいれば教えてください。
「対戦したい相手は馬渡選手で、僕の中では一番の強敵だと思っています」
――今回のトーナメントでどんな戦いを見せたいですか?
「チャンピオンが集まるトーナメントですが、その中で全てにおいて圧倒して僕が一番だと見せたいです」
――ファンの方へメッセージをお願いします。
「チャンピオンを獲った時のような盛り上がる試合をしますので、ぜひ全力で応援してください!」
知花「優勝すれば国内55kg級のトップまで一気に登りつめられる」
――ご自身の最近の試合を振り返り、いかがでしょうか。
「ここ2試合ともKOで勝てているのですが(04月21日大久保拓に初回KO勝利でWMAF世界スーパーバンタム級王座を獲得、07月21日鈴木貫太に2RKO勝ち)、毎試合学ぶことの方が多く、慢心にならず常に練習でも成長できている実感があるので、ぜひ今後も僕に注目してください」
――『S1ジャパントーナメント』への出場が決まりどんな心境でいますか?
「いろんなキックボクシング団体の王者が出場して、優勝すれば国内55kg級のトップまで一気に登りつめられるトーナメントなので燃えています』
――他の出場3選手と比べたご自身の強みを教えてください。
「他の3人はジュニア上がりの選手で、上手い試合運びをする選手ばかりだと思います。自分は運動音痴で天才的な格闘技の才能もないですが、いろいろな方々のおかげで学べた人生経験、気合いと根性は絶対に負けない自信があります」
――今回のトーナメントで戦いたい相手、意識している選手はいますか?
「誰と戦っても自分がやることは変わらず、決まった相手を倒すだけなので今は“誰と戦いたい!”っていうのはないです」
――そんな中でどんな戦いを見せたいですか?
「他のスポーツでは見られない格闘技ならではの気持ちのぶつかり合い、熱い試合をしていきたいです」
――ファンへのメッセージをお願いします。
「記憶に残るような熱い試合をして会場を沸かせるのでよろしくお願いします」
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馬渡「2019年に入って4戦全勝全KO勝利、誰よりも勢いはある」
――ご自身の最新の試合について振り返りをお願いします。
「先月行った、ジャパンキックの王座決定戦です。その試合ではヒジで三度のダウンを奪いKO勝利でした(8月05日、阿部泰彦に2Rで勝利し王座を戴冠)。2019年に入って4戦全勝全KO勝利なので、誰よりも勢いはあります」
――『S1ジャパントーナメント』への出場が決まり、どんな心境ですか?
「参加選手のみんながチャンピオンで強い選手なので、このトーナメントに絶対優勝して次のステップに行きたいと思っています」
――他の3選手と比べた自身の強みを教えてください。
「自分は他の選手に比べてリーチが長く、遠い間合いからの蹴り技が得意です。またKO率も高く、1発で倒せるヒジもあります」
――出場選手の中で意識している相手、対戦したい選手はいますか?
「特に意識している相手はいなく、誰であろうと自分のスタイルは変わりません。ただ大田選手は同い年でジュニア時代に対戦して敗れているので、リベンジしたいという気持ちはあります」
――トーナメントへの意気込み、ファンへのメッセージをお願いします。
「必ず1回戦を突破し決勝に行くので、最後まで目を離さず見ていてください。一瞬も目を離せない魅力的な試合を見せたいと思っています。応援よろしくお願い致します!」
岩浪「橋本道場の強さ、イノベーションの強さを証明したい」
――7月15日、和斗選手を判定で降しスーパーバンタム級王者となりINOVATION3階級制覇を達成しました。この試合を振り返っていかがですか?
「慎重に戦いすぎて硬くなってしまい手数が少なかったので、今回はアグレッシブな面も見せていきたいと思います」
――今回『S1ジャパントーナメント』への出場が決まっての心境をお願いします。
「いろいろな団体のチャンピオンたちと試合ができるので幸せです。どの選手と戦うことになっても強敵なのでワクワクして楽しみです」
――他の出場3選手に比べ、自身の強みはどこになると考えますか?
「相手のよさを消すところだと思います」
――今回のトーナメントで意識している相手や対戦したい選手がいれば教えてください。
「意識している選手は一度対戦予定だった大田拓真選手です。自分の怪我のせいで試合が流れてしまったのと、今回のトーナメントで一番期待されていると思うので意識しています。対戦したい相手は知花デビット選手。元は同じイノベーションの選手だったのでその時からいつか対戦するだろうと意識していました」
――トーナメントではどんな戦いを見せたいですか?
「ムエタイ色の強い選手が多い中、橋本道場で鍛錬しているテクニックで勝負し、ハイレベルな戦いを見せたいです」
――ファンへのメッセージをお願いします。
「どの選手と対戦することになってもチャンピオン対決という、このようなトーナメントを観られる機会はなかなかないと思います。そんな中で橋本道場の強さ、イノベーションの強さを証明したいと思っています。みなさまの声援がパワーになりますので応援よろしくお願いします」