2024年9月29日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX 2024』の前日計量が、28日(土)都内にて正午より行われた。
第16試合のK-1 WORLD GPクルーザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rで対戦する、リュウ・ツァー(唐山文旅驍騎ファイトクラブ/CFP/王者)は89.8kg、マハムード・サッタリ(TEAM OTA/挑戦者)は89.1kgでそれぞれ計量パス。
計量後のフェイスオフでは周囲の制止を聞かずにらみ合い続けた両者、スタッフに引きはがされるとサッタリは珍しく声を荒げた。さらに会見でも両者は撮影の指示がなかったにも関わらずフェイスオフで互いの額を押し付け合い、一触即発の事態に。
サッタリは「今回、この試合のために最高のチームと最高のトレーニングをしてきました。向かい合って、自分は100%勝てると思いました。自分が勝つ姿をお見せします」と言い放つ。
ツァーは「サッタリと向かい合って、以前とは違うなと思いました。以前は紳士的な選手だと思っていたのに、リスペクトがない印象を受けました。彼が私を100%倒すということであれば、必ずKOで倒しますし、中国のパワーを見せつけたいと思います」と、KOするのは自分の方だと言い返す。
フェイスオフで荒れた理由を聞かれたサッタリは「ただただ興奮していて、いい試合を見せたいと思っているだけです。明日はこの気持ちをぶつけて、どちらがチャンピオンなのかを証明したいと思います」と答える。
ツァーには、サッタリが「幻想を崩す」と宣言していることについての質問。ツァーは「これまで私は、K-1で全て勝利しています。会見の度に、みんな私をKOして勝つと言いますが、結果はどうでしょうか? 私はウェイ・ルイ先生に習い、毎日死に物狂いのトレーニングをしてきました。その結果がついてきていると思っています」と、幻想などではない、現実だとした。
サッタリはベルトへの想いを聞かれると「今のこの瞬間では、ベルトのことは頭になくただ試合がしたいです。リングの上ではチャンピオンらしい試合をしたいです」と、自分が王者になるにふさわしい試合を見せると宣言。
対するツァーは「王者には武徳がないといけない。試合のパフォーマンスも大事ですが、王者は徳がないといけないと思っています。なければ王座を返上すべきだと。人品がないといけない。そういう試合をお見せします」と、サッタリはこのベルトにふさわしくないと言わんばかりだった。
激しい火花を散らした両雄。エキサイティングなタイトルマッチとなりそうだ。