平良は本当にハッピーな人だよね。いつ見ても笑顔で接している
──あなたが言う通り、蒲原先生が格闘技に導いてくれたのですね。さて、今回の対戦相手のジョシュ・フレムド選手は、組みにおいてアルハサン選手にアドバンテージがあるように感じますが、それでもこれまでのようにスタンド中心に戦いますか。
「たしかにグラップリングにおいて、100万パーセントの自信があるよ。調子にのるわけじゃないが、本当に自信があるから言っている。彼より自分の方が強いことは自分が分かっている。グラップリングでもスタンディングでも、どの局面においてもね。ケージの中でそれを証明したい。もし彼の方が強かったとしても、勝利へのガッツは俺の方がある。勝つ為には何でもする。僕のグラップリングを見た事がある人は少ないと思う。打撃で戦うのが好きだからどうしてもスタンドが多くなるけど、だ今回はグラップリングの展開になったら、皆さんに僕のグラップリングをお見せする。それが今回の僕の計画なんだ」
──7月の前戦コディ・ブランデージ戦は、垂直エルボーを打ったためにノーコンテストになった。今後、12-6エルボーが11月から解禁となることをどう考えていますか。
「素晴らしい事だと思う。最初その情報を見た時に“ん? 時間が巻き戻らないかな”って思ったよ(笑)。いい事だと思う。これからいくらでもエルボーが打てるから。UFCが改善してくれたと思っているよ。これからは選手が途中で負傷のフリをしたり、マットに手を着いて試合から逃げ出す事も少なくなるでしょ? だから嬉しく思っている」
──これまでは初回に抜群の強さを誇るアルハサン選手ですが、2回目以降に失速することがありました。スタミナの改善の自信はどうですか?
「とても自信があるよ。ずっとスタミナの事を皆に言われ続けてきた。実際にスタミナの強化にかなり集中して準備をしてきたので、スタミナの心配をする必要性もないくらいだ。これまでは自分でも気になっている事ではあったので。今回はたとえ50ラウンドあったとしても、準備はできている。ケージで死ぬ覚悟が出来ている。100パーセントで1R目から最後のラウンドまで戦います。そうなるはずだ」
──今回の試合に向かうファイトキャンプは、Metro Flexとフォージ・ファイト・クラブ(旧エレベーション・ファイトチーム)でも練習したのですか。
「僕は今テキサスに住んでいるから、同地のMetroFlexに行っている。そして3週間はコロラド、デンバーにあるチームエレベーションでトレーニングしている。そして3週間後にまた戻ってきて、Metro Flexで、というような風に交互にトレーニングをしているんだ」
──ということは、今大会のメインイベントを戦う平良達郎選手のトレーニングも見たことが?
「あぁ、あるよ! どうしても大きい階級はこっち、小さい階級はこっちって分けられているから。直接喋った事はないのだけど、目が合ってハーイとする。とても才能のあるファイターだと思う。それだけじゃなくて、本当にハッピーな人だよね。いつ見ても楽しそうに笑顔で話しているんだ。常に人にナイスにしている。
バイアスがかかっている訳じゃないんだけど、僕、本当に日本が大好きで。日本のカルチャーが本当に大好きで、柔道の蒲原先生の影響もあると思うんだけど。日本のすべてが大好きなんだ。日本の人達がリスペクト持って生活をしている事も。今まで3度日本に行った事があるんだけど、全然足りない。日本人を見るともう『Oh Yeah、ハーイ!』っていう感じだよ」
──では、そんな日本のファンのメッセージを。
「2025年に、また日本に行きたいな。日本の文化が本当に大好きです。僕の夢はUFCがいつか日本で開催される事、そうしたら日本のアリーナで戦う事ができる。それが夢です。僕の事を是非、応援をしてください。僕もあなた達を応援しているので。いつも応援してくれてありがとうございます!」
──そういえば『ONE PIECE』もお好きなんですよね。
「ハハハハハハハハハ! あー、その話しないようにしなくちゃと思ってたのにな。アニメ大好きなんだよ! 自分の書斎があるんだけど、『ONE PIECE』のフィギュアでいっぱいなんだ。一番のお気に入りは、ゾロだよ」
──ルフィーよりも?
「いやいや、ルフィーも好きだよ。ただファイターだったら、ゾロのあのエネルギーは分かるはずだよ! でもルフィーも好きだよ、ゾロの次にね!」