激しいファイトっぷりで日本のファンも増えているチュームーシーフー(C)KNOCK OUT
2024年10月12日(土)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2024 vol.5』(U-NEXT配信)のメインイベントにて、KNOCK OUT-BLACKフェザー級王座決定戦3分3R延長1Rで栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)と対戦するチュームーシーフー(中国/郭強ファイトクラブ/CFP)のインタビューが主催者を通じて届いた。
チュームーシーフーは中国の少数民族であり戦闘民族として知られる「イ族」の出身。2022年3月の『武林風』では、過去K-1で武尊と激闘を演じた強豪ワン・ジュングァンと対戦し、判定で惜敗したものの互角の打ち合いを演じた。2023年6月に初来日、龍聖から右フックでダウンを奪い、延長戦で判定負けも龍聖を苦しめて一躍注目を集めた。2024年2月の再来日では久井大夢と対戦し、これも激闘の末にチュームーシーフーが左フックでダウンを奪って勝利している。8月の3度目の来日では元山祐希をハイキックで初回KOした。戦績は27勝(10KO)5敗。
UNLIMITEDルールでの試合にも興味がある
──前回、8月の元山祐希戦はいい勝ち方ができたと思いますが、今改めて振り返ると?
「あの試合の結果は私の予測した通りの展開でした。なぜなら我々は試合前に詳しく対戦相手を研究していたからです。元山選手はベテランの素晴らしい選手でしたので、新しいテクニックなど私も多くのことを学ぶことができました」
──これまではパンチが目立っていた印象ですが、前回は蹴りでのKOでした。何でも倒せる自信があるということでしょうか?
「キックボクシングにはパンチ・ヒザ・キックなど多彩な技があります。対戦相手も毎回違うわけですから、私も違ったスタイルで試合をすることになります。次回もまた違ったスタイルの華麗でエキサイティングなファイトになることをお約束します」
──倒す武器として、まだ日本での試合で見せていないものもありますか?
「もちろんです! ただそれを出すにはチャンスが必要です。そのチャンスが来れば必ず新しい武器を炸裂させます」
──勝利後に栗秋祥梧選手が名乗りを上げて、タイトルマッチが決定しました。栗秋選手の印象は?
「栗秋選手は礼儀正しい選手だと認識しています。私は強い選手と拳を交えることが好きですが、もっと好きなのは礼節のある選手と一緒に試合をすることです。なので、彼との対戦にはとても期待しています」
──栗秋選手も倒す武器をいくつも持っている選手です。特に警戒すべきと思っている点はどこですか?
「栗秋選手のファイトスタイルは冷静であり、かつ強い瞬発力を持っています。しかし私はすでに対策を練ったトレーニングをしてきていますから、必ずそのパフォーマンスを発揮して勝利しますよ!」
──どんな試合をして、どう勝ちたいですか?
「私は『KNOCK OUT』に出場して3回とも対戦相手からダウンを奪っていますよね? だから今回も例外なくKO勝利します! そしてチャンピオンベルトを中国のグォ・チャンファイトクラブに持ち帰ります」
──勝てば『KNOCK OUT』初の中国人チャンピオンとなります。『KNOCK OUT』の王座を獲得することは、ご自分にとってどんな意味がありますか?
「私とグォ・チャン会長の目標は、王者となりチャンピオンベルトを獲得するため努力し前進することです。チャンピオンになるということは、私たちの共通の目標が達成されるということを意味します」
──すでに日本で3戦して、日本での知名度や人気も上がってきています。それを実感することはありますか?
「あります! SNSには日本のファンの方からたくさんの応援メッセージが届くようになりました。ですので、これからもっと日本語を勉強して、皆さんとコミニケーションを取っていきたいです!」
──地元・中国ではどんな反響がありますか?
「中国ではたくさんの方が私の試合に注目してサポートしてくれていますが、今回はもっと多くの皆さんが応援してくれています。特に私はイ族として最初に『KNOCK OUT』に参戦した選手なので、イ族の同胞も私がチャンピオンになることをとても熱望しています。このリングで成功を収めて、これから夢を追う選手たちにさらに多くの励ましとサポートを与えていきたいです」
──勝ってベルトを巻いたら、どんな王者になりたいと思いますか?
「ベルトを獲得したら、王者として自分の夢を叶えるためにたくさんファイトマネーを稼いで、家族の暮らしをもっと豊かにしてあげたいです。そして今よりさらに高い栄誉を得るために、自分自身をもっとステップアップさせたいですね」
──ベルトを獲得した先には、どんな目標を持っていますか?
「チャンピオンになったら、『KNOCK OUT』代表として日本のいろいろな団体の王者と試合をしてみたいという気持ちはあります。それから久井大夢選手が持っているベルトにもチャレンジしたいです。オープンフィンガーグローブをつけてKNOCK OUT-UNLIMITEDルールでの試合にも興味がありますよ。王者として、より多くのファイトマネーを得て、家族の生活を改善し、私の生活の質やトレーニング環境も向上させていきたいです。つまりは、より影響力があり模範となるポジティブなアスリートになるのが目標です」
──栗秋選手に改めてメッセージをお願いします。
「栗秋選手、お互いにしっかりと準備をして滞りなく試合の日を迎えましょう。試合当日は自分たちが持っている最高のパフォーマンスでファイトして、このタイトルマッチをエキサイティングなものにしましょう!」
──当日の試合で、一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「ポイントですか? とにかく私はこの試合のためにたくさんの武器を用意しました。このタイトルマッチを、華麗でエキサイティングなものにしてみせますのでどうぞご注目ください! 会場ではぜひ『チュームーシーフー』と大きく叫んでください。皆さんの声援、私は全部聞こえていますよ! 10月12日、会場でお会いしましょう」