2024年10月12日(土)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.5』(U-NEXT配信)の前日計量が、11日(金)都内にて正午より行われた。
第4試合と第5試合で行われる「KNOCK OUT-BLACK ウェルター級王座決定トーナメント準決勝」の2試合に出場する4選手は、いずれも計量をパス。渡部太基(TEAM TEPPEN/第4代Krushウェルター級王者)は67.45kg、対戦する西川康平(8ball fitness)は67.4kg、漁鬼(SHINE沖縄/TENKAICHIウェルター級王者)と中島玲(フリー)は同じ67.4kgだった。
続いての会見で中島は「全員倒します」、漁鬼は「相手がボクシングの日本王者になってキックボクシングに転向している相手で、どれだけやっていけるのかなって話題性もあるし、6月大会で一階級下のバズーカ選手を倒して一目置かれる存在になったと思うので倒し甲斐があるのでKOで倒とうと思っています」とそれぞれ挨拶。
西川は「「早くぶっ倒せる日が来て楽しみにしています」、渡部は「明日は自分のキャリアで最後の後楽園ホールだと思うので、思い切り暴れて思い切りぶっ飛ばしたいと思います」とそれぞれの想いを口にした。
どれくらいの時間で相手を仕留めるつもりか。それを聞かれた中島は「そういうのは考えてなくて、自然にどこかのタイミングで絶対に倒すので。いつ相手が倒れるかを楽しみにしてもらえたらと思う」と楽しみにして欲しいとし、漁鬼は「中島選手はパンチが強くてスリルある試合になると思うので楽しみにしていますが、1RでKOしたら面白くないので楽しんで2・3Rのどっちかで倒す」とした。
西川は「うまくいけば30秒」と豪語。渡部は「ラウンド関係なく必ず倒します」と言い、西川の発言に「頑張れよ」と返す余裕も見せる。
試合に至るまでに最も自信を深めたものは何か、との問いには、中島が「この4選手の中で僕はトーナメントが決まる前からずっと人生懸けて練習をやっているので、2~3カ月前に試合が決まってから頑張ったってヤツとはプロとしての覚悟の違いが出るので見てください」と言えば、漁鬼は「遠い距離からミドルキックを蹴ったりしてポイントアウトして勝つ気はないので、荒々しく緊張感のある試合にしようと思っています」と言い放つ。
西川は「別にないけれど全部自信あるから。だけど会見やって面と向かってから、毎日相手が頭に浮かぶ生活してきたので、それがやっと試せるのが楽しみです」と試合が待ち遠しかったとし、渡部は「気合いと根性で戦います」とらしいひと言。
最後の後楽園との言葉もあったが、渡部は「ここをクリアしないと意味がないので全集中しています」と、今はこの一戦のことしか考えてないとした。
計量後には激しいフェイスオフとなり、相手の目を見て何を感じたかと聞かれると、西川は「前回と変わらないです。前回の会見で、相手の目を見て僕はマジでめちゃくちゃ気合いが入った。その時と変わらない」とし、渡部は「いい目をしていると思った。明日はぶっ飛ばしてやるからなって気持ちで見ていました」と話す。
キックボクシングに転向してわずか3戦目でベルトが手に届く位置へ来た中島だが、「僕はベルトどうこうよりも格闘技に命かけてやると決めているので、ベルトが懸かっているから頑張るとか頑張らないじゃなくて。それでずっとやってきているから。僕以外の3選手もみんなトーナメントが決まって頑張っていると思いますけれど、渡部選手はこれで最後、西川選手もまた出てきて頑張っているし、猟鬼選手もトーナメントへ向けて頑張っているって言ってますが、僕はずっとやっているので。キックボクサーに『キックボクシングをナメるな』ってめっちゃ言われますけれど、僕も言いたいことがあって。格闘技ナメんなよ、と。それだけです」と、言い放つ。
それに漁鬼は「格闘技はたくさん練習すれば勝てるってものじゃない」と反論すると、中島は「違う、違う。相手が決まってからやるんじゃなくて、相手が決まってなくてもやるっていう。そこをプロとしてちゃんとやれよ、お前。それだけやねん」と口を挟む。
しかし、漁鬼は「格闘技の仕方っていろいろあると思うので。仕事をしながらやる人もいればボクシング一本でやる人もいるし。そういう生活をしていても勝てるってところを明日見せる」と、中島の考えを打ち砕いてみせると宣言した。