ONEストロー級でムエタイとキックボクシングの2競技で王者になったプラジャンチャイ(C)ONE Championship
ONEムエタイ&キックボクシング世界ストロー級統一王者のプラジャンチャイ・PK・センチャイ(タイ)が、フライ級に階級を上げることが明らかとなった。ムエタイの情報もSNSで提供している『Muay Thai Super Fight』が報じた。
プラジャンチャイは元ラジャダムナンスタジアム認定フライ級王者、元ルンピニースタジアム認定バンタム級&スーパーバンタム級王者。ボクシングでもWBAサウスアジア・バンタム級&フェザー級王座に就いている。スピードがあり、ハイレベルなテクニシャンタイプのムエタイトップファイターの一人。
2021年7月のONE初参戦で、いきなりサムエーに挑戦して判定勝ちでストロー級ムエタイ世界王座に就いたが、2022年5月の初防衛戦でジョセフ・ラシリにTKO負けで陥落。2023年1月の『ONE Friday Fights 1』で再起戦を行い、コンペットに勝利した。6月にはサムエーをもKOして暫定王座に就くと、12月にラシリとの王座統一戦を初回KOでリベンジに成功し、王座返り咲きを果たした。さらに2024年6月には“人生無敗の男”ジョナサン・ディベラに挑戦し、判定勝ちでストロー級キックボクシング世界王座も奪取している。戦績は340勝52敗3分。ONEでは6勝1敗。また、プロボクシングでも3戦3勝。
プラジャンチャイの階級変更はここ数日タイで話題となっており、所属のPKセンチャイジムのシアケー氏がプラチャンチャイのフライ級への階級変更を明らかにしているという。
ONEフライ級はキックボクシング世界王者がスーパーレック・キャットムーカオ(タイ)、ムエタイ世界王者がロッタン・ジットムアンノン(タイ)となっており、タイでは早速ロッタン戦が囁かれているそうだ。
さらに別の報道では、プラジャンチャイは「階級を上げた際は最初に武尊選手と戦いたい」とコメントしたという。武尊(team VASILEUS)は現在フライ級キックボクシングの2位にランキングされている。
実はプラジャンチャイ、RISEで那須川天心戦が実現寸前まで行ったことがあるが、コロナ禍により実現しなかったという経緯がある。
武尊は9月27日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 81』(U-NEXT配信)にて、タン・ジン(ミャンマー)との対戦が決まっており、ONEのチャトリCEOは「ロッタンは今年後半(11月)にムエタイの世界王座防衛戦を戦います。武尊は9月27日にまた非常に困難なキックボクシングの試合に臨みます。その後にロッタンと武尊はついに対戦します」と、両者が次戦をクリアしたら対戦になることを明言している。
そうなれば、武尊vs.プラジャンチャイは2025年のスーパーカードとなるのか。いずれにしても武尊には茨の道が続いていきそうだ。