2024年10月8日(日本時間9日)米国ラスベガスのUFC APEXにて『Dana White's Contender Series 2024 : Week 9』(UFC FIGHT PASS配信)が開催され、5試合が行われた。
注目のフライ級ではHEX FSフライ級王者のガウチーと、Eternal MMAフライ級王者ドリリッチによる豪州ライバル団体王者対決が実現。
9勝1敗のガウチーは、5月の前戦で中務修良を右クロスで1R KO。2017年にはUFC王座挑戦経験を持つスティーブ・エルセグにも判定勝ちの戦績を持つ。
8勝1敗のドリリッチは3月に猿飛流と対戦し、サウスポーからの左で2R TKO勝ち。続く6月には、DEEPでRYOGAにTKO勝ちしているMAXレアリも初回TKOに下している。
▼フライ級 5分3R〇ショーン・ガウチー(豪州)10勝1敗[判定3-0] ※29-28×3×アンソニー・ドリリッチ(豪州)8勝2敗
1R、オーソのガウチーに、サウスポー構えのドリリッチ。ガードを固めて圧力をかけるガウチーに、ドリリッチは右ジャブで牽制。そこに右ボディストレートを見せ、組みに行くガウチーだが差し上げるドリリッチに深追いせず。
ドリリッチは角度をつけて右のクリンチボクシングで離れる。右ジャブを突いて右回りで外足を取りに行くドリリッチ。それを追うガウチーはまたもダブルレッグもすぐにドリリッチは差し上げる。
スタンド、ワンツーの左はドリリッチ。前蹴りも突いて出入り。ガウチーの右の入りに右回りでアッパー、左ミドルを突くドリリッチ。左右にはドリリッチがブロッキング。そしてシングルレッグへ。
金網に押し込むが、ここも突き放すドリリッチはワンツー。ガウチードリリッチはワンツーの右をボディに。ドリリッチは右で首を押さえ左ストレート。ドリリッチの蹴りがローブローになるが、ガウチーはすぐに続行を希望。詰めて組んで跳びヒザを見せてホーン。手数でドリリッチのラウンドに。
2R、右ジャブを突くドリリッチは左ミドルも。ガウチーは圧力をかけると、そこにドリリッチは右にステップして右ジャブから組みも離れるガウチー。手数が多いドリリッチにシングルレッグで回してテイクダウンはガウチー。
金網で立ち上がるドリリッチを追うガウチーは右ヒジ、ドリリッチは左ストレート、左ミドルも、ガウチーは左ボディを当てると、対角で右ヒジ!
左ミドル、インローを返すドリリッチはのシングルレッグを切って、ガウチーは右ボディ! さらに追って左ボディを当ててダブルレッグテイクダウン。立ち際のドリリッチに右ヒジを突く。
右ストレートをガード上に当てるガウチーは、さらに右ボディ! 左ミドルからワンツーを返すドリリッチは左右に角度をつけてステップしてフルコンタクト空手のようなボディ打ち。ガウチーが取り戻したラウンドに。
3R、中央に先に出るガウチー。そのガードに外から突くドリリッチ。中央をとるガウチーは詰めて右ボディ打ち! ドリリッチはワンツーで出入り。近い距離で首相撲ヒザを突くが、ローブローとなりレフェリーが間に入るが、ガウチーはまたも続行を希望。
そのまま流す。首を掴んで左ボディ打ちのドリリッチに、右ボディを打ち込むガウチーは返しの左も。ドリリッチは小さな跳びヒザから右。ガウチーは右ボディをヒット! ダブルレッグから離れ際に右ヒジ! さらに詰めて右ボディを当てて左フックを振る。
クリンチボクシングのドリリッチを剥がして右ヒジ、ダブルレッグテイクダウンで尻までは着かせるガウチーに、すぐに立つドリリッチは右ジャブ。右ボディ、左フックで応戦するガウチー。回るドリリッチを追い、互いにジャブを刺し、ガウチーは詰めて右ストレート! しかし、すかさず右ジャブ。左アッパーを細かく返すドリリッチ。
互いに一進一退の攻防のなか、シングルレッグのガウチーは大内刈を合わせてテイクダウン! ドリリッチをマット中央側に寝かせると。インサイドガードからハーフからヒジ、さらに片足をまたぎヒジを連打! ホーン。
両者ともに手を止めない3Rの判定は、29-28×3の1P差で、ボディショットにテイクダウンも決めたガウチーが勝利。豪州王者対決を制したガウチーだが、インパクトが求められるDWCS、今回のUFCとの契約は見送られている。