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【Bellator】ウスマン・ヌルマゴメドフがシャブリーに判定勝ちで王座防衛、菊入正行が左ミドルでTKO! Bellator2連勝に。38歳ラーキンが27歳チョケリをTKO! ジェフリーがリマをドミネート、イナバが首投げ切り返してパウンドアウト!

2024/09/08 09:09
 2024年9月7日(日本時間8日朝9時)米国カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナにて『Bellator Champions Series: San Diego』(U-NEXT配信)が開催された。  メインイベントでは、「Bellator世界ライト級選手権試合」(5分5R)として、王者ウスマン・ヌルマゴメドフと、挑戦者アレクサンドル・シャブリーがロシア対決に臨む。プレリミナリでは、日本から菊入正行(NEVER QUIT)が出場し、ハーマン・テラド(グアム)と対戦する。 Bellator Champions Series: San Diego 速報 2024年9月7日(日本時間8日朝9時)米国カリフォルニア州サンディエゴ/ペチャンガ・アリーナ 【メインカード】 ▼Bellator世界ライト級選手権試合 5分5R ※試合前両者インタビュー〇ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)王者[判定3-0] ※50-45, 49-46×2×アレクサンデル・シャブリー(ロシア)挑戦者※ヌルマゴメドフが王座防衛  “幻のBellatorライト級GP決勝”ともいうべきライト級王座戦。  ウスマンは、17勝0敗1NC。2023年10月のブレント・プリムス戦後に禁止薬物の陽性反応が出て6カ月の出場停止処分を受けて以来の復帰戦。  プリムス戦の判定勝ちの結果はノーコンテストとなっているが、禁止薬物の摂取が「偶発的」であったため、ヌルマゴメドフのタイトルは剥奪されなかった(※ウスマンは、医師からの処方薬に由来するものだとする証拠をコミッションに提出も、試合前に治療使用免除をカリフォルニア州アスレチックコミッションに申請していなかったため、事後申請は却下されていた)。  対するアレクサンドル・シャブリーはMMA24勝3敗で、この8年間は無敗。GP1回戦でトフィク・ムサエフをボディへの前蹴りで3R KOに下し、2023年11月の準決勝では元ライト級王者のパトリッキー・“ピットブル”・フレイレに判定勝ちで、決勝進出を決めていた。  ライト級の王座を賭けた戦い。シャブリーは、ACB、Fight Nights Global等、ロシア主戦場時代から強い圧力と破壊力ある打撃を誇り、ムサエフをTKOした右の前蹴りだけでなくスイッチしての左フック、左ヒザも対戦相手に脅威を与えている。  対するヌルマゴメドフも ダゲスタン出身ながら、レスリングのみならず足技も得意とし、ベンソン・ヘンダーソンを縦蹴りで下すなど180cmの長身を活かした左右の蹴りを大きな武器としている。兄ウマルの影響で幼少期からフリースタイルレスリング、ムエタイを始め、マハチカラへ移住後は、叔父のアブドゥルマナプ・ヌルマゴメドフのもとで、従兄弟のハビブ・ヌルマゴメドフらとともにMMAを磨いてきた。  サウスポー構えからの右の自在な蹴りのヌルマゴメドフに、オーソから左の打撃も持つシャブリー。ヌルマゴメドフは8KO・TKO、6一本勝ちで、シャブリーは12KO・TKOで7一本勝ちと、両者ともに打撃も組みも穴が無く、無敗のヌルマゴメドフに対し、シャブリーの3敗も2つのスプリット判定と一本負けが11年前に1回という難攻不落ぶりだ。均衡した戦いを崩す瞬間が見逃せないライト級王座戦となる(※両者、試合前インタビュー)。  1R、サウスポー構えのウスマンは左ハイ。オーソのシャブリーは右ストレート。ウスマンは左右の関節蹴り。スイッチから左ミドルも。そこにシャブリーも右で飛び込む。  左ボディストレートのウスマン。スイッチしてオーソで後ろ廻し蹴り。シャブリーは右を振る。足を触りに行くウスマン、シャブリーは2度目のダブルレッグを切るが、3度目の組みでダブルレッグ、シングルでハイクロッチでテイクダウン! すぐにバックに回るが、シャブリーは前に落とす。  シャブリーはウスマンの組みに左ヒザを突く。入りに右ヒジを突くシャブリー。ともにオーソからサウスポー構えに戻すウスマン。左ミドル。シャブリーは右を突く。右関節蹴りのウスマンに右ハイのシャブリーは右ボディストレートで前に。足を触るも深追いしないウスマン。スナップをきかせた左ハイを見せてゴング。ウスマンのラウンド。  2R、オーソから入るウスマン。左右足を入れ替えインロー。シャブリーもインロー。左右の蹴りを歩きながら突くウスマン。まだ遠い。左右前蹴りで牽制。シャブリーは右から左を伸ばす。ウスマンはかけ蹴り。かわすシャブリー。  右を突きながら右で差して組むウスマンだが、離れるシャブリー。右カーフを当てて右ストレートを突くシャブリー。左の蹴りに今度はシャブリーから組みに。跳びヒザを突くウスマンは圧力をかけてダブルレッグへ。  両足を水平にひらくシャブリー。左ヒザを突くウスマン。離れる両者。右前蹴り。打ち終わりに左を狙うシャブリー。ウスマンも左ハイをガード上に当てる。ウスマンの入りに右を打つシャブリー。シャブリーが取り返したか。  3R、先に中央を取るシャブリー。オーソ同士に。右前蹴りから左インローを当てるウスマン。シャブリーは後ろ蹴りを突くも両者まだ遠い。ウスマンの蹴りに右を合わせに行くシャブリー。すぐに出入りのウスマン。  左インローを当てるウスマン。シャブリーの右ハイはかわす。右ストレートのシャブリー、ウスマンは右の蹴りを返す。いずれもクリーンヒットせず。レベルチェンジするウスマンに蹴りもローブロー。そのまま再開するウスマン。  シングルレッグも切るシャブリーにすぐにスタンドに切り替えるウスマンは、右アッパーからニータップ気味に崩すが、シャブリーも倒れず。前に出て右ミドル。シャブリーからシングルレッグで組むも戻すウスマン。ゴング。  4R、ウスマンの蹴りの打ち終わりに右ストレートを突くシャブリー。ウスマンは大きな左右を見せる。オーソから左ハイをガード上に突くウスマン。左右から跳びヒザで前に出て組もうとするウスマンに前手を伸ばしたシャブリーの右手がアイポークに。中断も比較的早く再開するウスマン。  左インローのシャブリー。ウスマンも左ハイでシャブリーの右ストレートを潰す。右を突き、前足を捕らえようとするウスマン。切るシャブリーだが、手数が出ない。  左ハイをガード上に当てるウスマンは、跳びヒザで詰めてシャブリーの組みをがぶりギロチンチョーク狙い。すぐに仰向けになるシャブリーだが下に。上のウスマンはシャブリーの足関節狙いにすぐに後ろを向いて外して正対して上に。シャブリーが立ち上がりゴング。3、4Rとウスマンが獲ったか。  5R、サウスポー構えから入るウスマン、左右前足を入れ替え、シャブリーの左の蹴りを左回りでかわす。右関節蹴りのウスマン。サウスポー構えから左ミドルをヒット。圧力をかけるシャブリーはワンツーも遠い。ウスマンのテイクダウン狙いを切ってワンツーもかわすウスマンは左ミドルハイ。右の縦蹴りも。  ムエタイの5Rのように深追いはしないウスマン。シャブリーの詰めに左前手ジャブ。シャブリーのニータップをしっかり切り、逆にダブルレッグで金網まで押し込み、離れるシャブリーが前に。ここでも組んだウスマンが崩してゴング。  ウスマンはハビブ・ヌルマゴメドフとハグをかわした。判定3-0(50-45, 49-46×2)でウスマンが勝利。ハビブの肩車の上で歓喜のガッツポーズ。ベルトを肩にかけた。  試合後、ウスマンは「相手はタフだった。ライト級でもトップだ。チームもリスペクトしている。これからも勝ち続けなくてはいけない。この試合は亡き叔父(アブドゥルマナプ・ヌルマゴメドフ)に捧げます。いま世界は良くない状況で子供達がジェノサイドに遭っている。何とか止めないといけない」と語った。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ロレンツ・ラーキン(米国)[1R 1分53秒 TKO]×レヴァン・チョケリ(ジョージア)  1R、右カーフキックのラーキン。蹴り足を掴んでパンチを打ち込むチョケリがテイクダウン。足をキックするも立たせ、スタンド勝負。  ワンツーから左ミドルのチョケリに サウスポー構えからオーソに戻したラーキンは右をテンプルにかすめるとチェケリはヒザが折れて崩れる。ダウンを奪うラーキンは左右連打から右の打ち下ろし! チョケリが崩れ、レフェリーが間に入った。  38歳で27歳のチョケリをくだしたラーキンは「いろんなところで試合をしてきた。皆の歓声が嬉しかった。いつも若くてハングリーな相手と試合をしてきた。イージーな試合はしないんだ。年寄りもまだやるだろう? この階級のトップとやりたいんだ」と語った。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇アーロン・ジェフリー(カナダ)[判定3-0] ※29-28×3×ドゥグラス・リマ(ブラジル)  1R、シングルレッグで持ち上げ、軸足を払いつつテイクダウンを奪うジェフリー。リマは下からヒジ。上のジェフリーが出血。金網まで動き立つリマに右で差して左で細かいパウンドのジェフリー。バッククリンチから持ち上げ崩すが、リマは片ヒザ立ちから立ち上がりホーン。  2R、左を当てるリマ。ジェフリーはダブルレッグでケージまで押し込み、左で差し。しかしリマは突き放すと右ストレート、右アッパー。そこにすぐに組むジェフリーは左で差してダブルレッグも、ここも足を抜くリマは、左に頭を出しての組みに、リマは右縦ヒジを打ち下ろし。頭を上げたジェフリーは上組みに戻して押し込む。  3R、圧力をかけてリマに右ローにシングルレッグで持ち上げ、崩されながら右ヒジを突くリマをテイクダウン! 下から突くリマにジェフリーも右ヒジ! リマの三角絞め狙いを潰してケージに押さえつける。ようやく立ち上がるリマに左足をかけて後方からヒザ、崩し。  正対して差し上げたリマに、一瞬離れたジェフリーは左足にシングルレッグで持ち上げ、足を極めて投げてテイクダウン。下のリマはパウンドするがジェフリーも上からパウンドでホーン。判定3-0(29-28×3)で2、3Rを組んで取ったジェフリーが勝利した。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇スミコ・イナバ(米国)[2R 4分29秒 TKO] ※パウンド×マッケンジー・スティラー(米国)  1R、ともにオーソドックス構え。ジャブのダブルから右に繋ぐイナバに右を返すスティラーは、組んで首投げテイクダウン。すぐに立つイナバ。右カーフ。左ハイを打って相手の上体を上げさせてからダブルレッグテイクダウンはスティラーも、ここもすぐに立つイナバ。  ワンツーで前に出るイナバはスティラーのタックルに合わせて左ハイ! 前に出たところにカウンターでもらったスティラー。イナバは詰める。  2R、イナバの前進にダブルレッグで入るスティラー。差し上げるイナバを金網に詰めて強引に首投げ! ここもイナバは立ち上がり。スティラーの小外がけの崩しに、イナバは残すと、左右から左で差して右ヒジ! 効かされたスティラー。イナバは左で差して右を連打! 顔をずらすとイナバは右でオーバーフックして左連打! スティラーは鼻血。  しかしスティラーは払い腰! さらに腕十字も、またいで外したイナバが、亀になるスティラーの背後から右で腰抱き、怒涛の左パウンド! “レディ・サムライ”スミコがレフェリーを呼び込んだ。試合後は「PFLではヒジ無しだったから今回は良かった。いまでも腕が痛いです」と笑顔を見せた。これでMMA8勝1敗に。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ジョラ・アイヴァズヤン(アルメニア)[判定3-0] ※30-27×3×ヤンシー・メデイロス(米国)  1R、メディロスにアイヴァズヤンはシングルレッグからバッククリンチ。ボディロックから崩すも、立つメディロス。ここもスープレックスで投げるアイヴァズヤン。すぐに立つメディロスを3度崩す。アイヴァズヤンは尻まで着かせる。  メディロスのケージ掴みに注意。背中を金網につけるメディロスはニンジャチョーク狙いも解除して立ち上がりへ。ついに立ったメディロスは離れ際に右ヒザ! 下がったアイヴァズヤンにメディロスはワンツーを突いてホーン。 [nextpage] 【プレリミナリ】 ▼ミドル級 5分3R〇ジョーダン・ニューマン(米国)[判定3-0] ※30-27×3×イマムシャフィ・アリエフ(ロシア) [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R ※選手名からインタビユー〇菊入正行(日本)[3R 2分54秒 TKO]×ハーマン・テラド(グアム)  元PANCRASEウェルター級王者の菊入正行は現在、3連勝中。前戦は、2023年4月の『Bellator 295: Stots vs. Mix』でBellatorデビューし、アレクセイ・シュルケヴィッチに2R KO勝ち。2度の網膜剥離の困難を乗り越え、今回、1年5カ月ぶりの復帰戦となる。  対するハーマン・テラドはMMA15勝6敗1分。2023年10月の『Bellator 300: Nurmagomedov vs. Primus』でムハメド・ベルハモフに判定負けして以来の試合で、MMAでは3連敗中。  柔術黒帯でコンバット柔術ミドル級王座を獲得した経験も持ち、2022年2月のグラップリング大会『Fight 2 Win 136』では、TUF25に出場したジェスエ・テイラーに判定勝ちしている。  メインイベントで「Bellator世界ライト級選手権試合」王者ウスマン・ヌルマゴメドフvs.挑戦者アレクサンドル・シャブリーの王座戦も組まれているサンディエゴでのビッグマッチで、菊入はどんなBellator2戦目を見せるか。  試合決定に菊入は「2連続網膜剥離かましましたが、色々な人達に助けてもらい、ケージに戻って来れたことに感謝してまたダイナマイトショットかまします」と意気込みを示している。  1R、サウスポー構えの菊入。オーソのテラド。右ローで牽制の菊入。左前蹴りも。テラドの左オーバーハンドをかわした菊入は右ロー。右手でけん制しながら左ミドルも蹴る。菊入はオーソにスイッチ、両者ジャブを突き、菊入は右の三日月、テラドは飛び込んでの左フックをかすめる。  右カーフの蹴り合い。サウスポーになった菊入はジャブを突き、打撃をまとめに行くが左右フックで突進したテラドがシングルレッグでテイクダウン。  菊入はケージを背にすぐ立ち上がり、逆にケージへ押し込むがテラドは離れて左右フック。テラドの投げに菊入はバックを奪い、キープしたまま初回を終えた。  2R、菊入が左ミドル、右カーフ。テラドは右アッパー。菊入はスイッチしての左ミドル、オーソではジャブを突くとテラドもジャブを突いて前へ詰めてくる。  菊入がジャブ、左前蹴り、右ボディストレートで距離をとっての打撃を当てていく展開が続く。菊入のボディ責めにテラドは消耗が見える。やや劣勢のテラドは前へ出て行き、左右フックを放つ。  菊入の左フックをかわしたテラドがシングルレッグ、スクランブルから菊入が逆にシングルでテイクダウンを狙うが、テラドがキムラでディフェンス。  3R、菊入の右ローにテラドは左右フック。菊入がボディへのジャブ、ワンツー。蹴りを中心とした長い距離での打撃を当てていく菊入に、テラドは左フックを狙い続ける。  組みに行った菊入はテイクダウンは出来ずも左ミドルをヒットさせる。菊入のワンツーにテラドがシングルレッグ。ケージを背にした菊入が体勢を入れ替え、テラドを離すと同時の左ミドル!  この一撃でテラドがダウンし、菊入は顔面へ左の連打。レフェリーがストップし、菊入のTKO勝ちとなった。菊入はBellator2連勝に。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇ブライス・メレディス(米国)[1R 3分18秒 リアネイキドチョーク]×ジョン・マッキャロロイ(米国) [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇ジョシュ・ホキット(米国)[1R 4分58秒 腕十字]×ショーン・ローズ(米国) [nextpage] ▼女子ストロー級 5分3R〇アシュリー・タイナー(米国)[2R 3分11秒 TKO]×エイージャ・コルテス(米国)
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