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【RISE】AKARIが引退を発表「格闘技を楽しめなくなってしまった」今後は「新しい夢へ向かって頑張って動いています」

2024/09/20 15:09
【RISE】AKARIが引退を発表「格闘技を楽しめなくなってしまった」今後は「新しい夢へ向かって頑張って動いています」

引退を発表したAKARI。まだ20歳と惜しまれる決断となった

 2024年9月20日(金)都内にて記者会見が行われ、RISE QUEENミニフライ級(-49kg)3位のAKARI(TARGET)が引退を発表した。


 AKARIはジュニア時代から第2代RISE QUEENなど5冠王の神村エリカに憧れ、教えを乞い神村の遺伝子を継ぐ女子ファイターで、2019年9月大会にてプロデビューを飾り、2021年3月の「ミニフライ級NEXT QUEENトーナメント 2021」で宮﨑若菜、大倉萌を破って優勝。初代RISE QUEENミニフライ級王者・寺山日葵に挑戦したが、判定3-0(49-48×3)で敗れた。

 2022年4月に開幕した「第2代RISE QUEENミニフライ級王座決定トーナメント」では宮﨑若菜を返り討ちにするも決勝でerika(=名前の後ろにハートマーク)との再戦に敗れて戴冠ならず。10月の再起戦では計量をパスすることが出来ず、減点2、グローブハンデ(AKARI 6oz、ERIKO 4oz)で試合を行うも1Rからアグレッシブに攻めて判定勝ち。この試合が最後となった。戦績は10勝(1KO)3敗。キャッチフレーズは“美脚炸裂シンデレラ”。20歳。

 10月20日(日)東京・後楽園ホールで開催される『RISE 182』にて引退式を行う。


 会見に出席したAKARIは「引退する決断をしました。こういう場を設けていただくことも引退式をしていただけるような選手ではないことは自分が一番分かっていますし、こういう答えを出したことも応援してくれた皆さん、復帰戦を待ってくれていた方々に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、身体に心が追いついていけなくなり、格闘技を楽しめなくなってしまって引退をする決断をしました」と挨拶。


 引退を考えるきっかけは「復帰戦へ向けて練習はしていて、フィジカルトレーニングだたりスパーリングだったりは続けていたんですが、どうしても素直に格闘技が楽しめなくなってしまったのが引退しようと思った大きいきっかけです」と、格闘技を楽しめなくなったからだと説明。

「引退しようと思い始めたのは去年の5月頃からずっと思っていて。伊藤代表にお話をさせていただいて、年内はよく考えてという感じでした。1回自分でもう一度頑張ると決めてやっていたし、ファンの皆さんも待っていてくれて応援してくれているのも伝わってきて、それに応えたい気持ちと心のどこかに引っ掛かりを感じていたので長く考えましたね」と、長い時間をかけて考えた末の結論だという。


「私はそんなにメンタルが元々強くなくて。自分のことを頑張らせてあげたい、盛り上げたいと思って、自分を大きく見せすぎてっていうのもあって。自分のために頑張っていたことがどんどん違う方向へ行ってしまい。どうしたらいいんだろうという時にいろいろ重なり、格闘技をしていても楽しくないかもって思っちゃって。つらいことは当たり前なんですけれど、つらいことも含めて楽しいと思えていたことがそうじゃなくなってきてしまって、というのがありますね」と、心情を明かした。

 師匠の神村エリカには「エリカ先生には引退を考えていますと聞いた時に、他にやりたいことがあるのかとか、引退というのは本当に大きいことなので、よく考えてそう思うならそうした方がいいと思うと言っていただけて」との言葉をもらったとする。

 今後については「なんとなくは決まっていて新しい夢へ向かって頑張って動いています。ゆくゆくは発表できるようになればいいなと思っています。変わらずにファンの方とはお話もしたいし、というのはあるので、難しいけれど皆さんが喜ぶようなことができたらと思います」と、新しい夢へ向かって進んでいきたいとした。


 格闘技との関りについては「格闘技自体は大好きですし、今後もRISEは見続けると思います。ジムで小さい子たちを指導していたりもするので、そういったところで格闘技に関わっていくと思うし、RISEとは切っても切り離せない関係だと思うので関わっていくと思います。同じジムの選手が出るとなれば応援も行きますし、好きな選手が出るとなれば応援にも行くし、RISEとは関わっていくつもりです」と、RISEや格闘技と完全に離れるわけではないと説明。

 キックボクサーとしての一番の思い出を聞かれると「寺山日葵選手との試合が一番思い出に残っているし、あの試合ために自分のために頑張って来れました」と、2021年5月16日のRISE QUEENミニフライ級タイトルマッチで対戦した寺山戦をあげた。

 最後に、まだ20歳ということで何年後かに復帰したくなった時は復帰するかと聞かれると、AKARIは「ないと思います」ときっぱりと答え、決意の固さを感じさせた。

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