2024年9月8日(日)神奈川・横浜BUNTAIで開催された『RUF presents RISE WORLD SERIES 2024 YOKOHAMA』のメインイベントで、RISE世界バンタム級王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)に挑戦し、判定3-0で敗れた挑戦者・田丸辰(TRY HARD GYM)が試合後インタビューに答えた。
――試合の感想は?
「負けたのが久しぶりなので悔しいですね」
――均衡が崩れない状態が続いたが、どういう心境だった?
「正直、僕は4Rまでドローで5Rもドローだと思ったので、延長の準備をしていたんですけれど5Rの途中からこれは差がつかないと思って、正直自分の中で延長の準備をしながら戦っていたので、そこで負けちゃったのかな」
――ジャッジは3人とも5Rを志朗選手に付けた。
「取られたとしたら5Rかなと思って途中まで動画を見てるんですけれど、そんなに全員が付けるほどの内容だったかなっていうのが正直あります。ドローで延長戦で一気にギアを上げて明確にダウンを取りに行こうってプランを試合中に組み立てていたんですけれど、そこが自分の心構え的に二流だったなというところがあります」
――前回と印象が変わったところは?
「正直変化はない。強いのは分かっていて、ナメていたわけではなく勝つことが一番大事で、時代を変えるために倒しに行こう、明確に差をつけて勝とうと思っていたんですけれど、戦ってみて想像を超えてくるようなことはなかったかな」
――どういう作戦があった?
「ストレートを警戒してガードは高いと思っていたので、ストレートを当てるために他の技を散らしたりストレート以外の攻撃を磨いてきたんですけれど、そこで当てられなかったので明確に差を付けられなかったので、そこが志朗選手のやってみないと分からない上手さとテクニックとかだったのかなって思いますね」
――今回は55kgだったが、今後の階級は?
「適正階級はは53kgだと思いますが、マジで何で負けたんだろうって感じなので、いち早く志朗選手リベンジしたいので、一度負けてリベンジを果たせていない政所仁、鈴木真彦、志朗あたりとやってリベンジロードを進んでいきたいのはありますね」
――3Rまでオープンスコアがずっと10-10だった時、どんな軌道修正を考えていた?
「ずっと明確に差がつかない。なかなかお互い攻めづらい、5Rもちょっとしたきっかけでポイントを取られたと思うので、そういうちょっとのきっかけを作らないためにお互い消極的になったりとか、手数が出なかったという印象です。狙っていた攻撃がお互いあったので、それを待っていた感じですが上手くいかなかったですね」
――前回バッティングで無効試合になったので、前に出ることは慎重になっていた?
「そこはそんなに考えてなかったです」
――どれくらい休んで再起をする?
「マジで今すぐもう1回志朗選手とやりたいくらい延長の準備をしていたので。どういう流れになるかはRISEさんと話し合ってになると思いますが、そんなに差がある5Rだったかなとずっと思っています。気持ちはすぐに試合をしたいです」
――タイプ的に似ていてお互いに相手の先を読む試合をする。ということは、次に戦った時も同じような展開になる?
「それは実際にやってみないと分からない。僕は今回負けたとして、今まで負けてきた試合って怪我や精神的に整ってなかったのが多くて。今回は心身ともに整った状態で負けたのは初めてなので、いろいろ見つめ直さないといけない期間だと思うんですけれど。今回5R戦ってずっと拮抗していて、例に出すと井上尚弥選手とか那須川天心選手とか武尊選手だったら、相手のカウンターとか関係なく1Rからガンガン倒しに行っていたと思うし、5Rも延長のことは考えずに死ぬ気で倒しに行っていたと思います。
そういう心構え的な部分で自分は二流だったなって。超一流になれない、RISEを引っ張っていく素質がなかったんだっていう結果だと思うので、あの内容で延長に行って僕がギリギリで勝ったとしても田丸が今後のRISEのスターだなってならないと思う結果だったと思うので、心構えとか技術も全て見つめ直さないといけないと思いますね」
――それを経て、田丸辰がさらに進化する自信はある?
「自信はあります。人が変化する時って、これで僕が次の試合が決まって例えば1Rから倒しに行って。それが上手くハマればスーパースターになれると思うんですけれど、スタイルチェンジして上手くかみ合わなくて負けてしまうこともある。いろいろあるのが格闘技だと思うのでそこは何とも言えないですけれど、気持ち的にも技術的にも変化していかないといけない内容ではあったと思います」
――ファンへメッセージを。
「応援して僕の勝利を期待してくださった皆さん、本当にすいませんでした。応援本当にありがとうございました。今はめちゃくちゃ負けたばかりで悔しいですが、見つめ直して自分がRISEを引っ張っていかないといけないし、自分がスーパースターにならないといけないと思っているので、次戦の生まれ変わった田丸辰に期待してください」