2024年9月13日(金)タイ・ルンピニースタジアムにて『ONE Friday Fights 79』(U-NEXT配信)が開催されている。日本からMMA7戦無敗の前薗渓(格闘技吉田道場)、ムエタイ138ポンド契約(62.59kg)でジャパンキックライト級王者の睦雅(ビクトリージム)が出場。
▼ONEフェザー級MMA 5分3R〇オ・スファン(韓国/Diamma)7勝1敗1分[判定3-0]×前薗 渓(日本/格闘技 吉田道場)7勝1敗
前薗は、大阪体育大学レスリング部出身で大阪府泉佐野市の格闘技吉田道場所属。
高校まで柔道部に所属し、大阪府でベスト8。大阪体育大学でレスリングを学び、2020年西日本学生選手権グレコローマン67kg級優勝。大学4年の22歳の時に格闘技 吉田道場入りし、アマチュアMMA7戦全勝。フューチャーキングトーナメント優勝。
2024年3月の『DEEP TOKYO』ではアシルベック(ウズベキスタン)を1R リアネイキドチョークで極めると、6月1日の前戦『DEEP Osaka』でも、ボンサイ柔術のペレイラ ユウジ ラファエルにサウスポー構えからの左を当て、スクランブルでも競り勝ち、判定勝ち。プロでもMMA7連勝をマークしている。
対する韓国のオ・スファン(Diamma)は、MMA6勝1敗1分。散打ベースで、2021年の全国ウーシュー選手権大会で国家代表選抜戦-70㎏銅メダルとなっている。
MMAでは2018年にプロデビューし、韓国AFC、NeoFightで3連勝後、4戦目で現ONEファイターのキム・キョン・ロックに1R リアネイキドチョークで一本負けも、その後は3勝1分と負け無し。2024年4月の前戦では村井和道の右ミドルハイを掴んでの右ストレートで倒してパウンドでTKO勝ちし3連勝中だ。
サウスポー構えの前薗は、オーソのオ・スファンの右の強打を被弾せずいかに組み勝てるか。オスファンは散打ベースの組みも得意とし、払い腰テイクダウンなども使うが、前薗はそこで組み負けることなくペースを掴みたい。
1R、サウスポー構えの前薗。オーソのオ・スファン。前薗が右で差すが、小外がけテイクダウンはオ・スファン。前薗の蹴り上げにオ・スファンは立ち上がり、スタンドを選択。圧力をかけるオ・スファンに、左ハイ、左フックの前薗だが、ワンツーで詰めるオに、前薗の左ローがローブローに。中断。再開。
左から右オーバーハンドの前薗をさばくオ・スファンに詰めて右差し。小手に巻いて投げを狙うオ・スファンに。ボディロックから後方に投げ! 立ち上がり際にリアネイキドチョークを狙うが、足のフックが甘くなったところで立つオ・スファン。今度は首投げの前薗だが、オ・スファンは立ち上がり。そこにがぶりヒザの前薗だが、またもローブローに。中断後再開。
2R、右ハイをダブルで打つオ・スファン。左右でコーナーに押し込む前薗に投げ狙いのオ・スファンが押し込む。体を入れ替える前薗はクラッチも崩せずブレーク。
右ミドルハイで前に出て右ストレートのオ・スファン。しかし、前薗はシングルレッグでコーナーまでドライブ。上半身をロープ間に出すオ・スファンに背後からヒザ。後方に引き込むが、両者立ち上がり。
右で差す前薗は足の甲に踏みつけ。オ・スファンも右でこつこつ突く。ボディロックで片ヒザは着かせるがブレーク。左で飛び込む前薗に右を合わせるオ・スファン。前薗はシングルレッグでコーナーまでドライブ。押し込みヒザ。踏みつけ。
3R、ハグ。オ・スファンの右ストレートに右前手を狙う前薗。オ・スファンから組んでボディロックで崩し。すぐに立つ前薗をコーナーに押し込んで、左の高いヒザ。ボディロックで2度崩すが、すぐに立つ前薗をはキムラ狙いもブレーク。
右前手を当ててシングルレッグから首投げも、すかしてバッククリンチのオ・スファン。ストレートアームバー狙いも離れるオ・スファン。右ストレートで前進の前薗はシングルレッグへ。差し上げるオ・スファンは背中を見せて立ち上がり。
右で差してコーナーに押し込みヒザは前薗。左小手で細かく打つオ・スファンに、前薗が崩すもオ・スファンは戻してゴング。判定は3-0で前薗に組み負けず、スタンドで戦ったオ・スファンが勝利した。