「秋田県スポーツ大使」に就任した同県出身の桜庭和志が、11月30日から2日間、秋田市で「秋田ねわざ祭2019」を開催することを18日、秋田県庁での記者会見で発表した。
11月30日(土)に秋田市文化会館で「QUINTET FIGHT NIHGT4」(今大会は合計体重360kgのライト級カテゴリーで実施)が行われ、12月1日(日)には秋田県科学スポーツセンターで秋田県体育協会と秋田県レスリング協会の協力のもと、中高生のトップアスリートに向けた技術強化セミナーを実施、さらに日本ブラジリアン柔術連盟によるキッズや一般ファンを対象にした柔術体験セミナーも予定されるなど、グラップリングに親しむイベントが2日間にかけて行われる。
会見で桜庭は、「QUINTETはスポーツライクな寝技の競技。(秋田県スポーツ大使に就任し)、見せることと教えることを同時にやっていきたいと県と話し、今回の『秋田ねわざ祭2019』開催となりました。秋田県の格闘技も盛り上がってもらえればと思い、大会の翌日には、セミナーで柔術の護身術的なこともやっていきたいし、レスリング協会にも協力してもらって一緒にやっていきたいと思っています」と、イベントの趣旨を語った。
また、QUINTETの魅力について、「ポジションを奪うポイントで競うポイント制ではなく、ギブアップでしか勝敗は極まりません。身体の全体や梃(テコ)の原理を使うこの競技は、いま世界でも受けがよく、秋田の人も格闘技が好きなのできっとハマると思います」と説明。さらに、「楽しんで見てもらえればそれで充分。5対5の対抗戦で自分の前の選手の勝敗で作戦が変わってくる。そういう選手の気持ちも想像すると面白いです」と、団体戦の見どころも語った。
会見には、中井祐樹・日本ブラジリアン柔術連盟会長も同席。「秋田はレスリングや柔道が盛んですが、柔術の普及は遅れていました。今回の『秋田ねわざ祭2019』を機に、秋田から全国に波及するような催しにしたい」と話した。
桜庭の地元でのQUINTET開催に、プロデュサー自身の凱旋出場の期待も高まるが、桜庭は「僕のチームを作るか、レスリングベースのチームなどを作るか考え中です」と、参加の意思を示し、出場選手選定中であることを語った。
最後に桜庭は、「地元の柔道部から『関節技を教えてください』などと言われることもあるのですが、QUINTETのグラップリングは柔道やレスリングとまったく違う競技ではないので、とくに若い選手は吸収が早いので、たとえばレスリングだったら、QUINTETに出た技をどうやって使おうかとか考えると思います。その類似点を楽しんでもらえたらいいと思います」とグラップリングの競技間のクロスオーバーを望んだ。
なお、11.30「QUINTET FIGHT NIHGT4」のチケットは、9月19日(木)10時から先行発売が開始。出場選手は調整中。
12月1日(日)「秋田ねわざ祭 2019」
【内容】11月30日(土)「QUINTET FIGHT NIHGT4」秋田市文化会館
12月 1日(日)秋田県科学スポーツセンタートップアスリート技術強化セミナーブラジリアン柔術体験会キッズ護身術セミナー
【講師】桜庭和志中井祐樹(日本ブラジリアン柔術連盟会長)早川光由(トライフォース柔術アカデミー総代表)植松直哉(日本ブラジリアン柔術連盟副会長)新明佑介(日本ブラジリアン柔術連盟事務局長)QUINTET出場選手日本ブラジリアン柔術連盟指導員
【イベントスケジュール】
(1)トラブルから身を守ろう!『親子で学べる柔術式キッズ護身術』10:00~11:30対象年齢:男女6歳~12歳(希望に応じて両親も参加可能)定員:30名
体験プログラム:ブラジリアン柔術をベースとした護身術、トラブルや事故から身を守る方法を親子で楽しく学ぶ。
(2)人生を豊かにする生涯スポーツ『ブラジリアン柔術体験会』13:00~14:30・一般コース・女性コース・シニアコース(対象年齢:男女45歳~70歳)定員:30名(各コース同時開催)
体験プログラム:体力のないシニア層でも、チカラのない女性でも、ふだん運動しない人でも楽しく取り組める柔術体験プログラムを用意!
(3)秋田から世界を目指せ!『トップアスリート強化セミナー』15:00~17:00対象者:中学生~高校生 レスリング選手
セミナープログラム:桜庭和志を中心としたプログラップラーが、競技に有効な世界レベルの技術を細かくレクチャー!